【連載全20話】第18話 トヨペット・コロナ マークII ハードトップ・・・懐かしい日本の2ドアハードトップ


昔に比べて少なくなった、国産の2ドアクーペ。なかでも過去の車型となってしまった“ピラーレスの2ドアハードトップ”を、週替わりで紹介します。

トヨペット・コロナ マークII ハードトップ

日本で初めてハードトップを設定した3代目コロナの上級モデルとして1968年に誕生したコロナ マークIIには、初代から2ドアハードトップが用意されていた。初代は3代目コロナのイメージを受け継いだフォルム。1972年に登場した2代目は流行していた曲線基調のセミファストバックスタイルだったが、1976年12月に世代交代した3代目はオーソドックスなノッチバックに回帰。アメリカで流行(はや)っていたクラシカルなテイストを取り入れ、上級車種には珍しく大径のシングルヘッドライトを備えていた。

通称ハコスカこと3代目スカイラインのそれを思わせるプロポーションを持つハードトップ、セダンともどもシャシーは一新され、サスペンションはフロントがマクファーソンストラット/コイル、リアが4リンク/コイルだが、上級グレードにはセミトレーリングアーム/コイルの独立懸架が採用された。パワーユニットは先代から受け継いだ2リッター直4 SOHC、2リッター直6 SOHC、同EFI(電子制御燃料噴射)仕様に加えて新たに2.6リッター直6 SOHCを設定。マークII初となる3ナンバー車が用意された。

1977年4月には1.8リッター直4 OHVユニットを加え、同年6月にはややスポーティーで若々しいキャラクターが与えられた販売店違いの双子車であるチェイサーが登場。1980年10月にフルモデルチェンジして4代目となるが、2ドアハードトップに代わって4ドアピラードハードトップが登場。コロナ マークIIの2ドアハードトップは3世代で消滅した。

[GAZOO編集部]

【連載全20話】懐かしい日本の2ドアハードトップ

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