ラリージャパンはデイ3が終了。エバンス「デイ4も難しい1日になると思うが、1-2-3フィニッシュしたい」

11月18日、「フォーラムエイト・ラリージャパン2023」はデイ3を迎えた。デイ2では雨による影響でオープニングステージのSS2で2台がデイリタイア、勝田貴元選手もクラッシュを喫するなど波乱の幕開け。その後のSS4も悪コンディションによる中止となったが、午後からは雨も止み、無事に各SSでの走行は続けられた。

しかし、ただでさえツイスティで滑りやすい日本のコース設定に加え、乾かない路面に落ち葉や砂などがあることでさらに滑りやすく、時折雨も降るなど、ドライバーにとっては難しく、ストレスの溜まる展開となっている。そうした中、デイ3を終えて、TOYOTA GAZOO RACING WRTが1-2-3体制を築いている

そうしたデイ3終了後の公開インタビューイベント「ミート・ザ・クルー」にて、1位から3位までのドライバーとチーム関係者がこれまで戦いを振り返ったので、そのコメントをお届けしていこう。

総合1位 TOYOTA GAZOO RACING WRT エルフィン・エバンス

（総合トップを）守るっていう立場なので攻めた走りをするより難しいです。どこまで気を付けるべきなのか難しいですし、ずっとタイムロスをしてる感じはあるので、正直言うとあまり気持ちよく走れていません。そして今日は、どのステージでプッシュするのか、抑えるのか考えてきて、多少は抑えすぎた時もあるけどなんとかここまでこれたのはほっとしています。

チームが1-2-3フィニッシュできることはものすごい楽しみですし、ぜひとも叶えたいことです。でも、明日の天気を考えるとチームのことを考えた走りをしなければならないし、まあ簡単な1日になると思えないですね。もちろん、1-2-3フィニッシュできることを期待しています。

総合2位 TOYOTA GAZOO RACING WRT セバスチャン・オジエ

（明日の雪の予報に対して、）まだ正直言って全く考えられていません。確かに雪が降りそうということは聞いていますし、今日ステージにいて、非常に風が強くて天気が変わりやすいので雪が降ってもおかしくないと思いますが、今のところはなんとも言えないですね。

総合3位 TOYOTA GAZOO RACING WRT カッレ・ロバンペラ

明日はちょっとプッシュしていってもいいかなと思ってはいるのですが、チームの立場を考えてこのポジションは守らないといけないということは分かっています。今日の午後のSSでは、少しだけ運転を楽しめるようにプッシュしてみましたが、明日の天気を考えるとプッシュしたりしない方が安心かなと思います。

TOYOTA GAZOO RACING WRT ヤリ-マティ・ラトバラ代表

「昨日よりは天気が良かったので、今日はドライバーも割と安心して走っていましたが、それでも難しいセクションももちろんありました。
全体的に安定した走り見せてくれていましたし、とくにタカ（勝田貴元選手）が、今日も見せてくれた結果はすごいよかったですね。もちろん優勝するためにきたので、このままで1-2-3でフィニッシュしたいのは間違いありません。タカに関しては、まあ、トップ5は狙うのは間違いないんだけれども、 トップ4に入るのは、まあちょっと様子見なきゃならないって感じですかね。

今の時点でドライバー間でけっこうタイムが開いてるので、激しい競争になるとは言えないかもしれません。 もうちょっとギャップが短かかったら、明日も思い切った戦いが見られたかもしれないません。明日は天気のことも色々あると思うので、とにかく明日になってから考えてみます」

HYUNDAI SHELL MOBIS WORLD RALLY TEAM

「デイ1はよかったんですが、デイ2は2台（ダニ・ソルド選手、エサペッカ・ラッピ選手）がデイリタイアして、（ティエリー・）ヌービル選手は無事に戻ってきてくれたけど、もうトップを争うことはできないので残念です。お客さんにとってはチーム同士のトップ争いにワクワクすると思いますが、それができないのも残念です」

M-SPORT FORD WORLD RALLY TEAM リチャード・ミレナー代表

「私としては最後まで戦うことをあきらめません。明日の天気が雪の予報もあり、天候によって全て変わってしまう可能性は十分あると思います。最後まで精一杯頑張って戦っていくつもりです。

このラリージャパンに戻って来れたのは本当にうれしいですね。私たちは世界を転戦しているけれども、日本だけは本当に文化が違って、いつもみんな楽しみにしています。ファンの歓迎がすごくて素晴らしいですし、もちろんちょっとヤリ-マティのチーム（TGR WRT）が私たちより応援をもらってると思うけれども、それにしても日本での滞在をいつも楽しんでます」

（GAZOO編集部 山崎）