僕の愛車は出来るヤツ!トゥデイ ハミングを侮ってはいけない!
今回取材をさせて頂いた「syou_syouさん」は、マツダ・ロードスターを週末や特別な日に乗り、ホンダ・トゥデイを日常使いする“予定だった”と話してくれました。ところが、その予定は見事に崩れ去ったということです。
その理由は、トゥデイが見た目からは想像がつかないくらい走れるクルマで、運転せずにはいられなくなってしまったからとのこと。
さて、syou_syouさん×トゥデイ の カーライフを覗いてみましょう。
―――そもそも、トゥデイを購入するキッカケは何だったのですか?日常使いを視野に入れるなら、ホンダ・Nボックスやスズキ・スペーシアなどの今流行りの軽スーパーハイトワゴンという選択肢もあったのでは?
山口県はですね、そのサイズの軽自動車だと通れない道が沢山あるんですよ。例えば、県道とマップに示してあっても、端に草が生い茂って、ニョキっと大きくなった木の枝が窓にビシッと当たるくらい狭い畦道……いや、林道みたいな県道が沢山ありますからね(笑)。
―――私も青春時代を山口県で過ごしましたが、そういえばそうでした!なんなら、鹿や猪、たま〜に猿が出てきたりしますからね(笑)。
そうそう!都心部の県道と山口県の県道は、一味違いますからね〜(笑)。だからこそ、背が低くて、コンパクトなクルマが良いと思ったんです。
その点でいくと、トゥデイは30年以上前の軽自動車なので、最近の軽自動車よりも一回り小さくて丁度良いです。ハイラックスのようなクルマとすれ違うと、ライトがちょうど目に当たって眩しっ!ってなるし。スーパーの駐車場に停めると、どこにいるのか分からなくなるくらい埋もれてしまうサイズですが、僕にとってはそこも可愛いと思えるポイントなんですよ。
何てったって、グレード名すら可愛いんですから。僕の乗っているのは“ハミングX”で、ほかには、“カラフルポシェット”なんていうのもあります。
―――か、か、可愛い……リアガラスに貼ってある、小文字のロゴデザインも可愛いです!
でもね?僕がコイツの一番好きなところは、こんなに可愛い見た目なのにしっかり走るというところなんです。
―――おおっ!そうなんですか!?
はい。1995年式のキャブ車だから、正直なところ……何とか走る感じなのかな?と期待していなかったんです。だけど、いざ乗ってみると、フットワークが軽くて坂道も力強くぐんぐん登っていくし、アクセルとエンジンと自分の足がまるで一体化しているような感覚になるくらいレスポンスも良くて、すごく面白かったんです。
“逮捕しちゃうぞ”というアニメにトゥデイが登場するんですけど、劇中で犯人を追いかけまわすみたいなシーンがあるんです。急ブレーキをかけながら、なかなか攻めた走りを見せてくれるシーンもあるんですけど、本当にそれくらいよく走ります(笑)。
あとは、岡山国際サーキットでポルシェを追いかけ回すトゥデイの動画がアップされているのを見たことがあって、実際に乗るまでは「まさか、ネタだろう……」くらいに思っていたのに、今なら足周りをいじればあり得るのか……?なんて感じるくらい、本当にキビキビと走ってくれます。
―――サーキットを走ることもあるのですか?
今年の5月に“ラルグス”さんというメーカーからトゥデイの車高調が登場したんですけど、それを入れてから2ヶ月後にサーキットデビューを果たしました。
というのも、車高を下げたら一気にスポーツカーらしくなっちゃったんですよ。今までは、走るとは言えどもロールは大きいし、曲がるときに少し左右に揺れる感じがあったのに、車高調を入れたら、ハンドルを切ると素直にフロントは入っていくし、FFなのにアンダーが出ず、きつめのコーナーも逆ハンを当ててアクセル全開で曲がっていけるような、操作する楽しさがマシマシに変わりましてね。
居ても立っても居られずに、今年の夏休みは地元にある瀬戸内海サーキットで、アルトワークスNA、エッセNA、ミラバンNA、僕のトゥデイでサーキットを走りまくっていました。みんな同じようなクルマに乗っているから、「レギュレーションはほぼ一緒だから、あとはオーナーの腕次第だ!」なんて言って、盛り上がりましたね(笑)。
―――いいなぁ♪楽しそうです。
こんなに楽しいカーライフが送れるとは僕も思っていなくて、通勤車として購入したはずだったのに、今では無くてはならない相棒に変わりました。
トゥデイ仲間から譲り受けたバケットシートとステアリング。トゥデイと同じホンダ車のライフのオプションだったマフラー、絶対に履かせようと決めていたスーパーR・A・Pのホイールも気に入っている箇所ですかね。
でも、このホイール……前後でメーカーが違うんですよ……。車高を下げたらリアの方が入らなくなってしまって、ボディに手を加えたくなかったから、モデューロのホイールを付けることにしました。
最初はう〜んと思っていたんですけど、ジムカーナの動画を見ていると前後で違うホイールを履いていたりするから、これはこれで走り屋っぽくて良いのか!なんて今は好きな箇所に変わりました。
―――今後は、トゥデイとどんなカーライフを送りたいですか?
最終目標はホンダ・ビートのエンジンを載せることなんですけど、この個体は大きな故障もなく、かなり調子が良いので、特に手を加えずにしばらくは大事に乗っていこうと思います。
燃費は高速だと14 km/L、バイパスを60 kmで走った時は18 km/Lくらいとよく走ってくれるし、4ナンバーだから税金も安くて無理なく楽しめる、僕にピッタリのクルマですから。
トゥデイに乗るようになって、秋吉台で開催されるイベントや、県外のオフ会にも積極的に参加するようになったとのこと。これから過ごしやすい季節になってくるので、今までよりもアクセル全開で色々な場所にドライブに行きたいということでした。
【X】
syou_syouさん
(文:矢田部明子)
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