整備士の僕がレースに挑戦した理由。WRXで参戦するジムカーナのために、雪上やカートで腕を磨く
会社の掲示板をふと見ると、“ヴィッツレースに挑戦しませんか?”という一文が目に止まったという「本間さん」。
なんでも、会社でレースに参加することになったそうで、社員からドライバーやピットクルーを募集するということになったのだそうです。
そこで、もともとレースに興味のあった本間さんは、迷わず応募したのだと話してくれました。
今回は、本間さん×レース×WRX のお話をお届けします。
――ドライバーやピットクルーの募集があったとのことですが、本間さんはどちらで応募されたのですか?
ドライバーで応募しました。
――ドライバーで応募しようと思ったのは何故ですか?
前々からレースに挑戦してみたいと思っていたんです。そしたら、それを知っている会社の方が「応募してみなよ!」と後押ししてくれました。
走行会で何度かサーキットを走ったことがある程度で、レースに出場した経験が1度もなかったんですよ。例えば、実績がある人だとか、タイムが良い人が選ばれるというオーディション形式だとキツイだろうな~と思ったんです。
でも、とにかくやりたい人は手を挙げて!やってみよう!みたいなスタンスだったので、ドライバーとして挑戦させて頂けることになりました。なにせ、僕の場合は国内A級ライセンスを取ることから始まりましたからね(笑)。
――そうか!まずはそこからですよね!
そうそう。速く走るもなにも、まずはそこからみたいなね(笑)。初めてのことだらけだったから緊張することも多かったんですけど、それでもやって良かったなと感じることが多かったです。
――例えば、どういうところですか?
ライバルがいると、1人でサーキットを走るのとはまた違った“競う”という楽しさがあるんです。
あっ、でも……ライバルっていう表現は少し違うかもしれません。みんな仲が良い、けど真剣勝負はする!みたいな感じだから“ライバル仲間”という表現がしっくりくるかも(笑)。
整備士の仕事をしているんですけど、レースがきっかけでクルマのメンテナンスを頼まれるようにもなったんです。多分、同じレースに参加しているからこそ、任せても良いかなと思って頂けているんじゃないかなぁ?
逆に僕も、どんな人か知っているからこそ、ニーズに応えられる部分もあります。そのくらい、レースに参加すると団結力?のようなものが産まれます。
――そもそも本間さんは、何故レースに参加しようと思ったのですか?
ラリーが好きだったんですよ。土埃を立てながら走っていくのって、すごくカッコイイじゃないですか。あんな風に走ってみたい!自分もモータースポーツをやりたい!って憧れていたんです。
ちなみに、愛車にWRXを選んだのもラリーの影響が大きいです。ラリーで活躍する“ハイパワー4駆”と呼ばれるクルマが良くて、そういった車種を選んできました。
――今まで、どんなクルマに乗ってきたのですか?
WRXの前は、いわゆる“鷹目” と呼ばれるGDB型インプレッサに乗っていました。
世界ラリー選手権で、スバルワールドラリーチームのエースドライバー、ペター・ソルベルグ選手の乗っていた車両はこれがベースだったし、僕の乗りたかったハイパワー4駆だったから。
――ハイパワー4駆だったら、ランサーもありますよね?
そうなんですけど、ペター・ソルベルグ選手のファンでしたから(笑)。
あとは、インプレッサを購入した2008年、WRXを購入した2017年って、“ハイパワー4駆”のような車種があまりなかったんですよ。選択肢が少なかったというのもありますね。
――なるほど。実際に乗ってみてどうですか?
ほかに、乗りたいクルマが見つからないくらい大満足しています。なにより、念願叶ってジムカーナにも出場出来ましたし!
――おおっ!どうでしたか?
いや~!なかなか難しいですね。ヤリスカップはワンメイクだから、ガチガチに改造というのが出来ないんですよ。
一方でジムカーナは、レギュレーションに反しなければ改造してもOK、車検に通ればOKというルールだから、ある程度何でもできるといいますか。
ん~、分かりやすくいうと、ヤリスカップよりも車両の自由度が高くて、勝敗は車両の性能でも結構変わってきますよ~っていうイメージかな。
なんだけど、僕のWRXはほとんどノーマルだから(笑)、現状は自分の腕にかかっているという感じになっています。
――すっぴんで勝負という感じですね。でも、メイクの力は偉大だから、直ぐにでもつけまつ毛くらい欲しいところです
本当にその通りなんですけど、今はすっぴんを楽しもうかな~なんて思ってるんです(笑)。この前ノーマルで走って10台中4位と、まずまずの成績だったから、どこまで順位を上げられるのか頑張ってみようかなと。
――えっ!4位なんてすごいです!
ゴールデンウィークに開催されたんですけど、雨が降っていたんですよ。雨が降るとクルマの性能差が少なくなるから、4位はそれでかな~。
これから経験を積んでいってある程度運転スキルがついたら、車高調を入れて安定性をアップさせたり、タイヤを太くしてグリップ力を上げようかなと考えています。コーナーを速く走って、タイムを縮めたいんですよね。
――最後に質問ですが、本間さんにとってレースはどんな存在ですか?
趣味の一貫なんですけど、自分を成長させる場だったり、人と繋がれるツールだと思っています。
もう7年くらい走ってますけど、その間に色々な方と出会うことが出来ました。人の繋がりってすごく大事で、関わることで自分も成長出来るんです。これからもずっと、どこかで走っていると思います!
実力をつけるために、カートや雪上でも走っているという本間さん。ノーマルでどれだけ順位を上げられるのか?楽しみです!
(文:矢田部明子 写真:川上竜矢)
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