スバル・BRZは私の彼氏! ずっと付き合っていきたい理想のクルマ

真面目な大学院生だった ちぃさんが「キラキラ輝いて見えた」と言うのが、スバルBRZ。サーキットを疾走する真っ青なボディを見て感動したという彼女はいつしか「BRZに乗りたい」という思いを抱くようになったとか。そして結婚を機に旦那さんからのプレゼントで憧れのクルマを手にしてからというもの、彼女にとってのBRZはかけがえのない大切なものになったと言います。

そんな、ちぃさん×BRZのお話です。

―― ちぃさんの現在の愛車はBRZということですが、これが初めてのクルマですか?

いえ、このクルマの前はスズキ・アルトラパンショコラに乗っていて、これが2台目になります。

―― 可愛らしいクルマに乗られていたんですね。では、BRZに買い替えたキッカケは?

もともとBRZはカッコよくて気に入っていたクルマだったんですよ。私が今乗っているBRZが新車で販売されていた時期に、ちょうど免許を取ったんですが……当時はまだ運転にも慣れていなかったし、いきなりスポーツカー乗るのはちょっと怖いかもと思ってアルトラパンを選んだんです。

その後、結婚することになったとき、旦那が結婚指輪の代わりにクルマを買ってくれるというので買い替えよう!となったのがキッカケです。

―― そもそもの話ですが、ちぃさんがBRZを気に入った理由とは何でしょうか?

大学生のころに街中で見かけた、スカイラインのR34を「カッコイイ」って思ったのがキッカケでクルマに興味を持ちだしたんですが、BRZには思い入れがあるんです。

というのも私は大学を卒業して大学院に進学したんですが、始発で学校に行って終電で家に帰ってくるみたいな感じだったので、いろいろ疲れちゃってて。その時にたまたまテレビで見た鈴鹿サーキットのレースでBRZが優勝するのを見てすごく感動してしまって。大げさでなくBRZが私にはキラキラ輝いて見えて、疲れを忘れさせてくれたこともあって「いつかは私も乗りたい」と憧れるようになったんです。

―― それで結婚を機に購入することになったということですが、どんな条件でBRZを探しましたか?

まずは色ですね。WRブルー・マイカであることが絶対条件だったのと、私がAT限定免許しか持っていなかったので、AT車に絞って探しました。それと走行距離は5万キロ以内という形で検索して、見つけたクルマを購入した形です。

―― 購入の決め手は何だったのですか?

実車を見たいというのが条件だったんですが、私が住んでいる栃木県から行けるお店で条件に合うBRZは1台しかなかったんですよね。それしか候補はなかったんですけど、正直状態はひどかったですよ(笑)。ミラーは割れていたし、気になるところがいろいろあって、いわゆる事故車だなというのは素人目にもわかるレベルで。

―― あまりよい状態ではなかったのですね……

そうなんですよ。よくなかったです。でも……惚れちゃったんですよね、私が(笑)。試乗してみても大丈夫そうだったし、フィーリング的にこれにしたいって気持ちになって。お店の方も「気になるところはすべて直してから、納車します」と言ってくれたのも大きくて。

―― ちなみに一緒に見に行った旦那さんはどんな感じでしたか?

旦那としてはあまりおすすめできなかったみたいですが、私が「これにしたい!」と強く主張したので、逆に試乗の時には「ここを直した方がいい」とかいろいろアドバイスをしてくれて。

―― BRZのオーナーになったことで周りの反響はどうでしたか?

買う前は、親から反対されましたね。特に母はかなり否定的でしたが、いざ買って私が実家に帰ると「カッコイイ」みたいな感じで気に入ってくれて、気が付いたら洗車しておいてくれるくらい(笑)。「実は私もスポーツカーが好きだったんだ」って、まさかのカミングアウトも聞けました(笑)。

友人たちも驚いていましたね。ただ、友人はそこまでクルマ好きというわけではないので「カッコイイ」とは思うけど、車種まではわからないので、街中で86を見かけた時に「ちぃが乗っているクルマじゃない?」と連絡をくれるようにはなりましたね(笑)。

―― 周りの反応は良かったんですね。実際にBRZを運転したときの第一印象は?

正直、「思ったよりも運転しやすい」と思いましたね。乗る前はスポーツカーだから運転するのが難しいのかなと思っていたんですよ。目線も低くなるから運転しづらいのかな?と。でも、前のクルマと比べて目線はあまり変わらないし、むしろ視界が良くなったように感じました。あと、トルクが軽自動車とは段違いで、運転するのが楽しくなりました。

―― それだとお出かけの頻度は増えましたか?

もともと出かけるのが好きだったので、前のクルマから頻度が増えたというわけではないのですが……それでも微増したかなって感じですね。

―― BRZになってからよく行くところはありますか?

道の駅ですかね。買い物に行ったり、横浜の大黒PAみたいな感じで道の駅の駐車場でクルマ好きの人たちに会えることもあるので、旦那と一緒に出掛けたりしています。

あとは洗車場にもよく行くようになりました。そこで声をかけてもらうことが増えたかな。思えばアルトラパンのころよりも洗車はすることが増えましたね。カー用品店で洗車グッズをいろいろ買いそろえちゃって(笑)。

―― 愛着のあるクルマだと洗車の頻度って増えますよね(笑)。所有されて4年ということですが、BRZとの1番の思い出とは?

いろいろあるんですが、SNSで知り合ったBRZや86のオーナーさんたちと集まって、みんなでPV動画を撮ったことですね。1日がかりで、それぞれのクルマをカッコよく撮ろうと、絵コンテまで描いて準備して。あれこれ試行錯誤しながら撮影して、編集して仕上げたので、とても思い出深いです。

撮影が終わった後は、打ち上げみたいな感じでご飯を食べてワイワイして……まるで文化祭の後みたいな感じでした(笑)。

―― すごく楽しい思い出ですね。同じBRZや86のオーナーさんたちと知り合うと、知識が増えてきてカスタムをしたくなる方も多いと思いますが、ちぃさんはカスタムに興味はありましたか?

私としてはノーマルな雰囲気が好きだったので、あまり大幅にいじるつもりはなかったんですよね。せいぜい車高を下げたくらいですね。いかにキレイに維持していくかが私のテーマですね。

―― そんなBRZの特に気に入っているところは?

見た目ももちろんですが、このクルマと過ごす時間そのものが気に入っていて。まるでBRZとデートしているみたいな。その時間が私は一番のお気に入りです(笑)。

―― ホントにこのクルマが好きなんですね。では、このクルマで今後行きたいところややってみたいことはありますか?

カスタムはあまり考えていないですが、行ってみたいのは聖地巡礼ドライブですね。スバルなので群馬の方には行きたいし、「頭文字D」に出てきた榛名山とか箱根の山道のワインディングを走ってみたいという思いはありますね。

―― では、ちぃさんにとってBRZはどんな存在ですか?

「彼氏」ですね。ちょっと恥ずかしいんですけど、「#BRZが彼氏」というハッシュタグで投稿するくらい気に入っていて(笑)。私にとってはホントに理想のクルマなんですよね。だからこのクルマを手放すということは一切考えていないし、限界まで乗りたいって思っています。これだけ気に入ったクルマに出会えて、所有できていることが本当にうれしいです。

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ちぃさん

(文:福嶌弘)

MORIZO on the Road