昨今、要衝となったジャンクション4選

高速道路のジャンクション(JCT)は毎年増え続けています。新しい高速道路が建設され、更に利便性を求めて既存の高速道路と接続させるからです。そのため交通の要衝となるJCTも増え、時代とともに変化してきました。

かつては、中京圏の「小牧JCT」や関西圏の「吹田JCT」が重要路線同士を接続する交通の要衝でした。現在も渋滞はしていますし、重要なJCTではありますが、その役割が他のJCTに分散されてきたと感じます。そこで、この10年で新たに高速道路の要衝となったJCTをご紹介します。

海老名JCT

  • 海老名JCTの近郊にある海老名南JCTは、圏央道と新東名の分岐ポイント

まず初めにご紹介したいのが、首都圏でもっとも渋滞が激しいといわれる東名高速道路(以下 東名)の区間にある海老名JCTです。2010年2月に運用が開始されましたが、2014年6月に中央自動車道(以下 中央道)・関越自動車道などの首都圏起点の他路線と圏央道1本で繋がったことにより、一気に超重要JCTに発展することになりました。

また、海老名JCTを圏央道で南方面に2㎞ほど進んだところに、新東名高速道路(以下 新東名)と首都圏中央連絡自動車道を結ぶ「海老名南JCT」が2018年に開通しています。加えて、すぐ近くに小田原厚木道路と接続する東名「厚木インターチェンジ(以下 IC)」もあります。近くに複数のJCT、ICが密集しており複雑なエリアです。

三郷JCT

次にご紹介するのが、2018年に外環道の千葉区間が開通したことにより、要衝のJCTとなった埼玉県三郷市の三郷JCTです。

三郷JCTは、首都高速道路(以下 首都高)6号三郷線の終点で常磐自動車道(以下 常磐道)の起点、そして外環道も接続している分岐点になっています。3路線ともに交通量の多くなっている地域であり、しかも三郷JCTは首都高6号三郷線の三郷出入口や常磐道の三郷ICも併設されています。かなり複雑なJCTです。

豊田東JCT

豊田JCTは20年ほど前に東名と伊勢湾岸道を結ぶJCTとして開通しています。2016年には、新東名・伊勢湾岸道・東海環状自動車道の分岐となる豊田東JCTが開通しました。新東名が伊勢湾岸道、そして5km先の東名と繋がったため、豊田東JCTは開通当初から重要なJCTとなりました。

かつての中京圏では小牧JCTが大きな交通の要衝でした。東名の終点付近・名神高速道路の起点付近・中央道の終点となる場所でしたが、「豊田JCT」と「豊田東JCT」にもその役割が分散されることになります。

神戸JCT

関西圏では、兵庫県神戸市の中国自動車道(以下 中国道)・山陽自動車道(以下 山陽道)・新名神高速道路(以下 新名神)の分岐点となる「神戸JCT」が要衝となるJCTです。

2018年に新名神の終点も接続され、新名神と中国道に分かれることで渋滞解消にも役立っています。今まで関西圏~中国・四国・九州方面へは、吹田JCTを経由して名神~中国道が主流でしたが、神戸JCTルートも選択可能になりました。

神戸JCTの近郊には、中国道だと「西宮名塩サービスエリア(以下 SA)」や「加西SA」、山陽道だと「三木SA」、新名神だと「宝塚北SA」があります。これらのSAで休憩をとり、この先の交通状況を調べてからルートやドライブスケジュールを決めると安心できます。

JCTを上手に走行するポイント

今回あげたJCT以外にも中京圏の「四日市JCT」、関西圏の「草津JCT」、九州では「鳥栖JCT」なども各地域の交通の要衝となっています。

これまでJCTと言えば、主要高速道路から枝葉のように伸びるいわゆるT字型が多かったのですが、昨今は3方面に分岐する十字型のJCTや、複雑なJCTが連続している場所などが増えてきました。

最後に複雑なJCTを通過する際のポイントをまとめます。

  • 分岐の構造を下調べしておく
  • 直前のSAでJCTのルートを確認する

JCTを理解し、ルートを間違えないようにしましょう。

のっぴードライブログ

(テキスト のっぴー、写真 のっぴー/AC、編集:GAZOO編集部)

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