首都高初の川口ハイウェイオアシスは、とにかく広大だった

2022年4月25日(月)、首都高および日本の都市高速では初となるハイウェイオアシス、「川口ハイウェイオアシス」が埼玉県川口市にオープンしました。

ここは、従来の首都高川口線の「川口PA」に、川口市が運営する「イイナパーク川口(赤山歴史自然公園)」が連結した施設です。

2011年3月に、首都高株式会社とイイナパーク川口が、観光促進と地域振興をするために、この地を整備することに合意しました。約10年も前に、川口PAを拡張して新たなハイウェイオアシスをつくる事業がはじまっていたのです。

そして首都近郊であり、広大な敷地であるため、オープン前から話題や注目を集めています。もちろん私も川口ハイウェイオアシスに行ってきました。そこは、驚きと感動のまさにオアシスと呼ぶにふさわしいところでした。

川口ハイウェイオアシスの行き方

  • 画像:川口市

川口ハイウェイオアシスのある埼玉県川口市は、人口約60万人でさいたま市に次ぐ県内第2位の都市です。都心と接しておりベッドタウンとして人気のある都市です。

そして川口ハイウェイオアシスは、首都高川口線の川口PAは上り線にのみ駐車場が設置されております。

下り線より直接駐車場に行くことはできません。「新井宿ランプ」で首都高を降り、Uターンして上り線の新井宿ランプから首都高に再び乗る方法、または、「新井宿ランプ」を降り、そのまま一般道側で行くしかありません。ご注意ください。

広大な敷地に自然豊かな都市公園

首都高のパーキングエリアは、必要最低限の敷地で限られた施設しか備わっていません。しかし、川口ハイウェイオアシスは、首都高に隣接している施設とは思えないほど、敷地が広大です。面積は約8.9ヘクタール、海老名SA下りの総面積は約6ヘクタールです。海老名SAの約1.5倍です。そのほとんどは都市公園として運営されています。ここは、「水と緑のオアシス空間」なのです。

園内には「水鳥の池」と「トンボ池」の2つの池が設置されていて、美しい水辺の景観に、時期によって異なる水鳥や虫を観察することができます。

公園を散歩するには1時間くらいは必要で、歩くとたくさんの自然とふれあうことができます。

川口市や川口市とゆかりのある土地や人物の歴史について展示している歴史自然資料館や、地域物産館などの地域に根づいた施設もあります。

家族連れやお子さんに嬉しい施設が充実、関東最大級の屋内あそび場も

川口ハイウェイオアシスがオープンしてはじめての週末は大混雑でした。

地元の川口や大宮・春日部・所沢に、東京の練馬や足立などのナンバーが多いため、近郊の人は遊びに来ているのだと思います。また、家族で来場されている方が多く、特に幼稚園や小学生くらいのお子さんがとても多かったです。

ここには、子供が遊んで楽しめる施設も多数備わっています。屋外には、遊具にピクニックを楽しめる芝生広場。3歳~小学生を対象としたフワフワドームとよばれる、トランポリンのように飛んだり跳ねたりして楽しめる遊具もあります。

そして、目玉施設が関東最大級の屋内あそび場「ASOBooN(アソブーン)」です。ASOBooNでは、「子どもが旅をするようにあそぶ場所」をコンセプトに、7つのエリアにわかれていて、お子さんの成長を促す工夫がなされています。

ASOBooNは、屋内に遊具が設置されているため、雨などの悪天候の際も利用できるメリットがあります。

ASOBooN詳細情報

営業時間 平日 10~17時、 土日祝 10~18時、定休日 毎週火曜日
利用時間制限 平日 時間無制限、土日祝 2時間30分
利用料金 おとな1名+こども1名 1500円、追加 おとな1名 600円、こども1名 900円、(ただし、6ヶ月未満のこどもは追加料金無料)

高速道路利用者用施設もグレードアップ

川口ハイウェイオアシスのオープンにともない、従来の川口PAの施設はトイレ以外閉鎖され、高速道路の休憩ポイントとしての機能のほとんどが、川口ハイウェイオアシスの敷地内へと移転されました。移転された売店やフードコート、情報ターミナル、トイレなどの施設はグレードアップしています。

売店やフードコートは、従来より約2倍くらい敷地面積が拡大。売店では、地元でとれた野菜の販売、埼玉銘菓だけでなく、千葉県や栃木県、東北地方の名物も並んでいます。

フードコートは座席数が約100席あり、埼玉名物の肉汁うどん、お米については地元川口市でつくられた鋳物羽釜で炊かれているのが特徴です。

情報ターミナルやトイレもリニューアルされており、キレイで使いやすくなっています。情報ターミナルには、イスやテーブルがいくつか設置されているため、こちらでゆっくりくつろぐこともできます。

川口ハイウェイオアシスの休憩施設は、首都高のなかではいままで一番だった横浜の大黒PAを超えて、最も新しく規模の大きい施設だといえるでしょう。

川口ハイウェイオアシスは行く価値あり

私が訪れたときは、一般道側は駐車場は満車で、入場待ちの車の列が長く続いていましたが、高速道路側の駐車場は空いていました。高速道路側の駐車場をご利用されるのがおすすめです。

また、屋内あそび場のASOBooNは大変人気で混雑時は入場制限がかかり、入場時間ごとに整理券が施設入口で先着順に配られます。混雑状況や配布時間については、TwitterやInstagramにて随時情報が更新されますので、そちらをご確認のうえ利用する方が良いでしょう。

しばらくは混雑が予想されますが、遊びに行く価値はあります。

のっぴードライブログ

(テキスト:のっぴー、編集:GAZOO編集部)

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