楽しいが広がり続ける!僕の “はじまり”はトヨタ・スターレット グランツァS



4歳の時から、マイカー所有を目標に、着々と計画を進めてきたというsyunsyunさんは、現在、20歳の大学生。

その計画通り、運転免許を18歳で取得後、1997年式のトヨタスターレット(EP91) グランツァS エクセレントパッケージ装着車のMTを購入したのだとか。

スターレットに乗り始めて1年半が経った今も、以前よりも楽しみが広がったと言うが、彼がスターレットに決めた理由、そして幼少期から描いてきたカーライフは一体どのようなものだったのでしょうか。

今回は、スターレット×syunsyunさんのお話です。

――スターレットが初めての愛車だったんですね!

そうなんです。去年の2月頃、高校在学中だったのですが、運転免許を取得してすぐに、欲しかった理想のスターレットに出会え購入しました。

――スターレットの存在は元々知っていたんでしょうか?

僕が生まれた時には、販売が終了していたクルマなんですよ。

中学生の時、校舎前の駐車場に、カラットというグレードのスターレットがたまたま停めてあったんですよ。それを初めて見た時、小さいクルマで可愛いなと思いすぐに調べて、そこで初めてスターレットを知りました。

その時は他の車種にも興味があったので、欲しいとまでは考えていませんでした。頭のすみにあった感じですね。

――スターレットをマイカーにしたいと思い始めたのは、いつ頃なんでしょう?

中学生の時には「大学生になったら維持費で無理のないクルマが欲しいな」とは既に思っていて…。車両価格を中古車サイトで調べていく中で、行き着いたのがコンパクトカークラスのクルマだったんですよね。

それで、できればネオクラシックカーが良いっていうのもあり「だったらスターレットがあるじゃん!」って頭のすみにあったスターレットが出てきたんですよ。それが高校生の後半くらいだったと思います。

――スターレットに決めた後、車両を探すのには苦労されたんじゃないですか?

僕も相当苦労するだろうなって思って、かなり身構えていたんですが…。

――もしかして、あっさり見つかったとかでしょうか?

はい。クルマ関係のお仕事をしている知り合いにも協力してもらおうと「MT車で色は黒、グランツァSのグレード」という条件を伝えたら、あっという間に見つかったんです(笑)。まさかそんなにすぐ見つかるとは思っていなくて、本当に驚きました。

――タイミングがバッチリだったんですね!購入後、納車日はどんな感じだったんでしょうか?

納車日は仮ナンバーの車検が切れている状態で家に来たので、まだ運転できなかったんですよ。役所に行ったり、自賠責のことだったりとか…。ワイパーブレードがボロボロだったりもしたので、車検に通るか心配で、それについても調べて対応しましたね。

早く乗りたいという一心で奔走していました。

――じゃあ念願の「初乗車の日」は相当嬉しかったんじゃないですか?

スターレットに初めて乗った時は、運輸支局 に持っていく時だったんですけど、マイカーで初めての公道+車検に通るかどうかで、不安やドキドキが半端なかったです(笑)。

でも、無事に合格することが出来て、本当に安心しました。安心と同時に、自分のクルマなんだっていう喜びとか、これからのカーライフの期待が湧いてきて、ワクワクしていましたね!

――syunsyunさんは幼少期からマイカーへの計画を立てていたとか?

そうですね。小さいころ、父とよくクルマの話をしていたんですけど「維持できないクルマに乗ると大変だぞ」ってよく聞いていたんです。なので、維持費とか現実的なことを考えて計画していましたね。

4歳くらいの時から「18歳で免許を取りたい」って思っていたんですよ。今のところ、全部計画通りになっていて、現状のカーライフにはとても満足しています。乗るたびに楽しいって思いますね。

――素晴らしいですね!お父様とは今でもクルマのお話をするんですか?

そうですね。実は、父と代わりばんこで運転して、一緒にドライブにもよく行っています。免許を取ってすぐの時、千葉の館山に行って往復で360kmくらい走ったりしましたね。あとは浜松にも行ったし、近所をドライブして好きなクルマの話をしたりするんですよ。

こないだは、名古屋に行ったのですが「今回は自分だけで長距離を走ってみたい」と思って、1人で長距離を走ってきました。

――もうバリバリ運転されているんですね。名古屋への長距離ドライブはどうでしたか?

道中、話す人がいないので少し不安かなと思っていましたが、走ってみると運転の楽しさに集中できて、存分にスターレットの走りを楽しめました。1人でいく旅は父と行くのとはまた違った種類の楽しみがありましたね。

――長距離を走ってみて、走り心地はどうだったんでしょう?

最初は「古いクルマだし、排気量的に疲れるんだろうな」と予想していたんですけど、思っていた程悪くなかったですね。むしろ逆に「スターレットって、実はどこでも行けるんじゃ?」って、今後の走りへの期待値が上がりましたね。

――既に色々な旅をされているようですが、印象的なスターレットとの思い出はありますか?

やっぱり、人生初のクルマのミーティングに参加した時。これは忘れられない思い出ですね。
ミーティングに行く前「他の人たちはどんなクルマに乗っているのだろう?」っていう楽しみな気持ちと「自分のクルマにはどんな反応をされるのかな」っていう、不安な気持ちが同時にあったんですよ。

――不安もあったんですね。参加してみて、初めてのミーティングはどうでしたか?

結果、それはもうめちゃくちゃ楽しかったです。
元々、自分の周りにクルマ好きの友達が少なくて、クルマのことをあんなにも話し込めたことがなかったんです。初めてマニアックな話もできて、本当にすっっっごく楽しかったです。

あと、以前スターレットに乗っていた人たちのお話も聞けたのが、また良かったです。

――存分にカーライフを楽しまれている今のsyunsyunさんにとって、スターレットってどんな存在なんでしょうか?

公道に出てからも教習車というか…。勉強道具的な、色々なことを学ばせてくれる存在ですね。例えば、DIYでクルマの中のオーディオを変えたりとか、そういう“初めてやること”がこのスターレットは多いので、僕のクルマの原点でもあります。
今後気持ちがどう変わっていくかは予想出来ないけど、出来るだけ長く乗れたら良いな。

初めてのミーティングに参加した後、その楽しさに魅了され、今ではクルマ関係のイベントに10回以上参加されているとのこと。
大学在学中で勉強もあるため、スターレットとうまく付き合っていきたいと語るsyunsyunさんでしたが、取材中はスターレットがすべてだと感じるほど、マイカーへの愛が溢れていました。

街中を運転している時、ふと同じスターレットとすれ違うと「このクルマを今でも愛している人がいるんだ」と温かい気持ちになるというsyunsyunさん。
『自分のモノは他人とカブりたくない』という気持ちがあったらしいのだが、自分の思い入れのあるモノは例外なんだなと気付いたと言う。

この先、そういった新しい感情も、スターレットと一緒に見つけていくのかもしれないですね。

(文:秦 悠陽)

MORIZO on the Road