【連載全15話】第11話 フォード・フォーカス…「欧州カー・オブ・ザ・イヤー」受賞車特集

2021年3月、新型トヨタ・ヤリスが「欧州カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。これに関連して、欧州で最も権威ある自動車賞のひとつとされている同賞の歴代受賞車の中から、特に話題性の高い15車種をピックアップし紹介します。

フォード・フォーカス

エスコートの後継として1998年に登場した、欧州フォードの主力となるCセグメントのコンパクトカー。フォードとしては、3代目エスコート、スコルピオ、モンデオに続く4度目の欧州カー・オブ・ザ・イヤーを1999年に受賞した。同年にメキシコ工場で生産開始された北米仕様が翌2000年に北米カー・オブ・ザ・イヤーも獲得。史上初となる同一モデルの欧州/北米ダブル受賞となった。

1996年デビューのKaに始まる、張りのある面と鋭角なエッジで構成されたボディーは、当時のフォードのデザインコンセプトだった“ニューエッジデザイン”を採用したもの。3ドア/5ドアハッチバック、4ドアセダン、5ドアワゴンがラインナップされていた。シャシーには新開発のマルチリンク式サスペンションを採用、エンジンは1.4リッター/1.6リッター/1.8リッター/2リッター直4のガソリンと1.8リッター直4のディーゼルターボなどが用意された。

2002年にマイナーチェンジが実施され、内外装をスポーティーに装い、最高出力170PSにまでチューンを高めた2リッターDOHC 16バルブエンジンとゲトラグ製6段MTを積んだホットハッチのST170(北米ではSVT)を追加設定。さらにターボを備えて215PSまでブーストしたエンジンと5段MTを組み合わせた限定モデルのRSを加えるなどしながら、欧州では2004年、北米では2007年までつくられた。

[ガズー編集部]

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