ラリージャパン最終日の最終SSでTGRのチャンピオンが決まる ドライバーズチャンピオンはヒョンデのヌービル選手 WRC2は新井大輝選手が3位

  • 写真  Rally Japan

2024年WRC最終戦までドライバーズチャンピオンもマニュファクラーズチャーズチャンピオンも決定していないため、チームだけでなく、海外メディアも緊張感のある独特の雰囲気の中で最終日の朝を迎えた。前日まで1位のヒョンデのタナック選手が順調に各SSを走破しラリージャパンを制すると、現時点でランキングトップのヌービル選手の順位しだいで、ドライバーズチャンピオンが決まる。そしてマニュファクラーズチャーズチャンピオンは、2日目にヒョンデのミケルセンがクラッシュし大きくタイムロスし、TGRにチャンスがでてきた状況だった。

最終日、2つ目となる三河湖SSは神社の鳥居越しにラリーカーの写っている写真で有名な場所。今年はコースが逆向きにになり、いつもの写真を見ることはできなくなったが、三河湖SSは観戦ポイントが横に長く、大型バスをとめることのできる駐車場もあるため、人気のSSである。しかし、三河湖SSの前の額田SSでアクシデントがおきた。ヒョンデのタナック選手が道路わきに落ちたのだ。その結果、このSSが終わった時点で、ヌービル選手のチャンピオンが決定した。ヌービル選手は意外なんですが初チャンピオン獲得です。

一方マニュファクチャラーズチャンピオンは、最終日のこの時点でTGRとヒョンデが同点で並ぶという状況になり、TGRは3人のドライバーが最終SSのウルフパワーステージを制すればチャンピオン獲得が見えてきた。最終SSをラトバラチーム代表が祈るように各選手の走りを見守る中、TGRはが1位、3位4位(1位オジェが、2位ヌービル、3位エバンス、4位勝田)を獲得し、マニュファクラーズチャーズチャンピオンを決め、TGRは4連覇を達成した。

お祭り状態のTGRチームであるが、勝田選手はチームに貢献できたことは良かったが、自分としては苦しいシーズンだったと語った。来年はロバンペラ選手が戻ってくるはずだし、WRC2のパヤリ選手も気になる存在であるし、レジェンドのオジェ選手は安定して速い走りが健在だし、そしてエースドライバーのエバンス選手が、チーム内のライバルであり、強敵だらけ。だからこそ、来年こそラリージャパンで表彰台に勝田選手が再びあがる姿をみてみたい。

またWRC2では2024年全日本ラリー選手権チャンピオンの新井大輝選手が3位となった。新井選手は旧型のマシンで参戦しており、来年はステップアップをしていきたいと意気込んだ。

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(GAZOO編集部 岡本)