40万円引きにつられて購入したアコード ユーロR。19年間で、75万kmを突破!

  • ホンダ・アコード ユーロR


現在の愛車であるアコード ユーロRを購入するキッカケは、近所のディーラーにフィットを購入するために見積もりを出してもらったら、フルオプションで220万円とそれなりに値が張ったからだと話してくれた「シュウちゃんさん」。

「ちょっと高いね……」と店の隅に目をやると、アコード ユーロRが置いてあり、営業マンが「アコードなら、車両本体価格253万から40万円引きしますよ!」とニコニコしながら勧めてきたのだとか。

今回は、シュウちゃんさん×アコード ユーロR の お話をお届けします。

―――253万円から40万円引きなら、私もフィットよりもアコード ユーロRを買うと思います。

  • ホンダ・アコード ユーロRの納車式

でしょ! 特に乗りたいという訳ではなかったけど、そこに惹かれて即購入しました。

というか、もともと僕はあまりホンダが好きじゃなくて、プジョー206RCを購入しようとしたら左ハンドルのMTということで大反対をくらい、パルサーと同じくらいの車格でMTを探したら、1.5ℓのMTのフィットがあるということで、近所にあったホンダのお店にフィットを買いに行ったんです(笑)。

あとは、VTECエンジンを1度は体感してみたかったし、アンダーパワーの車ばかり乗っていたから、家族を乗せて、そこそこ速く走れると良いな〜くらいでした。

―――購入して19年目と伺いましたが、そこまで欲しかったわけではないのに、ここまで長く乗ることになった理由は何ですか?

  • ホンダ・アコード ユーロRのリア

1度目の車検を待たずに手放すつもりだったんですよ。だけど、あまりにもエンジンがスムーズすぎて面白かったから、週4で首都高や山を走っちゃって……走行距離が月に5000kmのペースで増えていって、1回目の車検を受ける時は10万km超えてしまい、値が付かなくなっちゃったんです。

それで、売り時を逃してしまって、今に至るという感じですね。直4よりもV6っぽいスムーズさが面白くてね〜!購入前に色々調べると、重いだの遅いと言っている方もいらっしゃったけど、僕はむしろ速いと感じましたね。

―――にしても、月に5000kmのペースは走りすぎな気が……。

よく言われます(笑)。この走るのが好きというのは、子供の頃に要因があると思うんですよ。というのもね、運動音痴だから運動会や文化祭のリレーなどで速く走れずに、劣等感を抱くことが多くてね。頑張っているのに負けるのが悔しくて、小学校の頃は自転車を漕ぐのだけは速かったんです(笑)。

その自転車が、高校になって原付に変わり、もうちょっと大きくなってバイクに変わり、現在はクルマで速く走るのが趣味になったという感じなんです。

あとは、親父が運転するのが遅くて、ずーっと他のクルマに追い越されているのが幼少の頃のコンプレックスだったので、むやみやたらにスピードを出すというわけではありませんが、普通に流れにのって走るのが好きです。もちろん、サーキットでは全開走行を楽しみますけどね♪

―――サーキット仕様にされていらっしゃるのですか?

  • ホンダ・アコード ユーロRのエンジンルーム

かなりいろいろなパーツを交換していて、エンジンはSPOON K20A Engine Assy.for CL7、ガスケットはSPOON 2P Head Gasket for K20A、オイルパンはSPOON Baffle Oil Pan for CL7、エンジンマウントはSPOON Engine Mount TC Damper Set、あとは……

―――1回ストップしましょう(笑)!色々な箇所を換えていることは分かりました!スプーンが多いのが気になったのですが、これには何か理由があるのですか?

エンジンを載せ替えて4機目になるんですけど、1機目から2機目に載せ替える時に、スプーン仕様のエンジンにしたことが、このメーカーを愛用するキッカケとなりました。

載せ替えてみると、純正パーツを使い精密さにこだわって組み立てているコンプリートエンジンなんですが、別物なんじゃないか!?というくらい回転がスムーズ、排気音もとても綺麗でハマってしまったんです。

もちろん、作りが良いことが乗っていて分かるから、2機目から普段使いもしながらサーキットもと、アコード1台で何にでも挑戦するようになったんです。

  • ホンダ・アコード ユーロRとサーキット

筑波の草レースGTCCや、今は春と秋は旅行も兼ねて十勝サーキットの走行会に行くなど、こういうことがクルマとやりたかったんだよな〜ということが出来るようになったんです。

そして、この辺りから、アコード ユーロRというクルマ自体も好きになりました。どんな状況でもオーナーを楽しい気持ちにさせてくれるのは、このクルマがセダンとして真っ当な造りをしているからなんだなと気付いたんです。

―――なるほど。ただ、長く乗っていると、これまで通りに乗れないというケースも出てくる可能性はありますよね?

  • 雪の中を走るホンダ・アコード ユーロR

もちろん、故障やハプニングも色々ありますよ。ゴールデンウィークに北海道の根室に旅行に行った時にプラグが飛んで、友達と犬を車内に残して釧路のディーラーにプラグとイグニッションコイルを買いに行った話とか。

買った当初みたいに、何もしなくても快適に乗れるということも無くなりましたからね。これからは、メンテナンスを怠らないこと、部品のストックもしっかり考えていかなくてはいけなくなると思います。

ただ、やっぱり僕は走ることが好きだから、ここ数年は年間6万kmとしばき倒していて、これからも「目指せ100万km!」で走り続けていたいんです。

ということで……直近ですと富士の4時間耐久レースにも出る予定です。75万km超えた車体で草レースに挑戦している人は、なかなかいないんじゃないですかね(笑)。

―――す、すごい……。

  • ホンダ・アコード ユーロRと海

ここまでくるとね、走行距離を伸ばすことが楽しみになってきているんです。休ませるどころか、そのためにクルマに乗る時間がどんどん長くなって、長距離を走っても疲れないセッティングにこだわりだしていますから。長距離特化型ってやつですね(笑)。

ダンパーをワンオフで作ったり、ワンスペックでどんな道でも走れる足回りにセッティングしたり、一般道と高速道路で減衰の調整をしてみたり。とにかく、ここまで来たら絶対に100万kmを走りきります!

  • ホンダ・アコード ユーロRと山

年間6万kmを走るそうなので、4年後くらいにはその目標を達成していることになるシュウちゃんさん。ただ、結局走りすぎてしまうという話を聞いていると……その目標はもっと早く達成できるかもしれません。

100万km目指して、いつも通りアコードユーロRとのドライブを楽しんでください!

(文:矢田部明子)