初心者向けに解説!「オドメーターとトリップメーター」

スピードメーターや燃料計とともに、メーターパネルの中に必ずついているのが、「オドメーター」と「トリップメーター」です。どちらも走行距離を表示する“積算計”で、「123.4km」などとデジタル式の場合は液晶画面に、アナログ式の場合はメーターパネルに表示されます。では、オドメーターとトリップメーター、この2つの違いはなんでしょうか?

そのクルマの「総走行距離」を表すオドメーター

「ODO」と書かれているオドメーターに表示されるのは、そのクルマが製造されてから今までに走ってきた総走行距離。メーターパネルを交換しない限り、数字が戻ったりゼロにリセットされることはありません。整備をするタイミングの目安にしたり、中古車を購入する際に状態を知る判断材料にしたりします。また、中古車を購入の際には、メーターパネルの交換をしていないか整備記録簿等の確認をしましょう。

トリップメーターはリセット可能な「区間走行距離」

一方のトリップメーターは、いつでもリセット可能。出発するときにリセットすれば、その日のドライブで走った距離を知ることができますし、燃料満タン時にゼロにしておけば、次の給油時に入れたガソリンの量で、燃費を計算することもできます。ちなみに、計算式は「走行距離÷給油量=燃費(km/L)」です。入れ方により多少の誤差は生じますが、これを満タン法と呼びます。​

表示のタイプはさまざま。燃費計などがついているクルマも

オドメーターとトリップメーターは、ディスプレイに同時に表示されるものと、ディスプレイを切り替えて表示するものがあります。また最近では、多くのクルマで燃費計が採用されており、ディスプレイを切り替えてさまざまな表示が呼び出せるものも。瞬間燃費や給油後の平均燃費、航続可能距離(残りの燃料で走れる距離)などを表示させることができます。​​

クルマのメーターに“いらないもの”はない!

普段はスピードメーターと燃費計しか見ない人も少なくないでしょう。でも、メーター内にある表示に“いらないもの”はなく、必ずひとつひとつに意味があるのです。日ごろ気にしていない表示にも目を向けてみると、よりクルマのことがわかって、愛着も湧いてきますよ!

(木谷宗義/テヌール+ノオト)

[ガズー編集部]