【連載全15話】第7話 フォルクスワーゲン・ゴルフ…「欧州カー・オブ・ザ・イヤー」受賞車特集

2021年3月、新型トヨタ・ヤリスが「欧州カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。これに関連して、欧州で最も権威ある自動車賞のひとつとされている同賞の歴代受賞車の中から、特に話題性の高い15車種をピックアップし紹介します。

フォルクスワーゲン・ゴルフ

1991年にフルモデルチェンジした3代目ゴルフ。現在ではFFハッチバックのベンチマークと呼ばれるゴルフは、初代から大成功をおさめていたが、この通称ゴルフ3になって初めて欧州カー・オブ・ザ・イヤー(1992年)を獲得。これはフォルクスワーゲンにとっても初受賞だった。

基本的にはキープコンセプトだが、空力性能を向上すべく全体的に丸みを帯びた3ドア/5ドアのハッチバックボディーは、ヘッドライトが初代以来の丸目から異形となって印象が大きく変わった。パワーユニットは直4 SOHCの1.4リッター/1.6リッター/1.8リッター/2リッターと、1.9リッターのディーゼルなどで、高性能版のGTIはDOHC 16バルブ2リッターを搭載。変速機は5段MTまたは4段ATが組み合わされた。

2世代にわたって初代モデルが継続生産されていたコンバーチブルのカブリオはゴルフ3ベースで生まれ変わり、ゴルフとしては初となる5ドアワゴンのヴァリアントも登場。さらに5ドアボディーに狭角V6 SOHC 2.8リッターエンジンを積んだ「小さな高級車」たるVR6を加えるなどバリエーションを拡大しつつ、1997年までつくられた。

[ガズー編集部]

名車・旧車トップ

  • 名車・旧車トップ
    名車・旧車トップへ
MORIZO on the Road