子供の頃から憧れだった ホンダ・シビックEF9。80年代〜90年代初頭に興味を抱いて
何故かはわからないけど、80年代〜90年代初頭の雰囲気が大好きだという「なおさん」。そんな なおさん の愛車は、ホンダ・シビック(EF9型)で、4年半前に愛車として迎え入れたと話してくれました。社会人になってお金が貯まったらと毎日中古車サイトと睨めっこする日々を送っていたため、フルノーマルの個体を見つけた時は「買うしかない!」と即決したそうです。
今回は、なおさん×シビックEF9 の お話をお届けします。
―――80年~90年代初頭のものに興味を持ったのは、何がキッカケだったのですか?
小さいころ家に昭和後期のものが多くあったからですかね。家の車もカローラFXでしたね。僕は平成生まれなんですけど、その影響もあってか自然と昭和っぽいデザインの家電やクルマに興味を持ち、惹かれていくようになりました。
―――当時のクルマの良さは、どんなところにあると思いますか?
上げていくとキリがありませんが、四隅が角ばっていたり、直線的なデザインをしているところですかね。小学生のころにたまたま家に置いたあった雑誌を読んだとき、そこにズラリと昭和のクルマが載っていて「角ばってる!そして、すごく個性的!」って衝撃を受けたのを今でも覚えています。
というのも、小学生のころ街中でよく見かけていたのは、丸いフォルムのミニバンだったり、曲線的なボディラインのクルマが多かったと思います。だからこそ、よけい物珍しく感じて、それが何か良い……!に繋がったのかも?
シビックEF9もその雑誌に載っていて、一目惚れしたんですよ。
―――シビックEF9にしたのは、何が決め手だったのですか?
さっきもお話しした通り、角ばったフォルムがまず良いのと、ライトの下からぐるっと一周囲うような赤いラインが個性的でカッコいいと思ったんです。ちなみに、ガーニッシュまで赤く塗られているんですけど、何というか、ここが僕的に胸が熱くなってしまうポイントなんです(笑)。
あとは、横から見ると平べったいボディや、DOHCで高性能だよということをアピールするステッカーも昭和っぽくて気に入っています。
―――出た!高性能だよアピールステッカー!私も大好きです。
ですよね!良いですよね!僕はディーラーに勤めているんですけど、新型車でそういうのをガンガン出していくスタイルのクルマってほとんど見ないし、逆にあまりそれが分からないようにしている節があるなか、攻めてるなぁ!って感動しちゃって(笑)。
―――分かります!ちなみに、クルマ以外にもバブル時代の話を聞いていると、自慢話というか、その当時ならではのエピソードみたいなのが結構あって楽しいんですよ。そして私、それを聞くのが大好きなんです。
同じくです!だから僕も、その世代の方から色々教えて頂いたり、その時代に関する本を読んだり映画を観て、その世界観に浸ったりしています(笑)。それもあって、シビックを何とか当時走っていた感じに仕上げたくて、こだわりのカスタム?をしています。
―――どんなカスタムですか?
カスタムと言ったって、もっと本格的な方が沢山いらっしゃるかもしれないので、大したカスタムとは言えないかもしれませんが……。でも、自分では大満足のカスタムなんです。
―――それが1番大事にすべきことじゃないですか。
あはは(笑)。じゃあ……、お言葉に甘えてというか、紹介させて頂きますと。
1つめは1DINのオーディオから昔の95年位のカセットデッキに入れ替えたところです。アルパイン製のイコライザーが付いたやつなんですけどね、一応それなりの調節をして喜んでます。
あとは、ヨコハマから発売されたタイプD復刻タイヤなんかもかな♪
この前ガソリンスタンドで、「うわぁ!懐かしい!当時こんな感じで乗ってたんだよ〜!」と言ってくださった方がいて、すごく嬉しくて。こういう感じかなぁ?って想像しながら色々やっているところがあるから……そう言われると、これって正解だったんだって(笑)。
ラジエーターのホース、エアコン、ブッシュ、エンジンマウント、ブレーキ、タイミングベルトなど、修理しなくちゃいけないところはたくさんあるけど、こういう嬉しい出来事があると“あぁ、乗っていて良かった”と思えるんです。
―――なるほど。それが なおさんが旧車に乗る理由というやつですね。
はい。あとは、手をかけてやればやるほど長く乗れるわけじゃないですか。そうすることで、モノを大事にするということに気付かせてくれたんです。それも、これから長く乗りたいと思う理由ですね。
でも、何だかんだで1番は走っていて楽しいことかな〜!
ターンパイクを軽く流しに行くと、車高が低いから地面に吸い付く感じがするのと、路面の状況がダイレクトに伝わってきたり。最新の安全性能は付いていないけど、軽くてアンダーステア気味で、僕が操作してるんだ!と思わせてくれる。
走りの本質をダイレクトに味わえるというか、走っても走っても、もっと走っていたい。それくらい楽しいクルマです。
このクルマが、長く、シビックらしく走れるように、これからもしっかり愛情を注ぎ、メンテナンスをしていきたいということです。なおさんなら大丈夫!なんとなく、そんな気がしたのは「大事にします!」という声が頼もしかったから?
(文:矢田部明子)
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