【連載全20話】第20話 トヨタ・コロナ ハードトップ・・・懐かしい日本の2ドアハードトップ


昔に比べて少なくなった、国産の2ドアクーペ。なかでも過去の車型となってしまった“ピラーレスの2ドアハードトップ”を、週替わりで紹介します。

トヨタ・コロナ ハードトップ

1982年1月にフルモデルチェンジされた7代目コロナ。プラットフォームは前年に登場した弟分である3代目カリーナ/セリカと共通化され、それら兄弟ともどもシリーズ最後のFRモデルとなった。ボディーは4ドアセダンと2ドアハードトップで、先代に存在した5ドアリフトバックは廃止。ヒットしていたライバルである日産ブルーバード(910)に対抗すべく、イメージキャクターに映画『007』シリーズでジェームズ・ボンドを演じた大物俳優のロジャー・ムーアを起用するなど、プロモーションにも力が入っていた。

直線基調のシャープなウエッジシェイプとなったハードトップのボディーは、セリカと名乗っても違和感がないほどスタイリッシュなもの。エンジンは1.8リッター直4 SOHC、1.8リッター直4 OHVインジェクション、トップグレードの2000GT専用の2リッター直4 DOHCの3種類。1982年10月にはカリーナ/セリカと同様に日本初のツインカムターボユニットを積んだ1800GT-Tが2000GTに代わって登場した。

コロナシリーズには、1983年からFF化された、その名もコロナFFの5ドアハッチバック、次いで4ドアセダンが加わった。1985年8月にはセンターピラー付きの2ドアクーペであるFFのコロナ クーペもデビューし、これによってFRのハードトップは販売終了となる。ちなみにこの7代目コロナのハードトップは、日本車では最後に登場したピラーレスの2ドアハードトップだった。つまり日本車の2ドアハードトップは本連載の第1話で紹介した3代目コロナに始まり、7代目コロナで終わった。その歴史はちょうど20年だった。

[GAZOO編集部]

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