高速道路で役に立つ!車に搭載されている便利機能
仕事柄、いろいろな車種・年式の車を運転しますが、車種によってさまざまな運転支援機能が搭載されていて、本当に便利だと感じます。便利な機能のおかげで、私が免許を取得したころよりも高速道路の運転が快適になり、もっと運転したいという意欲も湧いてきました。
便利な運転支援機能を使いこなせるようになると、高速道路走行に慣れている人だけでなく、初心者ドライバーや、普段なかなか運転機会がない方にとっても、ハードルが下がり、初めは誰もが緊張する高速道路も安心して走行できるのではないでしょうか。
そんな車の便利機能やサービスについて、高速道路を頻繁に走行する私が、いくつかご紹介していきます。
ETC2.0サービス
まずは、「ETC2.0サービス」。ETC2.0サービスとは、通常のETCを進化させたもので、高速道路と自動車を連携することで、ETC割引以外だけでなく、さまざまな情報を提供してくれるサービスです。
ETC2.0対応のETC車載器とカーナビを装着し、全国の高速道路上、約1700ヶ所に設置されているITSスポットとの双方向通信により、多彩な情報を取得することができます。
実際、ETC2.0搭載車で高速道路を走行していると、カーナビに高速道路情報が表示されます。表示内容は、この先の渋滞などの交通情報から、主要インターやジャンクションまでの所要時間、災害情報、急カーブ・急勾配、故障車の存在など、高速道路を走行するうえで大切な情報ばかりです。
しかも、かなり広範囲の交通情報が表示されることもあります。以前、首都高の「霞が関ランプ」周辺を走行時に、東名高速道路経由と中央自動車道経由での「小牧JCT」までの所要時間が表示されたこともあり、情報カバー範囲はかなり広いことがわかります。
さらに、ETC2.0で「圏央道」や「東海環状自動車道」の対象区間を利用した際、高速料金が通常のETCよりも割引になることもあるため、便利なだけでなくお得なサービスでもあります。
ブラインドスポットモニター
「ブラインドスポットモニター」(※)とよばれる機能も、高速道路でかなり役に立ちます。(※メーカーにより名称異なります)
ブラインドスポットモニターは、自車のサイドミラーから見えづらい後側方に来た車の存在をお知らせする機能です。後側方に車がいる場合、サイドミラー内にあるLEDインジケーターが点灯します。
後方からの車両接近をブザーやメーターパネル内で知らせてくれる機能などもあり、安全に車を運転できるよう運転支援をしてくれます。(車線変更時は、ミラー類やブラインドスポットモニターだけで判断せず、必ず目視での確認を行ってください。)
高速道路では、走行中の車線変更の回数がどうしても多くなるほか、インターチェンジやジャンクション、サービスエリアから本線への合流などもあるため、特に都市高速や分岐・合流の多い区間ではかなり役に立つ機能です。
ヘッドアップディスプレイ
「ヘッドアップディスプレイ」も、搭載車が増えてきた便利機能です。走行中に速度を確認する場合、通常であればハンドル奥にあるスピードメーターを確認しますが、ヘッドアップディスプレイがついている車であれば、フロントガラス下部にスピードメーターが投影されます。
これにより、速度を見るために目線を下げることなく、通常の視線を保ったままで速度を確認できるのです。その分、前方を見ていない時間を減らすことにも繋がります。
さらに、ナビとも連携しているため、ナビに目的地を設定していると、ジャンクションや降りるインターチェンジなどの方向を案内してくれる他、現在走行している区間の制限速度も表示されるので、大変便利な機能です。
なかには、フロントガラスにデジタルなものが表示されているのを嫌う方もいらっしゃいます。その場合は、表示しないように設定を変更できます。
ルームミラーモニター
「ルームミラーモニター」は、一般道はもちろんのこと、高速道路走行時にも便利な機能です。これは、走行中に後方を確認するためのルームミラーが、通常のミラーではなく、後方につけられたカメラからのデジタル映像が表示されます。
通常のミラーより広範囲を表示することに加え、夜間や悪天候の際も通常のミラーより鮮明に映るため、走行時の後方確認に便利です。
走行中は、前方だけでなく後方の情報も重要であり、後続車の量や走行位置をこまめに確認することによって、安全性を保って走行することができます。
ただし、映像での表示が苦手な方や、なかにはルームミラーモニターにより気分を悪くする運転手もいらっしゃるので、その場合は通常のミラーへ切り替えることができます。
その他の便利機能
クルーズコントロール
アクセスペダルを離しても、設定した速度で自動走行し続けてくれる「クルーズコントロール」ですが、レーダー機能が搭載されているものもあります。
これにより、前車との車間距離を保ちながら、ロングドライブでも安心して運転することができます。
また、衛星やGPSなどを活用し、クルーズコントロール中に車線変更の為のウインカーを出すと、危険ではないかをクルマが判断して、自動で車線変更を行ったり、料金所を認識して手前で減速したりするものもあります。(使用条件あり)
車線逸脱警報装置
ふらつきや居眠りによる車線逸脱を防ぐための車線逸脱警報装置も、搭載されている車が増えてきました。
車線を逸脱しそうになると、ブザーやハンドルが振動して、運転手に警告を促します。最近は、ウインカーを点灯させずに車線変更を試みたり、車線変更禁止区間での車線変更を試みた際に、ブザーやメーター表示で注意喚起する機能などもあります。
ドライバーモニタリングシステム
ドライバーモニタリングシステムも存在します。主流なのは、赤外線カメラを使った顔認識によるモニタリング手法で、ドライバーが居眠りやわき見運転をすると、警告音を鳴らして注意喚起を行います。
運転手の顔を登録しておけば、SAPAでドライバー交代の際にも、乗り込んだ際の顔認証で、あらかじめ登録しておいたシートポジションに自動調整されます。ドライバーモニタリングシステムは、一般道でも役立つのはもちろんのこと、ロングドライブで景色が変わりづらく、漫然としてしまいがちな高速道路の運転時にも、とても便利な機能です。
オートライト機能
また、日本の高速道路はトンネルが多く、必然的にライトを点灯させる機会も多いのですが、トンネル内を無灯火で走行する車をたまに見かけます。そんな時に、「オートライト」機能がついていれば、周辺の明るさによってライトを自動で点灯/消灯してくれるので、付け忘れ、消し忘れも無くなり、安心です。
最近の多くの車には、オートライト機能が標準で搭載されていますが、2020年4月からの新型車(乗用車)には、オートライト機能の搭載が義務付けられていることが影響しています。(ちなみに継続車も、2023年10月までにすべての新車へ新保安基準に準拠した「オートライト機能」の搭載をする必要があります。)
車はどんどん進化していて、新しい機能が次々と登場し、既存の機能もカスタマイズされています。ぜひ、ご自身の安全で快適な運転のために便利機能をフル活用しましょう。
(※今回ご紹介した機能は、メーカーにより名称や機能の詳細、使用条件等が異なります。また、安全機能はサポートです。安全運転を行う責任は運転者にあります。ご自身で確認を行い、安全運転を心掛けましょう。)
(写真:AC/日産自動車/トヨタ自動車/のっぴー、テキスト:のっぴー、編集:GAZOO編集部)
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