ロールス・ロイス・ファントムVI・・・圧倒的な存在感!グリルが立派なクルマ特集
クルマの個性は顔に出る! 今回はフロントまわりに印象的な形のグリルを据えた、国内外の個性派モデルをピックアップ。週替わりで紹介します。
ロールス・ロイス・ファントムVI
昭和天皇の御料車にも使われたファントムVの改良型として1968年に登場。1991年まで作られた別体式フレームを持つ最後のロールス・ロイス。特注ボディーを持つモデルも少なくないが、標準仕様はコーチビルターのミュリナー・パークウォードの手になる7座リムジンだった。
基本設計は1955年から1964年まで作られたサルーンであるシルバークラウドに準じており、強固なラダーフレームに全長6m超、全幅1.9m超、全高1.7m超の堂々たるボディーを架装。スピリット・オブ・エクスタシー(あるいはフライングレディー)と呼ばれるマスコットを備えた伝統のパルテノングリルは、明らかに縦に長い縦横比で、これもロールス・ロイスとしては最後の特徴となった。
パワートレインは同時代のロールス・ロイス・シルバーシャドウIと共通で、6.2リッターV8エンジンと自社製4段ATの組み合わせ。1978年にシルバーシャドウIIと同じ6.75リッター+ゼネラルモーターズ製3段ATに換装された。その生産終了により、1925年誕生のファントムⅠに始まり、第2次世界大戦による約10年の中断を挟んで半世紀以上続いたファントムの名はいったん消滅したが、2003年に最高級モデルの名称として復活した。
[ガズー編集部]
グリルが立派なクルマ特集
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