ラリージャパン SS1勝田選手総合5位 豊田スタジアムでのSSは新鮮で楽しい
このコースは、本来芝生で覆われているフィールドを、約1か月の工期で全面をアスファルトにするなどコース整備を行い造りあげた。このコースを実現させた思いは「より多くの人にラリーを間近で体感して欲しいともらいたい」とのことだ。コースは2台が同時スタートし2.1kmの道幅を狭いコースを2周する、そしてコースでまず目が行くのが立体交差部分だ。そして距離が短いため、ジャンプやマシンを滑らせらせた時の少しの差が直接結果に結びつく難しいコースになっている。しかし観客目線でいうとサーキットと違い、また山道を走る従来のラリーとも異なり、全コースを見渡せることが斬新だ。スタジアムで行うSSはとても楽しいものだと感じた。
勝田貴元選手はこのコースで走ることについて「構成はとても良いと思います。ジャンプがどのようになるかだけですね。飛んでも大丈夫だと思いますが、飛ばないほうがいい気もしますが、まだわからないですね。でも楽しみです。そしてお客様の前で走るのは重要なことだと思っています。出場する選手たちもすごくモチベーションが上がります。スタジアムをここまで設営してくれたのは、大変ありがたいですし、今後続けていくことが大事だと思います」と説明した。
SS1の開始前に行われたオープニングセレモニーでは愛知県警察音楽隊による演奏が行われ、続いて華やかな電光ライトが照らすなかドライバーとコドライバーが中央ゲートから登場し、その後に立体交差で花火があがった。
SS1の流れは、真っ暗のなか華やかな電光ライトに照らされた2台のラリーカーが登場し、真っ暗な会場をラリーカーがヘッドランプでコースを照らしながら試走を行い、2台がスタートラインにつくと、会場が明るくなりレースがスタートしコースを2周するという流れだ。
最初に登場したのは、日本のベテラン勢であるTGRの勝田範彦選手とSUBARU TEAM ARAIの新井敏弘選手だ。その後WRC2が走り、いよいよRally1の登場となった。2台の競争形式で走るため、その勝ち負けが気になってしまう。残念ながらTGRの選手達は全員トップでゴールをすることはなかった。素人目線だが、TGRのマシンは、立体交差でのジャンプが大きく、カーブで横滑りが大きかったように感じた。
SS1の結果は、勝田選手がTGR勢の中でトップタイム、総合5位につけ、トップとのタイム差は3.1秒。トップはヒョンデi20 Nラリー1 ハイブリッドのティエリー・ヌービル選手でタイムは1分47秒6だった。
Day2、Day3も夕方に同じコースでSSが行われるため、各チームとも今回の結果をもとに新たな戦略を練ってくると思われるので、Day2、Day3にどれだけタイムが変わるのかも注目だ。
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