【連載全18話】第14話 日産パルサー・・・懐かしい日本の5ドアハッチバック

みんなで乗れて荷物も積みやすい“使い勝手に優れたクルマ”といえば、5ドアのハッチバック車。今回は日本車のなかから、独自のボディーが与えられた5ドアハッチバックを週替わりで紹介します。

日産・パルサー

先代に存在したラングレーとリベルタビラという販売店違いの兄弟車が廃止され、パルサーに統一されて1990年に登場した4代目。ボディーバリエーションは3ドアハッチバックと4ドア/5ドアセダン。従前の5ドアハッチバックが3ドアと同じ2ボックスでドアの枚数が異なるだけだったのに対し、新型の5ドアは4ドアセダンをベースにデザインされたという短いノッチを持つ独自のボディーで、5ドアハッチバックではなく5ドアセダンと称していたのだ。

パワーユニットは1.5リッター/1.6リッター/1.8リッターの直4 DOHC 16バルブ。メカニズムはシリーズ共通とはいうものの、3ドアハッチバックや4ドアセダンには設定があった1.3リッターや1.7リッター直4ディーゼルは5ドアセダンには用意されず、また2リッター直4 DOHC 16バルブターボは3ドアのGTI-R専用だった。変速機は5段MTまたは4段AT、駆動方式はFFで、3ドアハッチバックや4ドアセダンには設定のあるフルタイム4WDは、これまた選べなかった。

1992年にマイナーチェンジを実施。その後はこれといった変更はないままに1994年中に生産終了し、翌1995年にフルモデルチェンジされた。新型となる5代目は4ドアセダンとセリエというサブネームのついた3ドアハッチバックのみで5ドアセダンは廃止。追ってセリエS-RVと名乗る5ドアハッチバック(ショートワゴン)が追加されたが、パルサー自体がこの世代をもって消滅した。

[GAZOO編集部]

【連載全18話】懐かしい日本の5ドアハッチバック

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