【懐かし自動車ダイアリー】1992年(平成4年)~クルマで振り返るちょっと懐かしい日本
- オートザム・クレフ
1992年(平成4年)| 自動車 ~ バブル期に企画されたモデルが続々デビュー
5月に登場したクレフは、マツダのオートザム店専売モデルとして作られた。ベースとなったのはクロノスで、アンフィニMS-6、マツダMX-6、ユーノス500なども姉妹車である。マツダは1980年代後半からマツダ、オートザム、アンフィニ、ユーノス、オートラマの5チャンネル体制を築き、それぞれに異なるモデルを販売していたのだ。拡販をもくろんだ戦略は裏目に出て、バブル崩壊とともに撤退を強いられることになる。
この年は日産レパードJ.フェリーやホンダのCR-Xデルソルとアスコットイノーバ、トヨタ・カローラセレス/スプリンターマリノ、三菱エメロードなど多くのニューモデルがデビューしたが、いずれも販売は伸び悩んだ。バブル期に企画されたコンセプトが時代遅れになっていたからである。スバル・インプレッサは例外で、世界戦略車として成功を収める。
アメリカでは日本車の好調な販売が続き、自動車摩擦は終わっていなかった。ブッシュ大統領は1月にビッグスリーの幹部を伴って来日。首脳会談ではアメリカ車の輸入促進や現地生産でのアメリカ製部品率の向上などが話し合われた。
経営不振に陥っていたいすゞは、乗用車生産から撤退することを発表。1993年に発売された4代目ジェミニは、ホンダ・ドマーニのOEMモデルとなった。
1992年(平成4年)| 世相と文化 ~ 消費傾向が変化しスウォッチともつ鍋が流行
バブル崩壊の影響が明確な形となって表れ始めた。日経平均株価は8月に、危機ラインと言われていた1万5000円を一時下回る。バブル期に不動産関連融資を急拡大させたノンバンクや住宅金融専門会社は巨大な不良債権を抱えることになった。大蔵省(当時)は3月の時点で都市銀行、長期信用銀行、信託銀行の21行が抱える延滞債権額が7兆円から8兆円にのぼると発表。ついに地価の下落も始まった。
消費の傾向にも変化が表れる。ポップなデザインで比較的安価なスウォッチやG-SHOCKが流行。カラオケルームやゲームセンターが手軽な娯楽となった。ファッションはゴージャスからカジュアルなスタイルに変化し、アニエスベーのシンプルさが好まれるように。
インスタントラーメンながら高級感のあるラ王がヒット。博多の郷土料理だったもつ鍋が東京に進出すると、内臓肉にニラとキャベツを入れて煮込むだけの簡単さが大ブームに。渋谷や新宿に急ごしらえのモツ鍋屋が立ち並び、若者が行列を作った。
14歳の岩崎恭子がバルセロナオリンピックの200m平泳ぎで金メダルを獲得し、「今まで生きていた中で一番幸せです」とコメント。スペースシャトルに搭乗した毛利 衛は、機内から「宇宙からはいっさい国境は見えません」と話した。
プレイバック1992年(平成4年)
- ★アカデミー賞
- 『許されざる者』
- ★日本アカデミー賞
- 『シコふんじゃった。』
- ★NHK朝ドラ/大河ドラマ
- 『おんなは度胸』『ひらり』/『信長 KING OF ZIPANGU』
- ★日本レコード大賞
- 『白い海峡』大月みやこ/『君がいるだけで』米米CLUB
- ★日本ダービー馬
- ミホノブルボン
- ★日本カー・オブ・ザ・イヤー
- 日産マーチ
- ★新語・流行語大賞
- 「うれしいような、かなしいような」「はだかのおつきあい」
[ガズー編集部]
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