週末はダイハツ・ムーヴラテでロングツーリング。故郷にチームメイトとごはんが待っている
小池翔太さんは自動車整備士を目指している学生さんで、実家を離れ一人暮らしをしています。
週末はダイハツ・ムーブラテで、およそ150kmの道のりを運転し帰省するそう。
「毎週週末はロングツーリングですよ」と笑う小池さんとムーヴラテのカーライフをお聞きしました。
――愛車、ダイハツ・ムーヴラテのお気に入りのところをおしえて下さい
そうですね、室内が広くて乗り心地も良くてハンドリングが軽快なところですかね。あとデザインですかね、丸っこいフォルムがカワイイねとよく言われます(笑)
――ムーヴラテを選んだ理由は何かありますか?
貯金もあまりなく、予算的に買えるクルマがあるかどうかみたいな感じだった時に、友達のお父さんがクルマを乗り換えるので、今まで乗っていたムーヴラテを廃車にする話があったんですよ。
そこでムーヴラテを売ってもらえませんかと、お願いしたところお金はいいよと言われ、譲り受けることになりました。
しかし、お金はいいよと言われてはいたのですが、せめて気持ちだけでもと思い、少ないですが、お金を持っていきました。
すると友達のお父さんは「このお金は翔太の必要な事に使いなさい。このクルマも乗ってくれるだけで嬉しいと思うから」と受け取って貰えなかったんですよ。
本当に感謝しかなかったですね。このムーヴラテは大切に乗ろうと思いましたね。
――快調に走っていますか?
前のオーナーである友達のお父さんは、まめにダイハツのディーラーに点検整備に出していたので多走行車ですが足回り、エンジンも調子よく、快調に走っています。
ただ少し古いクルマなので仕方がないと思いますが、この前、車検を取る前に友達とエンジンルームを見ているとラジエターに液漏れがあるのを見つけたんですよ。
このままでは車検は通らないなと思い、ネットで互換性のあるラジエターを購入して付け替えました。手を入れたのはそれぐらいですかね。
――小池さんがクルマに興味を持ちだしたのは、いつ頃ですか?
ちょっとゲームの名前は忘れてしまいましたが小学性の時によく遊んでいたレースゲームがきっかけですかね。そのゲームでは、いつもスカイラインR32型GT-Rを走らせていました。
それと父もクルマが好きだった事もあり、小さい頃からミニカーは沢山ありましたね。ミニカーを買いに連れて行ってもらったら、パトカーとか、ユンボとか、カニクレーンとか少し変わったものを選んでたりしもしました(笑)
――現在、小池さんは自動車整備士を目指し、工業短期大学の自動車科で勉学に励んでいますが、この道を選んだきっかけはなんですか?
きっかけは中学2年の時に町の自動車整備工場での職業体験ですかね、
整備士さんから、洗車は上から下に洗うのが基本だぞとか、タイヤ交換ではホイールナットは対角締めで均等に締めるとか、教わりながら実際に作業をさせてもらいました。父のクルマの洗車やタイヤ交換もしたことはありましたが、初めてのこともたくさん教わりました。
その時、クルマは運転する楽しみもあるだろうけど、いじる楽しみもあるなと感じたんですよ。自分の手でクルマを修理をしたり改造したいと思いましたね。
自動車整備士になるのには資格を取らなければならないことを知り、自分で自動車整備士資格が取れる自動車科のある高校を調べ進学することにしました。
その後、高校の自動車科を卒業すると3級自動車整備士の実技は免除されるのですが、より幅広く仕事をすることができる2級自動車整備士の資格を修得できる工業短期大学に進学することにしました。
――ムーヴラテはどのような使い方をしていますか?
日常使いから、毎週末、地元の山形で野球をするのに帰るときですかね。
時間はどのくらいかかるんですか?
片道150km近く、一部無料区間を走りますが、ほぼ下道で帰っています。学校近くのアパートを5時半ぐらいに出て、実家に着くのは8時ぐらいですかね。毎週週末はロングツーリングですね(笑)
――150kmというとけっこう長距離ですが退屈はしませんか?
特に退屈はしませんね、好きなヒップホップを聴きながら運転していますよ。
海沿いの道を走るのですが、行きは時間的に真っ暗で景色は見えないんですけど、帰りは日本海に沈む夕陽がとてもきれいなんですよ。
それと時々、地元の友達とかと一緒に帰る時もあります。助手席に友達が座っていて話しながら帰るのは楽しくて、時間が経つのが早く感じられるので、距離も短くなった気がしますね。
――ちなみに、野球のポジションはどこですか?
基本、サードですね、外野を守る事もあります。
――毎週末ともなると大変だと思いますが、地元に帰って野球をする楽しみはなんですか?
仲間と集まり、伸び伸びとプレーをした後、みんなで昼ごはんを食べるのが楽しいですね。
あとは、親が作ってくれるごはんは本当に美味しいですよ。実家から離れ、一人暮らしを始めてからは、なおさらそう思います。
実は料理も好きで小学生の時には包丁を握っていました。普段は自炊で、友達からも好評で美味しいと言われていますが、家庭の味は格別ですね。
毎週帰って親が作ってくれたごはんを食べるたびに幸せを感じますね。
――中ではなにが一番好物ですか?
一つを選ぶのは難しいですね。とりあえず、もつ煮ですかね?
――もつ煮って山形県の郷土料理でしたっけ?
いや、違いますよ、芋煮ですよ(笑)。芋煮も、もちろん美味しいですよ。
――ムーヴラテに加えて乗ってみたいクルマはありますか?
スカイラインR32型GT-Rですね。なんといってもかっこいいじゃないですか。フロントもシャープで全体的にシンプルで締まった感じが。
あとボンネットを開けた時のRB26DETTエンジンの存在感ですかね。スカイラインの象徴と言われている4灯丸型テールランプもいいですね。R32型のGT-Rは死ぬまでに絶対乗りたいですね。
ここ最近、中古車の価格も全体的に上がり、人気の車種ともなると過去最高と言われるほど高騰していて、若い人たちにはなかなか手が出しにくくなっています。
その中、「このクルマは乗ってくれるだけで嬉しい」とお金を受け取らず、小池さんにムーヴラテを譲った友人のお父様の心意気は素敵ですよね。
そんな善意とともにやってきたムーヴラテ、小池さんには永く大切に乗ってもらいたいです。
(文:よしのけんいち)
[GAZOO編集部]
20代のこだわり軽カーライフ
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