リンカーン・コンチネンタルMk IV・・・圧倒的な存在感!グリルが立派なクルマ特集

クルマの個性は顔に出る! 今回はフロントまわりに印象的な形のグリルを据えた、国内外の個性派モデルをピックアップ。週替わりで紹介します。

リンカーン・コンチネンタルMk IV

フォードの最上級ブランドであるリンカーン。戦前の1939年に誕生した初代コンチネンタルは、2ドアクーペまたはコンバーチブルボディーを持つ最高級パーソナルカーだった。それから数えて4代目となるコンチネンタルMk IVは、1972年にデビューした。

全長5.6m弱、全幅2m強の2ドアハードトップボディーは、7代目フォード・サンダーバードと共通だが、内外装ははるかに高級化されていた。その象徴となるのが、コンシールド(格納式)ヘッドライトに挟まれたラジエーターグリル。ロールス・ロイスのパルテノングリルと見まごうばかりのデザインだった。

エンジンは460立方インチ(7.5リッター)のV8だが、排ガス対策および出力の測定方法がSAEグロスから同ネットに変わったこともあって、最高出力は先代となるMk IIIの370psから215psに低下。それでも47.3kgmというトルクで、車重約2.4tの巨体をマキシマム190km/hまで引っ張った。8640ドルという価格はライバルであるキャデラック・エルドラドより1000ドル以上高く、リムジンなどを除けば当時のアメリカ車で最も高価だったが、セールスはエルドラドを上回った。

[ガズー編集部]

グリルが立派なクルマ特集

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