40代からはじめた"部活動"!最終型セリカでラリー競技に参戦【取材地:GR Garage札幌厚別通】

「子供の頃からラリーが好きで、トヨタのラリー車といえばセリカでしょ!っていう世代なんですよね」と話す米屋賢吾さんの愛車はセリカ SSII(ZZT231)。
見た目からも分かるとおり、バリバリのラリー競技車両で、北海道地区で開催される大会でクラス優勝なども果たしているという。

セリカといえばWRC(世界ラリー選手権)をはじめヒルクライムやサーキット競技などでも活躍し、海外でも人気を誇る名車。特に、WRCにおいて日本車初のダブルタイトル(マニュファクチャラーズ&ドライバーズ)を獲得したST185型『GT-FOUR』は、ハイパワーターボエンジンに4WDというパッケージを活かした豪快な走りで世界中の観客を魅了した。
また、映画「私をスキーに連れてって」を見てセリカに憧れたというひともたくさんいましたね。

はじめての愛車はホンダ・トゥディで、その後もスバル・レックス、トヨタ・セラなどを乗り継いできたという米屋さん。あるとき中古車屋さんで出会ったセリカGT-FOURのRCグレードを購入し、その速さに感動を覚えたという。
その後、4WDで仕事の機材も積めてターボ車より経済的という理由からスバル・インプレッサスポーツワゴンSRXに乗り換えたものの、やはりセリカの魅力が忘れられずセリカGT-FOURアドバンスを購入し、ラリーレプリカ仕様にして楽しんでいたそうだ。

そんな米屋さんがラリー競技に参加するようになったのは10年ほど前。

「もともとカメラマンとして仕事でラリーの撮影などをしていたんですが、選手の気持ちも知りたいなと思って自分でも走るようになりました」

セリカで走行会などに参加していたものの、クラッシュを機に競技車両として仕上がったミラージュを手に入れたことで、本格的に大会にも参加するようになったという。

「ミラージュに乗り換えたのが40才くらいだったのですが"大人の部活動"という感覚ですね。日常生活では、大会に参戦したり、そこで成績を出して表彰されたりという経験はなかなかできないですから」

ちなみにはじめて優勝した大会は?と伺ってみると、当時トップカテゴリでも活躍していた北海道のラリードライバー"カマキョウ”こと鎌田恭輔選手のコ・ドライバーとして2009年に参加した大会で「正直、横に乗っているだけで勝ってしまったな、という感じでした(笑)」とのこと。

そして、7年前に手に入れたこのZZT231型セリカも、もともと競技車両として仕上がった中古車を購入したもの。
前輪駆動にNAエンジンという組み合わせで、GT-FOURのような凶暴性はなくなっているものの「なんといってもデザインが最高で気に入っています。それに、大会でおなじクラスのライバルとなりインテグラなどに比べてトルクがあるし、トータルバランスもすぐれていると思います」と愛車を評価する。ドライバーとしての初優勝もこのセリカで獲得したそうだ。
現在も北海道ラリー選手権やTOYOTA GAZOO Racing Rally Challenge Cupなどに参戦し、クラス優勝も獲得するなど好成績を収めているという。

サスペンションはオーリンズのグラベル用、クロスミッションやアンダーガードなども装備。現在はスタッドレス用のホイールを装着しているけれど、競技の時にはアドバンRCレーシングにラリー用タイヤを装着しているという。
いっぽうで車内はというと、ロールケージが組み込まれているものの、内装も残されているし、シートも取材時は純正が装着されていて「普段の買い物にも使っていますよ」とのこと。

そして特徴的なエクステリアのデザインは「私をスキーに連れてってのセリカをモチーフにしたデザインを作ってもらいました。その世代の人には声をかけられますね(笑)」

競技に参加する際はGRガレージ札幌厚別通のメカニックがサポートしてくれているそうで、普段のメンテナンスもGRガレージにお願いしているという。

「やっぱり安心感がありますし、ディーラー系列なので作業から見積もりまで説明がわかりやすいのもいいですね」

心強い見方の存在も好成績につながっているようだ。

競技で活躍するZZT231は少ないけれどそのぶん注目度も高いそうなので、ぜひその走りでギャラリーを沸かせ続けて欲しいですね。

取材協力:GRガレージ札幌厚別通

撮影: 木下琢哉(マイナーカラーコード)

[ガズー編集部]

GAZOO取材会@GR Garage札幌厚別通

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