ラリージャパンのSSとリエゾンを観戦(取材!)。楽しむファンの様子と観戦のアドバイスをお届け
11月17日、フォーラムエイト・ラリージャパン2023はデイ2を迎え、本格的な山間部でのSS(スペシャルステージ:公道を占有して行う競技区間)での激闘が始まりました!
ただ、そのデイ2は事前の予報通りの雨。しかも時折強く降る雨による荒れた路面に、残念ながらクラッシュやキャンセルとなったSSがあるなど、選手たちにも観戦するファンにとっても、特に午前中は厳しいコンディションとなりました。
午後になると雨は止んだものの、ただでさえ滑りやすい路面に濡れた落ち葉が貼りつくなど、引き続きフルアタックするには難しいコンディションのデイ2となりました。
そうした中、注目の勝田貴元選手は、オープニングのSS2の伊勢神トンネルSSでまさかのクラッシュ!フロントバンパーを大きく破損してしまいます。ただ、そのままSS3の走行を続け、SS4がコンディション悪化によりキャンセルとなったことで、サービスパークで修復し午後のSSにも無事走行しました。
そして、午後のSS5、SS6、SS7と立て続けにトップタイムを記録し、最後の豊田スタジアムでのスーパーSSでも1秒差の2番手につける大活躍!! SS2最終的には、5分7秒差の9位でデイ2を終えています。
そのデイ2で総合トップとなったのはエルフィン・エバンス選手で、1分49秒秒差でセバスチャン・オジエ2番手、3番手にカッレ・ロバンペラ選手が2分6秒差と、TOYOTA GAZOO Raicng WRTが1位から3位を独占する状況となっています。
まさかの取材したSSが雨でキャンセル!でも強い雨の中でもファンのみなさんは熱い
最初に目指したのは、SS4が行われる設楽町SS。SS観戦には
・マイカー乗り入れ可
・パーク&ライド(遠方の駐車場にマイカーを止めて、バスで送迎)
と大きく2種類があります。
(その他、宿泊プランやツアー参加などもあります。)
設楽町SSはマイカー乗り入れ可ということで、駐車場から山道を15分ほど進むと観戦エリアに到着します。
ですが、なんとそのSS4は強い雨によるコンディション悪化で、残念ながらキャンセルに……。せっかく朝から向かったのに残念!と思ったものの、雨の中でも午後のSS7(デイ2は同じコースを午前と午後で2回走ります)に向けて雨の中待っているファンのみなさんには頭が下がります。
ただ、マシンはサービスパークに戻るための経路としてコースを通過してくれたので、全速力ではないものの走行するマシンを見ることができました。
山の中の小さめな観戦エリアで他の観戦されている方と親近感も湧きそうな感じがしますし、下りのストレートからのヘアピンカーブへの飛び込みは、本来の走行を見られたらとっても迫力がありそうでした。
この時期は紅葉もきれいですし、いくつか飲食の出店も出ているので、晴れていればゆっくりとラリー観戦と紅葉狩りが楽しめると思います。
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SS4の設楽町SSを取材
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設楽町SSの観戦エリア
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設楽町SSの観戦エリアの前を通過するTOYOTA GAZOO RACING WRTのセバスチャン・オジェ選手
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HYUNDAI SHELL MOBIS WORLD RALLY TEAMのエスペッカ・ラッピ選手がヘアピンの前でブレーキング
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設楽町SSの観戦エリア前のヘアピンカーブ
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設楽町SSで雨の中走行を待つファンの熱量には頭が下がります
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設楽町SSにはいくつか出店もありました
リエゾンでラリーカーの走行を間近に観よう! ひょっとするとサインがもらえるチャンスも!?
リエゾンとは競技区間であるSSとSSの間を公道を使って移動する区間のことで、交通法規を守りながら、時に一般車に挟まれながら走行します。ラリー1やラリー2は音がだんだん近づいてくる感じや、レーシングカーとしての迫力を間近に感じられるところなど、高速走行ではなくてもラリーの雰囲気を楽しむことができます。
公道を走るということで、その沿道にはリエゾンの観戦に訪れた熱いファンのみなさんや、沿道にお住いの住民の方がお家の前でご覧になっているなど、たくさんのファンがリエゾンンでの走りを見たり、旗を振ったり、カメラやビデオを真剣に構えたりと、それぞれのスタイルで楽しんでいます。
(公道ですので、路上駐車などはせず、くれぐれも安全に配慮しながら観戦してください)
そして、ラリーという競技はSSへの入場する時間がそれぞれ決められていますが、その入場までの時間待ちをすることがあります。
何とそこは事前に決められたエリアであったり、ドライブインや道端の退避エリアだったりで止まっていて、マシンやドライバーを間近に見たり、ひょっとするとサインや一緒に写真と撮ったりしてもらえる可能性もあります!
