初愛車デミオで過ごした楽しい日々。その思い出が決め手となったMAZDA2とのカーライフ
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マツダ・MAZDA2 XDプロアクティブ(DJ5FS型)
運転免許を取得して、初めて愛車を手に入れた瞬間『新たな自由の翼を手に入れられた』と感じたひとは多いのではないだろうか。徒歩や自転車と比較すると行動範囲は一気に広がり、運行時刻表などを気にせずいつでも出掛けられる。加えて遊びや仕事の荷物の持ち運びも気にならなくなるといったメリットまで付いてくるのだ。
学生時代にバンド活動で苦楽をともにした初めての愛車デミオで、クルマの便利さと楽しさを知ったという『はるき』さん。現在は2020年式マツダ・MAZDA2 XDプロアクティブ(DJ5FS型/以下、マツダ2)のオーナーだ。
このDJ型は日本国内では初代となる『マツダ2』ながら、実際は2019年のマイナーチェンジに合わせて車名が変更された4代目デミオそのもの。というのも、この時期のマツダ車は、全車をグローバルネームに切り替える方針を発表していたため、そのほかにもアクセラがマツダ3に、アテンザはマツダ6に名前が変更されたタイミングでもある。
そのため、このDJ型は『デミオ』と『マツダ2』という2つの車名が存在する、不思議なモデルとなっているのも特徴だ。
はるきさんがそんなマツダ2を愛車として手に入れたのは、5年前のこと。社会人2年目にして、世の中は新型コロナウイルスで混沌としていた時期だ。
「自分が初めて手に入れたクルマが、DE型のデミオだったんです。このデミオは自分で選んだというわけではなく、安く乗れるクルマが欲しかったタイミングで入手したんですが、やっぱり初めての愛車を手に入れた瞬間は本当に嬉しかったですね。その頃は大学で軽音サークルに入っていたので、ライブハウスまで楽器を運ばなければならなかったんですよ。楽器を積み込んでメンバーと一緒に移動もできるようになって、さらにバンドが楽しくなったのを覚えています。そんな思い出があったからこそ、乗り換えを考えた時に、自然と後継車のマツダ2に行き着いた感じです。買ったのはコロナウイルスが流行していた時期で、世の中がどうなるかわからなかったんですが、だからこそ楽しかった頃の思い出を大切にしながら、乗りたいクルマに乗ろうと考えたんです」
もちろん勉強も重要なのだが、大学生にとってサークルの仲間と過ごす時間は、長い人生でも特に重要なもの。さまざまな価値観を持つ人が集まることで、考え方の幅は広がり人間としての成長を加速させてくれる。そんな多感な時期に手に入れたデミオは、その後のはるきさんのカーライフの軸となっていったというわけだ。
「考えてみれば、教習所で初めて乗ったのはアクセラだったんです。そこからデミオを愛車として手に入れ、次に乗り換えたのがデミオの後継でもあるマツダ2だから、乗り換えたといってもまったく違和感はなかったんです。もう体がマツダ車に慣れきっちゃっているみたいで(笑)」
コンパクトカーのデミオではあるが、タイヤを可能な限り四隅に配置したことで、その居住性はコンパクトなクラスと思わせないほど広々。この空間は楽器+仲間と移動しても十分余裕があったという。なおかつコンパクトな車体はライブハウスがある街中でも使い勝手良好。バンドのサポートツールとしてはこれ以上のものはないと感じていただけに、その設計思想を受け継いだマツダ2も広い室内と取り回しの良いボディサイズによる利便性の高さがお気に入りのポイントだ。
ただし、今回の愛車はバンドのサポートツールとしてではなく、カーライフを楽しむための相棒として選んだもの。そのため自分好みのスタイリング作りも行いながら、デミオと違った楽しみ方を満喫しているという。
そのひとつが、オプションパーツとして設定されていたスポイラーやミラーカバーといったアクセサリーを装着すること。また、バンパーのメッキパーツやステアリングを上位モデルから流用し、好みのスタイリングを作り上げているのだ。
完成形には満足しているものの、冷静に考えたら「初めから上位グレードを買っていれば…」と思ってしまうこともあるそうだが、カスタムは完成までのプロセスも楽しみのひとつ。手間をかけた分だけ愛着も深まっているという。
また、ホイールもオプションで設定されていた色違いのアイテムに変更。白いボディにガンメタのホイールを組み合わせたことで引き締まって見えるため、カスタマイズした中で最も満足感が高まったアイテムなのだという。
なお、完成後にはブラックトーンエディションという限定車が発売され、このスタイリングに似ていたのには少々悔しさを感じてしまったのだとか。
