【連載全16話】第4話 トヨタ・カローラFX 1600GT…日本生まれのホットハッチ特集

2020年9月の発売以来、トヨタの高性能ハッチバック「GRヤリス」が人気を集めています。そこで今回は、クルマ好きの記憶に残る日本生まれの“ホットハッチ”16車種をピックアップ。週替わりで紹介します。

トヨタ・カローラFX 1600GT

「2BOX上級生」のキャッチコピーを掲げて、1984年に5代目カローラ(AE80系)に加えられた3ドア/5ドアハッチバックがFXシリーズ。もともと欧州市場向けカローラの主力モデルだったが、販売好調な同クラスのシビックのハッチバックに対抗すべく、国内市場にも投入された。

その3ドアにのみ設定されたホットモデルが、AE86ことレビン/トレノ1600GT用の1.6リッター直4 DOHC 16バルブエンジンを横置き用に改めた、4A-GELU型ユニットを積んだ1600GT。「FF2ボックスにDOHCエンジンを日本初搭載」とうたいあげたが、変速機は5段MTに加えて当初から4段ATを設定していたところが、幅広い層にFun to Driveを届けるトヨタらしかった。

ひと月ほど遅れてライバルのシビックに加えられた、やはりDOHC 16バルブエンジンを積んだ3ドア Siとは、まさにガチンコのライバル。市場ではもちろん、グループAレースを中心にサーキットでも火花を散らした。

[ガズー編集部]

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