【連載全17話】第16話 日産インフィニティQ45・・・パワフル&ゴージャス! V8エンジン搭載車

排気量のダウンサイジングが進むなか、徐々に数が減りつつあるV8エンジン搭載車。今回は、かつて輝きを放った国内外のV8モデルをピックアップし、週替わりで紹介します。

日産インフィニティQ45

前回で紹介したトヨタ・セルシオとほぼ同時期に登場した、V8エンジン搭載の大型高級セダン。トヨタのレクサスと同様に、日産が北米で展開する新たな高級ブランドであるインフィニティのフラッグシップとなるモデルである。北米ではインフィニティがブランド名で車名がQ45だが、日本ではその上にメーカー/ブランド名の日産を冠して販売された。

全長5.1m弱と大柄だがスリークな6ライトウィンドウを持つボディーは、高級車としては異例のグリルレスで、代わりに七宝焼の大きなエンブレムが鎮座していた。新開発されたエンジンは、当時国産乗用車用としては最大の90度V型8気筒DOHC 32バルブ4.5リッターで、自主規制値いっぱいの最高出力280PSと最大トルク40.8kgf・mを発生。上位グレードに量産車としては世界でも類のなかった油圧アクティブサスペンションが設定されたことも話題を呼んだ。

従来の価値観にとらわれず新たな高級車像を提示した独自性は評価されたが、国内市場ではその方向性は賛同を得られず販売は苦戦。1993年のマイナーチェンジでついにフロントグリルが装着されたがセールスは上向かず1996年に生産終了。しかし、Q45をベースとして1990年に登場した3代目プレジデントは2002年までつくられた。

[GAZOO編集部]

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