青春時代の憧れを現実に! マツダ RX-7でのカーライフは家族もうらやむ“リア充”生活に

  • マツダ・RX-7(FC3S)

まー坊さんはマツダ RX-7を高校時代から「憧れのクルマ」として挙げていたほどのクルマ好き。仕事一筋だったまー坊さんですが、50代に差し掛かったところで憧れを現実にすることに。

購入当時、古くてボロボロだったRX-7はまー坊さんの丁寧なリペアが実を結び、今では全国各地のクルマ仲間に会いに行く際には欠かせないかけがえのないものになったそうです。

そんな、まー坊さん×RX-7のお話です。

――まー坊さんは今、RX-7に乗られているということですが、これまではどんなクルマに乗ってこられましたか?

スポーツカーはこのクルマとちょっと前まで持っていたRX-8だけなんですよ。今までは現場職人という仕事をしていた関係でハイエースを100系からいろいろ乗り継いできて今も所有しています。

だからクルマ=仕事の道具みたいなところがあったので「自分のクルマ」って感じではなかったんだけど、ちょっと余裕ができたので自分が乗りたかったクルマに乗りたいなと思い立ち、今回のRX-7を選んだ感じですね。

――もともとスポーツカー、特にRX-7に憧れみたいなものはありましたか?

RX-7が新車で出たのが、ちょうどハタチの頃だったから……それ以来ずっと憧れています。ぜひ欲しいなと思っていましたが、今までは仕事優先で縁がなかったんですよ。

――かつての憧れのクルマを手に入れた形だったんですね。正直、いい状態のRX-7を探すのは大変だったのでは?

そうですね。値段自体はそこまで高くはなかったんですが、物件数そのものがなくて。RX-7を専門に扱っているお店にも行きましたが、そのお店も物件を探しているというくらいの状態で。

だから知り合いのクルマ屋さんにあちこちに声をかけて探してもらっていたんです。するとある日、「RX-7を売りたい」という方が知り合いのお店に来たみたいで、電話をもらってすぐに見に行きました。

  • マツダ・RX-7(FC3S)の購入当時

探し始めて1ヵ月くらいで見つかったので本当にラッキーだと思ったし、台数が少ないというのはわかっていたからこれを逃したらもう終わりだと思いました(笑)。

――いいタイミングで巡り合えましたね。中古車としてこのRX-7の状態はどんな感じでしたか?

直してあるとはいえ事故車だったのでかなり傷んでいて、修理するところが多そう……という感じでしたね。

普段だったら手は出さない方がいいんだけれど、憧れのRX-7に乗れるチャンスだし、これを逃したらまた探すのに時間がかかるだろうと思ったから多少のことには目をつぶりました。

――そうして手に入れたRX-7ですが、どんなところを直していったんですか?

ほぼすべてですね。購入して3ヶ月後にはエンジンを載せ換えることになったし、ボディは後輩が経営している板金屋さんにお願いして。

一度乗るって決めたら、もう死ぬまで乗り続けるつもりだったのでほとんどゼロベースから組み直した感じです。憧れていたクルマだけにとことん手を入れてやろうと。

  • マツダ・RX-7(FC3S)の板金の様子

――それだけ憧れられたということなので、納車されたときの感動はひとしおだったのでは?

「夢の中じゃないのかな?」って思いましたね(笑)。自分の家にRX-7がある光景はホントにそう見えましたよ。

――最初に乗った時の第一印象は覚えていますか?

今までハイエースばかりに乗っていたから、「速いな」っていうのが第一印象ですね。

若い頃はクルマよりもバイクの方に熱中していましたが、クルマとバイクとの「速い」は全く違うなって感じました。クルマはバイクと違って走った時に風が当たらないから感覚が違うんですよね(笑)。

――3ヶ月後にエンジンが不具合を起こして載せ換えることになったということですが、こういう不具合が頻発すると、いくら憧れていたクルマとはいえ所有するのが嫌になるということはありませんでしたか?

それが全くなくて。どこか不具合を起こすと逆に「完璧な状態にしてやる」って感じで燃えちゃって(笑)。お金がいくらかかっても構わないから、万全な状態にして乗ってやるという気持ちでした。

  • マツダ・RX-7(FC3S)の整備の様子

――それまでハイエースばかりだったということですが、まー坊さんがこのクルマを購入した時の周りの反響はどうでしたか?

同級生や後輩はクルマ好きも多かったから、結構盛り上がりましたね。

あと街中を走るだけで視線をすごく感じますよね。最初のころは奥さんを横に乗せて走っていたんですが、「見られすぎて恥ずかしい」と言って乗ってくれなくなっちゃって(笑)。僕としては「見て見て!」って感じで悪い気しないんですけど(笑)。

――インスタを拝見すると、この後にRX-8を購入された感じですが?

