【TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL 2018 愛車紹介】休日だけで年間走行距離1万km超え、実家の韓国もこの愛車で帰省するほどの86愛
発売から6年経った現在も、数少ない現行スポーツカーとして人気のトヨタ・86。もちろん『TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL 2018』のオーナーズミーティングエリアでも参加者の一角を占める人気車種のひとつだ。
そのなかから紹介するのは、フロントバンパーが特徴的なアフター製品に換えられていた1台。オーナーは40代男性の韓国人、ジョンさん。2000年に留学生として来日し、そのまま日本の企業に就職して18年間日本に住み続けているという人物だ。
「ボクが86を知ったのは運転免許を日本で取得するとき、ちょうど仮免試験に合格したくらいのタイミングでした。クルマ関係の会社ではないのですが、先輩や同僚にクルマ好きが多かったので購入車両について相談したら『86を買ったほうがいい』と勧められ、自分でも調べてみるとカッコいいカタチをしていたので、これにしようと決めました」
購入したのは86の発売初年度となった2012年式、GグレードのAT車。生産終了後も様々な層のクルマ好きから人気を得ていたAE86の実質的な後継車種としてデビューした86は、当時下火になりつつあった国産スポーツカーを活気づける存在であったのは間違いない事実。スバルとの共同開発で兄弟車のBRZが同時に登場したこともあり、新車の発売当初はディーラーでの注文後数ヶ月待ちという状況だったことも当時のニュースでは話題になった。
ジョンさんが86を買ったのもちょうどそのタイミングだった。当初の希望だったオレンジメタリックは人気カラーで3ヶ月待ちと言われ、すぐに手に入ると言われて購入したのがこのライトニングレッドというボディーカラーだったそうだ。
職場への通勤は電車を利用しているため、86に乗るのは基本的に休日だけ。にもかかわらず6年間で走行距離が7万8000kmまで上っているというから驚いてしまった。
「この86はボクが初めて手に入れたクルマで、それまでは電車移動の経験しかなかったのですが、86を買ってからは週末のほとんどが86に乗って出かける生活に変わりました。とくに、こういうミーティングにいちど参加したらそれが楽しくなって、とにかくクルマに乗って遠くに出かけるのが好きになりました」
神奈川県横浜市に在住しているが、広島県で開催されるミーティングに高速道路を使わずに往復1週間かけて参加したこともあったという。
「去年は初めて韓国までこの86に乗って帰りました。博多まで行って、そこからはフェリーに乗せて韓国のプサンに入港して、実家のあるソウルまで向かいながら、韓国の行きたかったところもツーリングできて楽しめました。家族からは『レンタカーの方が安いし、なんでわざわざ日本からクルマを持ってきたの!?』と驚かれましたが、どうしても自分のクルマで行きたかったんです」というジョンさん。
韓国行きにあたっては、事前に車両を持ち込むための書類を用意する手間などがかかるが、フェリーに乗っている時間はわずか数時間。韓国に到着してからは寄りたい場所もあったため、むしろ九州までの長距離運転の方が大変だったそうだ。
86のスポーツカーらしい外観もお気に入りで、フロントバンパーはジアラ、ホイールはスパルコ、マフラーはガナドールの製品に変更されている。ルーフとミラーに86のエンブレムが再現されたシートが貼られているのもアクセントだ。
また、クォーターガラスに貼られているのは全国にミーティングに行った証のステッカー。知り合いから譲り受けた上位グレードオプションのウイングには、ミーティング参加時に会った女性ドライバーの織田千穂さん、塚本奈々美さんのサインが書かれている。
室内はインパネをホワイトカーボン調に変更しつつ、スパルコのフルバケットシートも装着。サーキット走行はしないけれど、遠出で高速に乗ることが多く、そういった際にはホールド性が高いシートのほうが安心感があるとのこと。また、スポーツカーらしい見た目のためにも重要なアイテムだ。乗り降りを繰り返して擦り切れた部分にはデニム生地を自分で裁縫してカバーを後付けする工夫もされていた。
「愛着がある自分のクルマで韓国へ行ったのは本当に楽しかったですね。去年はプサンからソウルまで東回りのルートでしたが、西回りでも観光してみたいです」というジョンさんだが、こういったクルマとの付き合い方というのは、86に乗るまではまったく想像できなかったこと。それまで旅行の手段だった飛行機に乗る機会は減り、代わりに増えたのが愛車に乗って過ごす休日の時間だ。
そして、とにかく86に乗って休日に出かけるのが楽しみというジョンさんにとって大型連休は最大のチャンス。頭のなかは早くも来年のGW10連休のことでいっぱいだ。韓国へ行ったあとも、いまだ日本で上陸できていないという北海道ツーリングの楽しみが残っているそうなので、まだまだ86との付き合いは長く続きそうだ。
(テキスト:長谷川実路 / 写真:平野 陽)
[ガズー編集部]
「TGRF2018 @富士スピードウェイ」の記事
【愛車紹介】トヨタ 86
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