いすゞ・フローリアン・・・圧倒的な存在感!グリルが立派なクルマ特集

クルマの個性は顔に出る! 今回はフロントまわりに印象的な形のグリルを据えた、国内外の個性派モデルをピックアップ。週替わりで紹介します。

いすゞ・フローリアン

1967年秋に発売されたミドルクラスのサルーン。1966年の東京モーターショーに出展されたプロトタイプがいすゞ117を名乗っていたことからも明らかなように、117クーペとシャシーを共用している。

当時の日本では珍しい6ライトのサイドウィンドウや異形ヘッドライトを持つボディーは、カロッツェリア・ギアのデザイン。ボディーサイズは既存の1.5リッター級よりひとまわり大きく、前席ベンチシートとコラムシフトの仕様は乗車定員6人だった。当初のエンジンは1.6リッターOHVだったが、1969年にSOHCに換装。翌1970年のマイナーチェンジの際に1.8リッターSOHCを積んだ1800が追加され、以後はこちらが主流となった。

デビューから10年を経た1977年のマイナーチェンジで、角形4灯ヘッドライトと独立したグリルを持つアメリカ車風の押し出しの強いマスクに整形。オリジナルデザインとのマッチングには目をつぶり、無理にアップデートした旧共産圏のモデルのような雰囲気になってしまった。しかし、同時に追加設定された2リッターのディーゼルエンジン搭載車が石油危機後の省エネムードの中で一定の支持を得たため、1982年までつくり続けられた。

[ガズー編集部]

グリルが立派なクルマ特集

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