【OPTION SUPER FES 愛車紹介】マニア垂涎!!L型改『TC24-B1』搭載のハコスカとS30Zで親子仲良く旧車ライフを満喫
数ある日本の名車の中でもダントツの人気と知名度を誇るのが、通称“ハコスカ”と呼ばれるC10系スカイラインと“サンマルZ”と呼ばれるS30系フェアレディZ。
そんなクルマ好きならば誰もが憧れる2台を、親子で所有してカーライフを楽しんでいるという片岡さん一家。
お父さんの功一さん(61才)が所有している1972年式GC10型スカイラインは、1977年に購入してから41年間大切に維持してきた思い出のたっぷり詰まった1台。長男の信和さん(37才)の1975年S30フェアレディZは、一生モノの愛車として5年前に手に入れたものだ。
初代スカイラインは1957年に富士精密工業(のちのプリンス自動車)が開発したモデル。そして、プリンス自動車と日産の合併後に発売されたのが、3代目のモデルとなるC10型だ。
当初はプリンス製の直列4気筒SOHC1.5LエンジンG15型を搭載した4ドアセダンとエステート、バンをラインアップ。そして1968年には日産製の直列6気筒SOHCの2LエンジンL20搭載のGT(GC10型)を追加。
1969年2月には直列6気筒DOHCの2LエンジンS20搭載のGT-R(PGC10型)が発売となり、1970年には2ドアハードトップモデルも追加された。
“ハコスカ”の知名度を高めたのは、ツーリングカーレースで49連勝を成し遂げたこのGT-Rの活躍に他ならない。
いっぽうフェアレディZの初代モデルS30型は、ダットサンフェアレディに代わって1969年に発売。それまでのオープンボディから一新されたロングノーズのスポーツカースタイルは、アメリカ市場を強く意識したものだった。
エンジンは直列6気筒SOHC2LのL20型と、直列6気筒DOHC2LのS20型の2タイプを搭載。軽量なモノコックボディに前後ストラット式の4輪独立懸架サスペンションというヨーロッパの高級GT並みのスペックを持ちながら廉価な価格設定だったため、約10年で世界販売台数55万台という大ヒット作となった。
1971年には2.4LのL24エンジンを搭載した240Zと、Gノーズ&オーバーフェンダーを装備した240ZGを追加。1974年には4人乗りモデルの2by2も追加されている。
そんな人気モデルをそれぞれ惜しみなくカスタムしている片岡親子だが、なんといっても注目なのは2台に積まれているエンジン『TC24-B1』だ。
これは岡山県のチューニングパーツメーカーOS技研が製作したツインカムヘッドをL28改3Lに搭載したコンプリートエンジンで、1980年に計9機製作されたという幻のL型改。
しかも功一さんのハコスカに積まれているのは知り合いから譲り受けた1号機で、入手後にオーバーホールを兼ねてOS技研製の鍛造ピストンなど最新のものに変更されている。ハコスカのボンネットの裏側には、有名エンジンビルダーとしても知られるOS技研の岡崎会長直筆サインも書かれていた。
いっぽう信和さんのS30に積まれているTC24-B1は、OS技研に作りかけで放置されていたものを功一さんが無理を言って購入したもの。多数のパーツが欠品している状態から、多くのパーツをワンオフして作りあげたスペシャルエンジンだという。
岡山市の老舗地醤油メーカー「マルカタ醤油」の5代目として生まれた片岡功一さん。醤油配達用のトラックまでいつもピカピカにしていた父親の影響で、クルマはとにかく新車のように美しいのが一番というのがポリシー。
残念ながら醤油の製造は父親の代で終わりを迎えたが、広大な醸造所内は功一さんの手によりガレージへと改造され、夜な夜な集まる仲間たちとともに整備やカスタマイズをおこなっているという。
功一さんのハコスカを細かく拝見すると、メーターは精度の高いDefi製のタコ、水温、油温、油圧計をメーターパネル内に純正風にセット。運転席はブリッドのローバックシートにヘッドレストを加工で追加。劣化の進んだテールランプは、ホンダアクティのレンズを流用している。
信和さんのS30はというと、さらに大がかりな改造が施されていて、ボディは全バラ状態にしてスポット増しなどをおこないフルレストア。ベッタベタのシャコタン仕様を実現するために、フロアを8cmもかさ上げ加工しているという。
聞けば片岡親子はここで紹介した2台以外にも、多数のクルマを所有。功一さんはTE27レビンやダイハツ・フェローマックス、信和さんはS15シルビアとEK9シビック。さらに次男の翔悟さんのNCECマツダ・ロードスター、AE86トレノ、EG6シビックも含めて、広いガレージいっぱいに趣味のクルマが詰まっているというから、なんともうらやましい話だ。
(写真:平野 陽)
[ガズー編集部]
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