ラリージャパン SS1勝田選手総合5位 豊田スタジアムでのSSは新鮮で楽しい

  • ラリージャパン SS1 スタートを待つ勝田貴元選手とM-SPORT FORDのタナック選手

    スタートを待つ勝田貴元選手とM-SPORT FORDのタナック選手

11月16日(木)にラリージャパン2023が開幕した。日が暮れた底冷えのする夕方に今回の目玉である初めてのSSが豊田スタジアムのデュアルSSコースで行われた。

このコースは、本来芝生で覆われているフィールドを、約1か月の工期で全面をアスファルトにするなどコース整備を行い造りあげた。このコースを実現させた思いは「より多くの人にラリーを間近で体感して欲しいともらいたい」とのことだ。コースは2台が同時スタートし2.1kmの道幅を狭いコースを2周する、そしてコースでまず目が行くのが立体交差部分だ。そして距離が短いため、ジャンプやマシンを滑らせらせた時の少しの差が直接結果に結びつく難しいコースになっている。しかし観客目線でいうとサーキットと違い、また山道を走る従来のラリーとも異なり、全コースを見渡せることが斬新だ。スタジアムで行うSSはとても楽しいものだと感じた。

勝田貴元選手はこのコースで走ることについて「構成はとても良いと思います。ジャンプがどのようになるかだけですね。飛んでも大丈夫だと思いますが、飛ばないほうがいい気もしますが、まだわからないですね。でも楽しみです。そしてお客様の前で走るのは重要なことだと思っています。出場する選手たちもすごくモチベーションが上がります。スタジアムをここまで設営してくれたのは、大変ありがたいですし、今後続けていくことが大事だと思います」と説明した。

SS1の開始前に行われたオープニングセレモニーでは愛知県警察音楽隊による演奏が行われ、続いて華やかな電光ライトが照らすなかドライバーとコドライバーが中央ゲートから登場し、その後に立体交差で花火があがった。

SS1の流れは、真っ暗のなか華やかな電光ライトに照らされた2台のラリーカーが登場し、真っ暗な会場をラリーカーがヘッドランプでコースを照らしながら試走を行い、2台がスタートラインにつくと、会場が明るくなりレースがスタートしコースを2周するという流れだ。

最初に登場したのは、日本のベテラン勢であるTGRの勝田範彦選手とSUBARU TEAM ARAIの新井敏弘選手だ。その後WRC2が走り、いよいよRally1の登場となった。2台の競争形式で走るため、その勝ち負けが気になってしまう。残念ながらTGRの選手達は全員トップでゴールをすることはなかった。素人目線だが、TGRのマシンは、立体交差でのジャンプが大きく、カーブで横滑りが大きかったように感じた。
SS1の結果は、勝田選手がTGR勢の中でトップタイム、総合5位につけ、トップとのタイム差は3.1秒。トップはヒョンデi20 Nラリー1 ハイブリッドのティエリー・ヌービル選手でタイムは1分47秒6だった。

Day2、Day3も夕方に同じコースでSSが行われるため、各チームとも今回の結果をもとに新たな戦略を練ってくると思われるので、Day2、Day3にどれだけタイムが変わるのかも注目だ。
  • ラリージャパン オープニングセレモニー 華やかな光線の中、選手たちが登場した

    オープニングセレモニーで華やかな光線の中、選手たちが登場した

  • ラリージャパン SS1を待つFORD Puma Hybrid Rally 1

    オープニングセレモニー中にSS1を待つFORD Puma Hybrid Rally 1

  • ラリージャパンのオープニングセレモニー中の勝田貴元選手とヤリ-マティ・ラトバラチーム代表

    オープニングセレモニー中の勝田貴元選手とヤリ-マティ・ラトバラチーム代表

  • ラリージャパン SS1でのTGRの勝田範彦選手とSUBARU TEAM ARAIの新井敏弘選手

    TGRの勝田範彦選手とSUBARU TEAM ARAIの新井敏弘選手

  • ラリージャパン SS1での69号車TGR-WRTのロバンペラ選手と11号車ヒュンデのヌービル選手の争い

    69号車TGR-WRTのロバンペラ選手と11号車ヒュンデのヌービル選手の争い

  • ラリージャパン SS1立体交差で18号車TGR-WRT勝田貴元選手の豪快なジャンプ

    18号車TGR-WRT勝田貴元選手の豪快なジャンプ

  • ラリージャパン SS1 18号車TGR-WRT勝田貴元選手 横滑りでカーブを曲がる

    18号車TGR-WRT勝田貴元選手 横滑りでカーブを曲がる

  • ラリージャパン ss1 豊田スタジアム 17号車TGR-WRTオジェ選手と4号車ヒュンデ-WRTオジェ選手の争い

    17号車TGR-WRTオジェ選手と4号車ヒュンデ-WRTオジェ選手の争い

  • ラリージャパン SS1でのM-SPORT FORDタナック選手の豪快な走り

    M-SPORT FORDタナック選手の豪快な走り

(GAZOO編集部 岡本)

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