【NISMO FESTIVAL 2018】ジャストサイズのMT車はコレだけ!女性オーナーが選んだノートニスモSの使い方とは?
富士スピードウェイ本コースを使ったパレードランは、歴代のニスモカーが集まることでも知られているコンテンツ。ここに参加できるニスモカーは、ここ数年でカタログモデルとしても様々な車種がラインアップされているため、多くの最新モデルが会場を埋め尽くしていたのが印象的。そんな現行車種の中でも、適度なカスタマイズで個性をプラスしていたのがこの2017年式のノートニスモSだ。
元来ニスモカーはベース車の走行パフォーマンスを高めるため、エンジンからサスペンション、ボディパーツなどをカスタマイズし台数限定で販売されていた。しかし限られたオーナーのみがそのパフォーマンスを楽しめるだけでなく、もっと広くニスモのクルマづくりを体感してもらうためにと、最近では通常ラインアップにも加えられるようになったのだ。
そんな現行ニスモカーは、やはりレースフィールドで育てられた走りのDNAが最大の魅力。中でもノートニスモSは、専用のコンピュータチューニングによって出力特性を調整。さらにエキゾーストやサスペンション、ボディ補強など、いたる部分に専用パーツを加えることで標準車とはまったく違った走りを実現してくれるスポーティモデルだ。
そんなノートニスモSを愛車として選び、カスタマイズを進行しているのが日産ディーラーに勤務している女性オーナー、吉原さんである。
「本当はS15シルビアが欲しいんですが、仕事の兼ね合いもあって現行車から選ぼうと思うと、現在の日産車でマニュアルトランスミッション(以降「MT」)を選択できるのがニスモしかありません。どうしてもMT車に乗りたかったので、そんなニスモカーの中でも使い勝手と走りのバランスを考えて、ノートニスモSを選んだんです」
実際に現在の日産車のラインアップでMTを選択できるのは、ニスモのマーチ、ノート、フェアレディZの3車種のみ。マーチでは荷物が乗らないし、フェアレディZでは大きすぎる。その中間点としてノートはジャストサイズな選択肢となったというわけだ。
もともと吉原さんはクルマ好きが高じてディーラー勤務を選んだという。そのため愛車を手にしたらカスタマイズは欠かせない楽しみなんだとか。実際にこのノートニスモSも購入してすぐにモモのステアリングやHKS製の車高調、GPスポーツ製マフラーをセット。
また、ボンネットに貼られるカーボンラッピングは、昨年のニスモフェスティバル参加時に施工したもの。当時は納車直後だったため、同じ車種が集まるニスモフェスティバルに参加するにあたって、少しでも自分の愛車らしいアレンジを加えようと、旦那さん(実は前の型のノートのMTオーナー!)と一緒に超特急で仕上げたワンポイントカスタムだ。
ホイールに関しては、限定モデルが発売されたタイミングで「今を逃したら買えない!」との思いからボルクレーシング・ZE40タイムアタックエディションをセット。MTにこだわっていることからもわかる通り、スポーティかつパフォーマンスアップを狙った仕様を目指している。
納得のホイールを手に入れた現在、欲しいパーツの筆頭はバケットシート。純正オプションでもレカロのバケットシートが選択できたが、より自分らしくスポーティなアイテムということで、純正オプションはあえて装着せず、ブリッド製のシートを狙っているんだとか。純正でも十分にスポーティなパッケージが与えられたノートニスモSであっても、さらにオリジナリティをプラスしたくなるのは、クルマ好きならではの習性というわけだ。
このノートニスモSは、その走りもスタイルもすべて満点のクルマだという。普段の通勤はもちろん、クォーターウィンドウに貼られる峠ステッカーが示すように、休日には日光の方まで旦那さんのノートと並んで走りに出かけるなど、ニスモチューンをフルに楽しんでいる。
はじめはMT車という選択肢だけで選んだコンパクトハッチバック車ながら、使い込んでいくたびにその楽しさの扉を開けていくような感覚。ノートニスモSはアクティブに走りたい女子にもぴったりなモデルといえるようだ。
(テキスト:渡辺大輔 / 写真:平野 陽)
[ガズー編集部]
「NISMO FESTIVAL 2018 @富士スピードウェイ」の記事
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