【おしゃれなあの人の気になるカーライフ】男前なランクルを粋に使いこなすスタイリスト

「街で出会ったおしゃれな人のあの雰囲気に憧れる〜」と、ウキウキした経験はありませんか。その人はきっと、ファッションや、行く先、趣味、生活模様だけでなく、クルマの乗りこなしに至るまでも、自然でさりげなくて、その人全体が魅力的なはず。そんなおしゃれな人たちの、素敵なクルマとの関わり方を、ちょっと覗いてみました。

根性や我慢強さなら誰にも負けないと、スタイリストの道に

小柄な体格ながら、サンドベージュカラーの武骨なSUVを颯爽と運転して来てくれた鈴木さん。広告やCMをはじめ、数多くの女優、人気アーティストなどのスタイリングを手掛けるタケダトシオ氏に師事し、5年間のアシスタント生活を経て2015年に独立。スタイリストと聞けば華やかな職業だと思われがちだが、一般的にアシスタント時代は修行期間でもあり、体力勝負になることも多い大変な仕事。売れっ子スタイリストのアシスタントともなればなおさらだ。笑顔がとても素敵な彼女だが、そもそもなぜスタイリストの道に進もうと思ったのか聞いてみた。

「私、元々は学校の先生になろうと思っていたんです。大学も文学部英米文学科で黒人文学などを専攻し、全然ファッションとは関係ないことを勉強していました。でも、いざ就職の時期が近づいてくるとなかなか上手くいかず、違う道を模索している時に自分の強みはなんだろうと考えて、我慢強さ、根性なら誰にも負けないなと。以前からスタイリストのアシスタントは大変な仕事だと聞いていましたし、元々服は小さい頃から好きだったので、それなら私に向いていると思い、スタイリストの道に進もうと思ったんです」

  • 撮影現場ですぐに要望に応えられるよう、デザインの異なるアクセサリー類を私物で用意。常に準備の良さが求められる仕事でもある。

「いざアシスタントの仕事を始めてみると、想像していたよりも大変でした。特にその頃師匠が超人気アーティストのスタイリングを何本も抱えていたこともあり、休みも半年に1日あれば良いほう。徹夜で仕事なんてこともざらでしたが、新しいことに挑戦できてとても充実していましたし、やめようとは思わなかったですね」

  • クルマのなかにはあまり物を置かないのがこだわりという鈴木さん。読者が趣味で紙の本も好きだが、分厚い本は持ち歩くのが大変なのでkindleで読んでいるそう。

「5年間のアシスタント期間を経て独立してからは、以前にはあまりなかった自分の時間を持てるようになったのが一番大きな変化ですね。最近はアジアの文化に興味があり、中国のSF小説を読んだり、中国のヒップホップを聞いてみたり。自粛期間中に韓国のドラマや映画にハマって、韓国語の勉強も始めました。勉強の甲斐あって、最近読めるようになったんですよ。趣味って感じではないですが、仕事ではない物事に勤しむ時間が今はとても楽しいです」

そんなあの人の、クルマとの関わり方

日々大量の服や小物類を積んで移動するため、しっかりと荷物が乗ることもクルマを選ぶ際の条件だったそう。3列めのシートを格納し、インテリアバーを取り付けることで沢山の服をキレイに、分かりやすく収納しておけるそう。

日々多くの衣装を運ぶスタイリストさんにとって、クルマも大切な仕事道具のひとつ。鈴木さんの愛車はTOYOTAのランドクルーザー 95プラド。中古車をベースにサンドベージュに塗装し直され、タイヤやホイールもゴツゴツしたものに変更された状態で購入したそう。悪路をものともしないアウトドア派にも人気の高い車種だが、どうしてこのクルマを選んだのだろう。

「元々は父親のBMWの古いセダンを借りて乗っていたのですが、故障が多くなってきたこともあり買い換えたんです。荷物がたくさん積めて、壊れなくて、大きいけど自宅の駐車場に収まるサイズで探した結果、ベストだったのがこのプラドだったんです。サンドベージュの車体カラーにゴツゴツした足回りがマッチしていて、どこかクラシカルな雰囲気だったのも購入の決め手でした。2年くらい経ちますが今のところ何の不調もなく、大きいわりに小回りも効くし、このクルマでよかったなと思います」

  • ロケ撮影の現場では、急遽アクセサリーが必要になったり、着替えが必要になることも。常に荷物が溢れている状態だが、それでもラゲッジスペースが広い分何がどこにあるか分かりやすく、取り出しやすいのも便利だとか。

「3列シートの7人乗りですが、普段は3列めのシートを格納し、インテリアバーを取り付けて服をかけています。シャツとかなら裾が下につかないし、結構大量の衣装でも余裕で積めちゃいます。この車高の高さも大きなクルマにしてよかったことですね」

プライベートでは運転手役をかってでるほど運転が大好き

「私は運転が大好きなので、友達たちと遊びに出かける時も運転は私の役目。この車に友達たちを乗せて、よく温泉やスキーに行きます。父親と一緒に釣りにいくこともあるのですが、昔は父親が運転していたのに、今は私の役目になっています(笑)。大きなクルマだと運転怖くない!?ってよく言われますが、私は身長が小さい分目線が高くなったことで逆に運転しやすくて、長距離走ることも苦になりませんし、気分転換にもなるので全然大丈夫です」

古着が大好きという鈴木さん。高円寺にお気に入りの古着屋さんがたくさんあるそう。ちょっと男性っぽい服装が好きで、この日はバレンシアガのジャケットとステラマッカートニーのデニムに、古着屋さんで購入したというミリタリーブーツを合わせたスタイル。大きめのハンドルと、クロムハーツの指輪もマッチしていた。

本人はあまり意識していないというが、クラシカルにカスタムされたランクルと、マニッシュなスタイルがとても合っており、なんともお洒落。決して流行を追うわけではなく、自身の好きなものやセンスが雰囲気から滲みでている。

いつかはスポーツカーにも乗ってみたい

実用車として毎日のように乗っているという鈴木さんの愛車。いつかは完全に趣味のクルマとして、もう1台所有するのが夢だそう。

「今のクルマは私の仕事的にもなくてはならないものですが、いつかはもう1台完全な趣味のクルマとしてスポーツカーに乗れたら最高ですね。父親が昔トヨタのソアラに乗っていたからか、角張ったフォルムで速いクルマに憧れがあります。一生懸命お仕事して、いつか乗れるように頑張ります(笑)」

 

プロフィール/鈴木麻由さん
すずき・まゆ/1987年生まれ。東京都中野区出身。大学卒業後スタイリストのタケダトシオ氏に師事し、2005年に独立。カタログやCM ほか、タレントやアーティストのスタイリングを数多く手掛け、幅広いフィールドで活躍中。
Instagram @__szkmy__( https://www.instagram.com/__szkmy__


ハンチング/USED 、ジャケット/BALENCIAGA 、デニム/STELLA McCARTNEY、シューズ/U.S.NAVY、サングラス/MOSCOT 、指輪/GOLDはVINTAGE、その他は全てCHROME HEARTS

(取材・文:野村和幸、写真:入江達也)

[ガズー編集部]

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