人づきあいが苦手だった彼女を変えた「カムリとの出会い」
「カムリに出会えて人生が変わりました。毎日が楽しくて仕方ありません」――運転歴3年、21歳のAnnaさんは、声を弾ませながら、愛車との日常を語ってくれました。
年配の男性が好むカムリを愛車とした明るい女性に「クルマによって変わった人生」お聞きしました。
――Annaさんの運転歴を教えてください
私が住む長野はクルマがなくては生活できないので、18歳で免許を取り、高校を卒業してすぐにマーチニスモを購入しました。マーチに乗って運転する楽しさを覚え、2年後に今のカムリに買い替えました。
私自身、車のストライクゾーンは広くて好きなクルマはたくさんありましたが、マーチに乗っているとき「次はセダンに乗りたい!」と思ってカムリに乗り替えたんです。21,000km走っていた中古のカムリを一括で買いました。
――愛車をカッコよくしたい、と様々なオプションを装備されていますね
私のカムリは純正だとマフラーが左片出し2本だったのですが「4本出しにしたい」と思いました。
純正パーツには構造上ダミーの「マフラーカッター」もあるのですが、それでは意味がない、と感じて柿本マフラーにしました。上品な深みのある低音でついついアクセルを踏んでしまいます(笑)。
リップは、私が見る限り、日本でカムリに付けている人を見たことがなかったので装着してみました。また、鋭い目つきもとてもお気に入りです。
あとは、つい先日、やっとリアにスモークも貼りました。
――セダンって、どちらかといえば「イケてる男性」が乗るイメージがあり、女性が運転する姿はほとんど目にしません。若い方は特に
そうですよね。好きになった理由はいくつかあって、まず試乗運転したときに、乗り心地の良さにびっくりしました。とても運転しやすいんです。ファーストインプレッションで惚れ惚れしましたし、印象が強烈でした。
もう一つ、長野は雪が多い地域でFRだと苦労するため「FFもしくは四輪駆動に乗りなさい」と親から言われたんです。四輪駆動のセダンとなるとカスタムする際に苦労するかなって感じて、FFのカムリにしたんです。
あと、純正テールの美しさに惹かれたのもあって、勢いで買いました。
――カムリに乗っている女性にお会いしたことはありますか?
同じ70カムリに乗っている女性にはお会いしたことがないです。お友達に50カムリに乗っている女性オーナーさんが1人だけいらっしゃいます。オフ会に参加してもカムリの女性オーナーは私たちだけです。歳が近いこともあり、いつも仲良くしていただいてます。
――若いころからクルマがお好きだったのですか?
いえ、幼いころはクルマに興味などなく、「自分は絶対に運転できない」という固定観念さえも持っていました。特に嫌な事があったわけではないのですが、「私が大人になったら自動運転の時代になってほしい」とさえ思っていたほどです。
運転は難しいと思い込み、カートゲームさえ避けていたほど。「クルマを運転しないと生活できないよ」と親に言われ「どうしよう」と思っていました。
――そんな「幼いころの先入観」が、気付いてみれば…。
クルマへの興味などまるでなかった自分が、社会に出て実際に運転してみたら「運転ってこんなに楽しいんだ」と、嫌なイメージが吹き飛びました。
――クルマに接することが生き甲斐になったのですね
実は、学生のころ、あまり人と関わらなかったんです。他人とのコミュニケーションも必要最低限しかとらなかったし、友達付き合いも「深く狭く」で、友人の数も少なかったんです。人見知りで、周りからみたらおとなしいタイプだったと思います。
カムリに乗り替えてからSNSにアカウントを作ってみると、同じカムリに乗っている人やクルマ好きな人との繋がりが増えました。長野県内はもちろん、遠距離の人たちともつながり、オフ会に参加させていただくようになりました。
――「愛車カムリ」=共通の趣味をもつ人たちとのつながりができたわけですね
カムリのオフ会に集まった人たちとインスタでつながりました。こういう出会いが今の楽しみの一つです。みなさんカムリを愛していて、「カスタムの方向性」や「外装の好み」「足回りの仕組み」などのアドバイスをいただけて刺激になっています。
それからはいろいろなアイデアが浮かびますし、クルマに関する知識も増えています。選択肢も広がりましたね。
――クルマの話をきっかけに、人付き合いの楽しさも覚えたのですね
プライベートトークや、深い話もできるようになり、毎日が楽しくなりました。いろいろな方々から温かい言葉をかけてもらえ、人と関わるのが好きになりましたね。
特に年上の方とお話させてもらうと学べることも多いです。学生時代は狭いコミュニティの中で生きていたので、人との付き合いも上手くできなかったのに、いろんな方から「明るくなったね」と言われます。
――学生時代と違っていろんなことに興味を持てるようになったんですね。ほかに変化はありましたか?
父との関係も良くなりました。幼少期から父には厳しく育てられ、私には怖い存在だったんです。自分からは話しかけず、家の中でも「おはよう」「おやすみ」すらも交わさないくらいでした。
でも、クルマに乗ってから話をする機会が増えて、気が付けばカスタムの相談にも乗ってもらったりと、普通に話ができるようになりました。十何年も変わらなかった関係が、クルマのおかげで変わりました。
一緒に乗ると「運転が上手くなったな」とか言ってくれたりしますよ。
――お話を聞いていい意味で「ギャップ」を感じますね。道路に止まったセダンのドアが開く。ほとんどの人が「紳士的な男性が出てくる」と感じる中、降りてきたのは若い女性。しかも車内にはぬいぐるみがたくさん。おもしろいシチュエーションです
そういわれることも多いです。「外見がかっこいいクルマの中を覗くと、ぬいぐるみだらけの車内で女の子がハンドルを握っている。こんなの見たことない」と言われます。カスタムもそうですし、車内には、私の好きなものを詰めこみました。
学生時代にはお菓子作りが趣味でしたが、自分の人生において、クルマほど楽しい趣味は初めてです。
――正にライフワーク。カムリに出会って、文字通り成長されたのですね
高校を卒業してから飲食に関わる仕事をしていましたが、カムリと出会ってからはクルマに関わる仕事がしたくなり、最近、クルマ販売の営業に転職しました。
学生のころは考えたこともない職業ですが、「この仕事がしたい!」と初めて感じました。だから毎日仕事に行くのが楽しいです。
――人生を変えてくれた愛車ですね
学生時代は人を避けるようなところがあり、相手も自分も傷つかないためにか関わらないのが一番、と思っていた自分が、今は「人の温かみ」に気付けました。「生きていてよかった、幸せだな」と毎日のように思います。
実際にクルマを運転するようになると運転する楽しさに目覚め、カムリに乗るようになってからは、積極的に人と関わるようになり、まさに人生が変わったAnnaさん。
幸せを運んでくれたカムリとともに、これからどのようにAnnaさんが成長し、幸福度が高まっていくのか、想像するだけで幸せな気分になる筆者なのでした。
【Instagram】
Annaさん
(文:小川隆行)
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