新型BRZにひと目惚れして、14年ぶりにMT車へ回帰【取材地:GRGarage札幌厚別通】

「初めてのクルマは20才のときに、いとこから譲ってもらったAE101のレビンでした。マフラーとかをイジってある、よくある吸排気のライトチューンが施されたクルマでしたね」
とはいえ、当時はそこまでクルマに興味があったわけでもなく「クルマに乗れるならなんでもよかった」という紀伊國さん。「だけど、乗り始めたらこういうスポーツカーっぽいクルマもいいなと思って、ちょうど頭文字Dが流行っていたこともあって、自分もFRのクルマに乗りたいと思うようになったんです」

トヨタ・カローラレビン(AE101)は、頭文字Dで有名なAE86の後継モデルとはいえFFレイアウトのクルマ。代わりとなるFRのクルマを探した結果、当時安く手に入ったという理由で22才のころに日産・シルビア(PS13)へ乗り換えることとなる。

「SR20ターボエンジンが乗ったS13でした。最初に乗ったクルマがそうだったから、自分もS13はライトチューンをして乗っていました。マフラーとエアクリーナーを交換して、ダウンサスを組んで、クラッチも強化品を使っていましたね」と紀伊國さん。
サーキットでスポーツ走行にチャレンジするまではいかなかったものの「雪山で楽しく走っていました」雪国のFR車らしい当時のエピソードも振り返ってくれた。

そんな紀伊國さんは、30才までギター役をつとめるロックバンドのメンバーとして音楽活動に勤しんでいたという過去も。ちょうどシルビアを所有していた27才のころまで楽器屋で働いていたというが、仕事を退職してバンド1本で活動する時期を迎えるにあたり、金銭的な余裕を作るためにシルビアを手放してスズキのラパンSSへ乗り換えた。
「それがひと段落して、31才になってエクストレイルを買いました。いままでずっとクーペみたいな小さいクルマばかりだったので、大きいクルマにも乗ってみたいという理由でした。あとは冬にも苦労しないようなクルマということも考慮したかな」
そして、次に紀伊國さんが選んだのはニッサンのSUVのなかでも、エクストレイルよりちょっとコンパクトな日産ジューク。乗っていて楽しそうな雰囲気に惹かれ、こちらは5年ほど乗ったそうだ。
そんな紀伊國さんが、41才となった今年9月に新型BRZを購入したのはいったいどういう心境の変化があったのか。

「去年、たまたま友人のWRX Stiを運転させてもらう機会があったんです。それが13年ぶりに乗ったマニュアル車で『やっぱりマニュアル車って楽しい!』って思ったんです。それで今年ジュークが車検のタイミングだったこともあって新しいクルマに乗り換えたいな、と思っていたところに新型BRZが発売されて。とにかく見た目に一目惚れな感じで即決しました」

購入にあたって参考にしたというのが、Youtubeにアップロードされている様々なインプレ動画。「試乗車もなかったので、買うにあたって情報はほとんどYoutubeで集めました。それを信用して納車されるまでドキドキしていましたが、期待通りの乗り味で本当に良かったです」

そして、現在の愛車を手に入れてからの休日は北海道じゅうを食べ歩きするドライブ三昧を過ごしているという紀伊國さん。
かつて所有していたスポーツカーはすべてチューニングして乗り回していた過去を思い出し、やはりノーマルでは満足できないとすでにホイールはウェッズスポーツのSA-99Rに交換済みで、ひと冬超えた来年からはマフラーを始めとしたチューニングにも手を出すつもりとのこと。

「ノーマルマフラーもカッコいいけど、音が物足りない!」という理由だそうですが、やはり元ミュージシャンとしての血が騒ぐからなのでしょうか!?
周年祭がおこなわれていたGRガレージ札幌厚別通のカウンターで、スタッフと今後のカスタムについて相談を進めている様子がとても楽しそうでした!

取材協力:GRガレージ札幌厚別通

(文:長谷川実路 / 撮影:平野 陽)

[ガズー編集部]

GAZOO取材会@GR Garage札幌厚別通

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