【OPTION SUPER FES 愛車紹介】純正回帰して乗り続ける将来まで見据えたドノーマルからの計画的フルカスタム!!
「小さい頃からクルマが好きで、なかでもスープラは発売当時からCMなどを見て憧れていました。でも、ちょうど結婚や自宅購入を考えているタイミングだったので手に入れることができなかったんですよね~。だからセカンドカーにコペンを購入しようと思って探している時にインターネットの中古車情報でこのクルマを見つけたときは、運命の出会いだと確信しました。かわりに新車で購入したRX-8の最終限定車スピリットRを手放したので、奥さんにだいぶ怒られちゃいましたけど(笑)」と、購入時のエピソードを語ってくれたスープラオーナーの福島さん。
それまでもBMW、アウディ、AE86、RX-8、レビン、RX-8と1年に1回くらいの頻度でさまざまな車種を乗り継いできたというが「このスープラにはこれからずっと乗り続けたいと思っています。もういい歳なので数年後には完全ノーマルに戻すことも想定していて、純正部品もすべて保管してあるんですよ」という言葉から、その決意が伝わってくる。
もともとは完全ノーマルのディーラー中古車で、約4年をかけてここまで仕上げたという福島さんのスープラ。平成11年式のRZ-Sグレードで、購入時の走行距離は約8万km。しかも不調だったエンジンやサスペンションはディーラー保証で新品交換となったというから運が良い。
ほかにもフルハーネス交換やウェザーストリップ交換など、新品が出るものについてはできるだけ交換やストックを進めているという。
また、中古パーツもネットオークションなどを活用して収集。より程度の良いモノを見つけたら購入してストックを入れ替えていくという作業を繰り返しているそうだ。
「生産中止になってしまった純正部品もあるので、手に入るうちにと必死で集めています。再販やオーバーホールに力をいれはじめた他メーカーさんのように、ぜひトヨタさんにもお願いしたいです!!」というのが今の切実な願いだ。
『派手すぎない大人のスープラ』を目指し、エクステリアはTRD製エアロボンネットやリドックス製フロントフェンダーに交換。高速走行時の整流効果を期待してドゥーラック製リヤアンダーディフューザーも装着している。
フロントバンパーはトライアル製フロントバンパーを装着しているけれど、このほかに純正と、サーキット走行用にダクトを拡大加工した純正改の2本を所有しているんだとか。
心地よいJZサウンドを楽しむために欠かせないマフラーは、何種類かを経てようやくたどりついたというアミューズ製チタン。ホイールもブレーキも社外品に交換しているが、もちろん純正パーツも一式保管済みだ。
「このクルマにつけた部品のなかで唯一、元に戻せないのが後付けサンルーフですね。世代的に憧れのパーツなので思い切って装着しました」とのこと。
エンジンはシリンダーヘッド加工やカムシャフト交換などのチューニングを施し、ボルクワーナー製タービンを組み合わせることで約500psを発揮。
純正ECUは経年劣化による基盤トラブル事例が報告されているため新品に交換し、最新型のHKS製フルコンFコンVプロと併用して制御を行なっているという。
このほかにも、ムキ出しエアクリーナーに交換した際にラジエターファンからの風によるトラブルを防ぐためのカバーや、高回転域での失火トラブルを防ぐ強化イグニッションコイルなど、しっかりとツボをおさえたチューニングが施されていることが、エンジンルームの随所から感じられる。
チューニングは業界老舗のKansaiサービスに依頼しており、長く乗り続けることを念頭に無理をさせない仕様に仕上げてもらっているそうだ。
発売当時から憧れていたという、ドライバーを包み込む独特な形状のコクピット。オークション価格高騰中のレアアイテムTRD製フルスケールメーターや、空燃比計なども装備されていて、いかにもチューニングカーという佇まいだ。
このスープラを購入後、内装から仕上げはじめたということで、パネル類はもちろんダッシュボードやドア内張りなども新品や美品に交換済み。「ダッシュボード上の追加メーター類はビスなどを使用せず後から取り外せるように装着しました。Aピラーはカバーごと外れるので、交換用の部品を保存してあります」とのこと。シートもレカロ製フルバケットシートに交換し、重たい純正電動シートも自宅で保管されているという。
ミッションはパワーアップにともないシュヴェーレン製強化ATに換装。ふだんの街乗りは快適に、サーキット走行時にはパドルシフトによってロスのないシフト操作も可能とする『イージードライブ』を実現している。
この日、会場にサプライズ登場した新型スープラについては「スタイルもカッコよかったし、おそらく直6と思われるエンジンサウンドも最高でした。じつは定年後に屋根付きガレージを建てるための貯金をしていて、ポルシェを買ってこのスープラと並べようかな~なんて考えていたんです。でも、2台並べるなら新型スープラにしようと決心しました」という福島さん。
積年の夢を叶えて自分好みの1台を完成させた矢先、どうやら老後の楽しみがまたひとつ増えてしまったようだ。
(写真:平野 陽)
[ガズー編集部]
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