【連載全16話】第12話いすゞ・ジェミニ1600ZZハンドリング・バイ・ロータス…日本生まれのホットハッチ特集

2020年9月の発売以来、トヨタの高性能ハッチバック「GRヤリス」が人気を集めています。そこで今回は、クルマ好きの記憶に残る日本生まれの“ホットハッチ”16車種をピックアップ。週替わりで紹介します。

いすゞ・ジェミニ1600ZZハンドリング・バイ・ロータス

1985年に登場した2代目ジェミニは、当時いすゞが提携していたゼネラルモーターズ(GM)のワールドカー構想から生まれた初代とは異なり、いすゞとしては久々となる純オリジナルモデルだった。ジウジアーロによる端正なボディーを持つ、初代より一回り小さいカローラ級のFF車で、「街の遊撃手」というキャッチフレーズを巧みに映像化したテレビCMの好感度の高さも手伝い、いすゞの乗用車としては最大の成功作となった。

1986年には、オペルのチューナーとして知られるドイツのイルムシャーがプロデュースした、1.5リッター直4 SOHCターボエンジンを積んだスポーティーモデルのイルムシャーを設定。それとは指向性の異なる高性能バージョンとして1988年に加えられたのが、GM傘下にあったロータスが手がけた1600ZZハンドリング・バイ・ロータスである。

英国のロータスにちなんで、イメージカラーにはグリーンを採用。イルムシャーよりおとなしい印象のエクステリアを持つ3ドアハッチバック/4ドアセダンボディーに、新開発の1.6リッターDOHC 16バルブエンジンを搭載した。その名のとおりロータスがチューンしたサスペンションは、優れたロードホールディングとしなやかな乗り心地を両立。コンパクトながらも落ち着いた雰囲気の高性能車として人気を博した。

[ガズー編集部]

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