そうなんです。今は手放してしまいましたが、このクルマも憧れていたので乗りたいなと思って買っちゃいましたね。新車で出た当時、マツダへ試乗させてもらいに行った時に「いいクルマだな」って思いがあって。

――RX-7とRX-8とで当然乗り味が違ってくると思いますが、まー坊さんとしてはどんな違いを感じましたか?

RX-8はRX-7と比べたら高級車ですよ。RX-7は古いクルマだからいろいろダメなところはあるけれど、乗っていて楽しいのはやっぱりRX-7ですね。

――RX-7もRX-8も多少カスタムをされているようですが、カスタムにおけるコンセプトはありますか?

もともとのデザインが好きなクルマなので、カスタムするにしても原型を崩さないようにという思いはありました。あくまでクルマそのもののデザインは大切にしたいからシンプルな感じのカスタムにしていました。

  • マツダ・RX-8

――憧れのクルマを2台所有されている時期もあったということなので、お出かけの頻度も増えそうですね

実はひとりで運転しているときはそうでもなかったけれど、SNSで繋がった友人たちと集まるようになってからはかなり乗るようになりましたね。

――いわゆるオフ会のような形の集まりだと思いますが、今まではこういう活動に参加されたことはありますか?

以前にハイエースでチームを作って活動している時もありましたが、それ以来ですね。ネット上で繋がったというのは今回が初めてですね。

――最初にオフ会に行った時は緊張しませんでしたか?

それが人と会うのが大好きなので(笑)。緊張はするけれど楽しさの方が勝っちゃって。だからオフ会に参加した時も同じ趣味の人が集まっていろいろ喋れるので楽しかったですね。

僕の子供たちよりも年下の子とも気軽に喋れて面白いですよ。

  • マツダ・RX-7(FC3S)のオフ会

――そこで仲良くなった人たちとよくドライブに行くようになったんですね

そうですね。気の合った仲間同士ではよく出かけるようになって、愛知の知多半島とか伊勢の方とかに行くことが増えましたね。

僕は奈良在住なんですが、大体2時間くらいのドライブですが全然苦にならなくてとにかく楽しいですよ。

――インスタを拝見すると、結構あちこちにお出かけされていますよね?

そうなんですよ。遠くで言えば群馬まで行くこともあるし、富士山もこのクルマで行きましたね。群馬とか7時間はかかるんですが、ハイエースで行くよりも楽しいし、スポーツカーだけにシートもホールド感があるから疲れづらいんですよ。

この群馬に行ったのが一番印象深いですね。関東のオフ会に初めて行ったので、SNSでは知っているけれど顔を見るのは初めてという人ばかりだし、逆に僕が奈良から行くというとみんな待っていてくれて嬉しかったですね。

――休日はあちこちお出かけされているみたいですが、ご家族の反応はどうですか?

「前よりも楽しそう」とはよく言われますね。バイク乗っているころも楽しかったですが、それよりも楽しそうに出かけてるって子供たちは言ってくれました。だからかひとりで遠出しても何も言われなくなりましたよ(笑)。

  • マツダ・RX-7(FC3S)のSNSで知り合った仲間たち

――改めて、RX-7で特に気に入っているところは?

全部ですね。どの角度から見てもカッコイイし、古さを感じないんですよ。それがこのクルマの良さかなって。逆にハコスカとかの旧車イベントに行くとちょっと浮いちゃうくらいですよ(笑)。塗装もこの色にオールペンしたのも正解でしたね。

――この色を選んだ理由は何かあったんですか?

駐車場に停まっていたマツダのクルマがこの色(チタニウムフラッシュマイカ)だったんですが、まさに一目惚れです。すぐに色を調べて、板金屋をやっている後輩に連絡して、塗ってもらいました。

――かなり仕上がっているRX-7になりましたが、今後の予定はありますか?

エンジンを載せ換えたいですね。ターボを外してNAにしたいんですよ。あとはSNSで知り合ってまだ会えていない友達が秋田にいるのでこのクルマに乗って会いに行きたいなって。

――では、このRX-7はまー坊さんにとってはどんな存在ですか?

所有して6年が経ちますが、今でも手放せない宝物ですね。若いころに憧れた思いは54歳になった今でも変わらないし、むしろもっと好きになったくらいですよ。

  • マツダ・RX-7(FC3S)と夕暮れ

「休みの日は友人たちに会いに行くのが楽しみ」というように、RX-7を手にしてから出会ったクルマ仲間との交流を楽しんでいるまー坊さん。ウキウキとしたまー坊さんの姿を見た家族は以前よりも楽しそうと、まー坊さんの変化を喜んでいるそうです。

憧れのクルマを手にして今もなお、その思いは消えないというのだから、まー坊さんにとってのRX-7は本当にかけがえのない存在と言えるでしょう!

【Instagram】
まー坊さん

(文:福嶌弘)