社会人2年目でGRヤリスオーナーに!愛着ある『ヴィッツ』の最新モデルに憧れて【取材地:GR Garage札幌厚別通】

  • 大川龍之介さんとGRヤリス

子供のころは中古車の広告を切り抜いてスケッチブックに貼ったり、父親にミニカーを購入してもらって遊ぶのが好きで「気づいたときにはクルマ好きに育っていた」という大川龍之介さん(24才)。
地元の埼玉から北海道の4年制大学へ進学し、入学してすぐに自動車部の門を叩いたことで、現在につながる大川さんの愛車ライフがスタートしたという。

  • 初代ヴィッツ

「自動車部にジムカーナ仕様の初代ヴィッツに乗っている先輩がいて、その人から『ヴィッツを降りるけど乗るか?』と聞かれたのが最初でした。ジムカーナにもチャレンジしてみたい気持ちがあったので、そのヴィッツを譲ってもらって乗り始めました」

ジムカーナを楽しみつつ愛車を維持するために、下宿先では厳しい北海道の冬をストーブを使わずコタツだけで耐えるなどして生活費を節約し、クルマ第一主義の学生生活を送っていたという。

「ヴィッツは大学の4年間ずっと乗って、10万キロくらい走ったと思います。ジムカーナ中にハデにブツけることもあったけど修理して、普段乗りも1台でずっと過ごしていたので、自分にとって一番思い入れがある車種になりました」

北海道の水が合っていたという大川さんは、大学卒業後も埼玉へは戻らず、ヴィッツとともにそのまま北海道で就職することとなった。そして、そんなタイミングで発表されたのが、GRヤリスだった。

  • GRヤリス GR-FOUR

3代目まではトヨタ・ヴィッツの海外向けに使われていた『トヨタ・ヤリス』という名称を、フルモデルチェンジにあたって国内外ともに統一して発売されたのが4代目ヤリス。つまり、大川さんが免許をとって初めて自分のクルマとして手に入れた初代ヴィッツは、現行ヤリスのご先祖さまにあたる車種ということになる。

そして、WRCに出場するためのホモロゲーションモデルとして開発された4代目の最上級グレードであるGRヤリスは、大川さんにとって「次に自分が買うならこれしかない!」と、新社会人としての生活を送るためのモチベーションになったそうだ。

「そのためにはまずお金を貯めなきゃいけなかったので、軽自動車のアルトに乗り換えました。すべてはGRヤリスのため」

そのアルトは見ての通りサビだらけで、割れたバンパーはガムテープ補修という痛々しい状態。だが、アルトに予算を割いてしまっては本末転倒。割り切って乗り続けたという。

そんな日常での我慢と、ひたすら残業を頑張って過ごした日々のおかげで、社会人2年目となった今年、ついに憧れのGRヤリスを新車で購入する目標を達成!!
メーター走行距離わずか15km、納車時のシートのビニールはそのまま、ボンネットを開けるのも撮影時が初めてという状態で今回の取材となった。

まだまだ慣らし運転中ながらも、人生初の4WDターボの加速感に感動したという大川さん。これまで所有していたのがいずれも100馬力未満のクルマなこともあって、カタログ272馬力のパワーはアクセル全開にせずともシートに押し付けられるGを感じられるほどで、エンジンルームを覗く大川さんの顔には自然と笑みが。

選んだグレードは快適装備の最も少ない競技ベース車という位置付けの『RC』。

というのも、GRヤリスに乗る前から一番やりたかったことが、アルトでも続けてきた趣味のジムカーナへの参加だから。「大学時代から通っているメンテナンスガレージのガレージシンシア(北海道札幌市)とも相談しつつ、まずはヴィッツに付けていたバケットシートを移植し、車高調と機械式LSDも入れて…」と夢は膨らむばかり。

来春からの本格始動へ向けて最初のひと冬、慣らし運転を兼ねた準備期間がスタートだ。

取材協力:GR Garage札幌厚別通

(文: 長谷川実路/撮影:平野 陽)

[ガズー編集部]

GAZOO取材会@GR Garage札幌厚別通

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