乗らされてるのではなく、乗っている感がいい!ダットサン・フェアレディSR311を愛車として選んだ理由
子供の頃から、軽自動車・商用車・スポーツカー・ミニバンなど、ジャンル問わずにクルマ好きだったという「古川さん」。そのため、あらゆるクルマに乗ってきたと話してくれました。
新型車に乗ることが多かったとのことですが、現在の愛車は50年以上前に造られた旧車、ダットサン・フェアレディSR311とのこと。
今回は、古川さん×ダットサン・フェアレディSR311 のお話をお届けします。
――旧車に乗ろうと思ったキッカケは何ですか?
自分と同い年のクルマに乗ってみたいな~と思ったのが始まりです。僕がそういうクルマに乗りたいと言っていたから、知人からそれに近いクルマがあるから見に来る?と聞かれてダットサン・フェアレディSR311に出会いました。
ただ……、ちょっと僕の方が歳上なんですけどね(笑)。彼が53歳で、僕が58歳だから、5個下!
――でも、それくらい離れていた方が喧嘩とかなくて良さそうですよね。年齢が近からこそ許せないことってあると思います。
ん?何の話ですか?
――こっちの話です……。ところで、実際に乗ってみてどうでしたか?
最高でしたね!“乗らされている感”じゃなくて、“乗っている感”があるのがまず良い!!
決してどっちが良い悪いと言っているわけじゃなく、新型車は車線からはみ出したら警告してくれる機能が付いていたり、高速に乗れば速度を一定に保ってくれる機能があったりするでしょ?
ドライバーよりもクルマの方がよく出来てるみたいな。
だけど、旧車は全部自分がやらないといけないんですよ。全ての動作において支援してくれる機能が付いていないから、僕にかかっているというところが好きです。
――なるほど。例えばどんなことに気をつけてドライブしているのですか?
難しいなと思うのは、何km/hで走っていいのかをクルマの状態を見ながら走らなくてはいけないところですね。
速く走りすぎてはいけないんです(笑)。負担がかからない絶妙の塩梅を身体に染み込ませて、探り探り走っていくという感じでしょうか。
あとは、旧車あるあるなんですけど、スピードメーターの数値に若干のズレがあるんですよ。大幅にズレていたら車検に通らないので、ほんの少しなんですけど、それも体感で測るようにしています。
それでいくと、ガソリンのメーターの数値もそうで、下り坂と上り坂でゲージの量が全然違う(笑)。だから、そろそろ入れた方がいい気がする……でガソリンスタンドに行っています。
でも、それが楽しみでもあるんですよ。こういう所が“乗っている感”がして良いんです。
――確かに!それは乗っている感がありますね。
でしょ? まぁ、大変ではあるんですけどね(笑)。故障することが多いから、異音がしないか常に五感を敏感にしていなくちゃいけないし。片時も気が抜けない……。
けどそこが好き……(笑)。
――どちらにせよ好きってことですね♡ちなみに、走る以外でお気に入りポイントはありますか?
内装ですね。デジタル化は一切無しで、超アナログなところが気に入っています。ラジオは手で回してチューニングするやつだし、時計の時間も自分で合わせるタイプなんですよ。
小さい棒が出ていて、それをグリグリ回して針を12時なら12時の所に持っていくんです。今の若い子からしたら「何これ!?」って感じなんだろうなぁ~。知ってます?
――昭和生まれなんで、ラジオのチューニングは知ってました!でも、時計は知らなかったですね。そういうのって今じゃ見られないから、聞いていてとても面白いです♪
それは良かった♪お話した甲斐がありました。
メーターは針、スイッチ類は押したり引いたりして使う、便利機能も付いていないところが、走ることと同様に“自分で操作しなければいけない感”があって楽しいんですよ。
現代のクルマのライトって、オートで勝手に点灯するのが普通じゃないですか? でも、ダットサンの場合は、自分でギュッっとボタンを引っ張らないと点灯しないんです。それは、ワイパー然り、ウインカー然りです。
――面白そうなんですけど、慣れるまでに時間がかかりそうです(笑)。
それはあるかもしれない(笑)。というのも、1つ1つのボタンが独立しているから、どのスイッチがどこにあるか覚えないといけないんですよ。
僕が今まで乗ってきたクルマって、ウインカーレバーの部分にウォッシャー液が出てくるスイッチとか、ライトが点灯するスイッチがあったりと、全部がそこに集約していたんです。
だから、彼に乗っているとたまに「このボタンなんだっけ?」みたいな感じになることもあります(笑)。不便と言えばそれまでだけど、僕はそこに個性を感じるんです。
2シーターに割り切った潔よさ、50年以上前に2000CCのエンジンを積んでオープンカーで走れるスタイルだったこと。オリジナリティがあって素敵だなって思うんです。アクシデントさえも楽しもうって思っています。
――思い出深いアクシデントってありますか?
あります……。も~、忘れもしない!納車した当初に嫁とドライブをしていたら、やたら目が痛くなるし、喉が痛くなるし、何なんだろうってなったことがあってね。
そしたら、マフラーが破れて、排気ガスが車内に入ってきていたのが原因でした。旧車の大変さの洗礼を、早速受けちゃったなって思いましたね(笑)。
あとは、クラッチが滑って1速と4速しか入らなくなってしまったので、交換するときにエンジンもオーバーホールしたくらいかな。今のところ、そんな感じです。
そう笑いながら話してくれた古川さんですが、マイナートラブルを少しづつ手直ししながら乗っているココ最近は絶好調だと話してくれました。
「やっと馴染んでくれたかなー」という明るい声を聞いていると、こっちまで楽しくなってくるのでした。古川さん!これからも楽しんで下さい!
(文:矢田部明子)
[GAZOO編集部]
超こだわりのダットサン・フェアレディとの愛車ライフ
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