もちろん競技中のため、作戦会議であったり、マシンのメンテナンスをするなど忙しい場合もありますので、競技ファーストでよく様子を見ながら可能であれば声を掛けるようにしてください。
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リエゾンを走行する勝田範彦選手
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リエゾンで一般車とすれ違う新井敏弘選手
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梅本まどか選手がコ・ドライバーを務めるWELLPINE MOTORSPORTのTOYOTA GR Yaris
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次のSSの前に時間調整のために道端のスペースに停車するラリーカー
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次のSSへの時間待ちで空気圧について相談するヘイキ・コバライネン選手とコ・ドライバーの北川紗衣選手
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ラリー2車両が次のSSを前に時間調整している様子。この前には勝田貴元選手をはじめ、ラリー1のドライバーもこのエリアで待機していました
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次のSSを前に待機するラリー2マシンを囲むファン
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稲武ダムSSから設楽町SSの間は、どんぐりの里の隣の道を通過して多くのファンに見送られました
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リエゾンでファンからの声援を受けるHYUNDAI SHELL MOBIS WORLD RALLY TEAMのマシン
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リエゾンでは一般のクルマとすれ違ったり一緒に走行します
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稲武ダムSSから設楽町SSに向かうリエゾンで応援する子供たち
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稲武ダムSSから設楽町SSに向かうリエゾンではパブリックビューイングも開催
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豊田市駅前の通りもリエゾン区間になり、多くのファンが声援を送ります
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突然の雨にもファンはお構いなし!勝田貴元選手に声援を送ります
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豊田市駅前を走るエスペッカ・ラッピ選手
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きちんと交通ルールを守って走行するWRCに参戦するマシンたち
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リエゾンを走るラリージャパン参戦車両
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豊田市駅前に造られたモニュメント
デイ2も豊田スタジアムで2台同時出走のスーパーSSを堪能!
ラリーは1台ずつのタイムアタックで、SS観戦していても一瞬で目の前を通りすぎてしまうこともありますが、このデュアルSS形式ではどちらが速いのかが分かったり、コース全体が見渡せるので、ラリー初心者の方にもとっても興奮できること間違いなしです。
デイ1とは異なり雨の影響で少し濡れた路面ながら、ドライバーにとっては2回目の走行ということでどのバトルも接近戦が繰り広げられました!
トップタイムを記録したのは〇〇で、勝田はデイ1はリアを滑らせながらの走行でしたがすごくクイックにキュッキュッと音を立てながら軽快に走行、チームメイトのエバンス選手に見事勝利を挙げました!
全日本ラリーのチャンピオンでもあるヘイキ・コバライネン選手は、ラリー1のフォードのアドリアン・フルモー選手を下すなど、波乱の展開が起きるのも魅力的なコースです。
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SS5~SS7をトップタイムで終え、デイ2最終の豊田スタジアムのでスーパーSSでも2番手を記録したTOYOTA GAZOO RACING WRTの勝田貴元選手
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豊田スタジアムでのスーパーSSは2台同時に走行し迫力満点!
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豊田スタジアム内の特設コースでジャンプを見せるHYUNDAI SHELL MOBIS WORLD RALLY TEAMのオイット・タナク選手
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SS8となる豊田スタジアムのスーパーSSでトップタイムをたたき出したHYUNDAI SHELL MOBIS WORLD RALLY TEAMのエステッカ・ラッピ選手
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豊田スタジアムでのスーパーSSを走るTOYOTA GAZOO RACING WRTのエルフィン・エバンス選手
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ラリー1車両よりも早くフィニッシュする活躍をみせるヘイキ・コバライネン選手
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国内トップドライバーの勝田範彦選手も接触でタイヤが外れてしまうトラブルを起こすほど攻めると難しいコースとなった豊田スタジアム内のスーパーSS
(文:GAZOO編集部 山崎 写真:GAZOO編集部)
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