エクステリアだけでなく、インテリアも上位グレードの純正パーツを利用してカスタマイズ。ステアリングやインパネなどパーツを購入して付け替えることで、上質な雰囲気を作り上げることに成功している。この質感もまたマツダ2に対する満足度を高めてくれるという。
「デミオからマツダ2に乗り換えた理由は、ディーゼル+MTという組み合わせがあったからなんです。そもそもMTに乗りたいなって考えはじめたタイミングで、ランニングコストが節約できるディーゼルエンジン搭載車がマツダ2で選べると知り、乗り換えを決意しました。この組み合わせは今しか手に入れられないと感じていたんですよ。実際に現在はガソリン車のみの生産となっているようなので、あの時の判断は正しかったのかな」
購入のきっかけとなったのはMT車への興味。操る楽しさを満喫したいと考えるのは、乗り換えを決定づける十分な理由となったのだ。
「シフトノブはロードスターの純正品に交換しています。マツダ2はコンパクトハッチですが、意外とスポーティな走りを楽しませてくれますよ。乗り方次第では燃費を稼ぐこともできますし、自分が使う範囲内では実用性と楽しさを両立できる最高の相棒って感じですね」
カスタマイズを楽しんでいるだけでなく、休日を利用してのドライブもマツダ2の楽しみ方。過去にはマツダ・CX-5のMTに乗っている大学時代の友人とともに、フェリーで四国に渡り、しまなみ海道を渡り広島を経て大分へと戻ってくるというツーリングを計画。2台で旅を楽しんだこともあるという。
さらに、奥さんとの出会いは納車から3ヵ月経った頃のため、奥さんとの旅行の思い出もこのマツダ2にはたっぷりと詰め込まれているのだ。
長距離の旅を気兼ねなく楽しめるのは、燃料費がリーズナブルなディーゼルエンジンを搭載しているからこそ。お財布にも優しく使い倒せる実用性が高いことも購入の決め手となったという。
ちなみに、軽油価格がガソリン価格よりも安いのはもちろん、段違いの省燃費性能も魅力だという。高速道路での燃費は通常でおよそ30km/L、一回は40km/Lまで達したというから、心置きなく走らせることができるわけだ。
「5年間乗っていて、現在の走行距離は7万キロくらいです。まだまだ元気に走ってくれるし、30万キロは走ってもらおうと考えています。しかし、インターネットなどでディーゼルエンジンの映像を見ると、エンジンの中がカーボンでベタベタになっていたりしますよね。自分のクルマもあんな風になっているんじゃないかって、少し気になってしまうんですよ。30万キロ走らせる間にはエンジンの中身をキレイにする時期が来るかもしれません。ただ最近は、手を加えることも楽しいと感じるようになったので、それを見るのは経験として楽しめるかなとも思いはじめています」
長く乗り続ける目標は、美しく磨かれたボディにも現れている。汚れが目立ちやすいパールホワイトのボディカラーながら、雨染みなどの汚れは一切なし。購入から5年経った今もモノトーンでまとめられたスタイリングを美しくキープし続ける姿は、愛情を注ぎ続けていることがよくわかるだろう。
クルマと楽器だけではなく、大学時代から写真撮影も趣味だということで、キレイな風景を求めて奥さんとドライブしたり、愛車の写真も撮りまくっているとか。現在進行形でマツダ2との思い出が増えているのは、クルマを通じて様々な趣味を楽しんでいるからなのだ。
マツダ2へと乗り換えて、カスタマイズする楽しさや各地へドライブする楽しさを改めて発見したというはるきさん。最近は毎日の通勤で乗ることも楽しくなってきており、仕事に対するモチベーションアップにもつながっているという。
「ここ、大分大学は母校なんです。さらに卒業後は大分大学の職員として働いているので、学生時代から考えると普段の行動範囲はそれほど変わっていないのかも(笑)」
今回の取材会はそんな思い出の母校で行なわれるということもあり、参加してくださっている。
「この場所は軽音部の部室から楽器を運ぶために駐車していたところなんです。クルマはデミオからマツダ2に変わってしまいましたが、この場所にクルマを停めてベンチに座っていると、なんだか当時の記憶が鮮明に蘇ってきます。今は大分大学の職員として働いていますから、この場所にクルマを停めることなんて立場上できませんが『撮影のため』っていう免罪符を得て、久しぶりにこの光景が見られたのは何よりも嬉しいですね!」
思い出の詰まった場所で、学生時代の楽しかった記憶に思いふける。そんな風景の中に違和感なく溶け込むマツダ2は、はるきさんにとって過去と現在、そして未来をつなぐ架け橋となってくれているのだ。
(文: 渡辺大輔 / 撮影: 平野 陽)
※許可を得て取材を行っています
取材場所: 大分大学 旦野原キャンパス(大分県大分市旦野原700)
[GAZOO編集部]
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