【連載全12話】第12話 ダイハツ・コペン・・・ルーフが開く日本生まれの2シーター

サンルーフやパノラマルーフもいいけれど、ルーフそのものが外せたら、さらに開放的なドライブが楽しめます。今回は、そんな屋根が開くモデルのなかから、2人乗りの日本車をピックアップし紹介します。

ダイハツ・コペン

軽ながら電動開閉式メタルトップを備えた2座オープンスポーツ。1999年の東京モーターショーにKOPENの名でプロトタイプが参考出品され、次の2001年のショー出展時に車名をCOPENに改称し、翌2002年に市販された。ダイハツとしては、この連載でも紹介したリーザ スパイダー以来の2座オープンとなる。

運動性能を高めるためホイールベースが2230mmと短く、専用サスペンションを備えたシャシーに2座オープンボディーを架装。前述したように電動開閉式のアルミ製トップを備えた「アクティブトップ」と、脱着可能な樹脂製ハードトップを備え、車重が30kg軽い「ディタッチャブルトップ」というルーフの異なる2種類が用意された。前者は約20秒でトップが開閉し、オープン時にはトランクルームにトップが格納される。後者はリアスポイラーを標準で備えていた。

パワーユニットはオプティやムーヴなどの上級グレードと共通の659cc直4 DOHC 16バルブターボで、5段MTまたは4段ATを介して前輪を駆動する。アクティブトップとディタッチャブルトップ、また5段MTと4段ATという変速機の違いで基本4車種が存在するが、おもしろいことに発売時の価格はいずれの仕様も149万8000円だった。

モデルサイクルを通じて軽唯一のオープン2座スポーツとしてライバル不在だったこともあり、この種のモデルとしてはセールスはまずまず好調で、小変更や特別仕様車のリリースを重ねながら発売10年後の2012年まで生産された。それから約2年後に2代目(現行モデル)が登場する。

[GAZOO編集部]

【連載全12話】日本のオープン2シーター

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