愛車の基準は人それぞれ。何を持ってして、ランドクルーザー60を愛車とするか?
19歳の頃から、ランドクルーザー60に乗り続けているという「村田さん」。丸目で愛嬌のある顔、サイドに水平に入ったプレスラインなど、シンプルで乗れば乗るほど愛着の湧くデザインに惚れ込んだのだそうです。
独身時代に愛車として迎え入れたランクルには、今では沢山の思い出が詰まっていると話してくれました。
では一体、どんなカーライフを送ってきたのでしょうか?
今回は、ランクルさん×村田さん のお話をお届けします。
――19歳ということは、もしかして初めてのクルマがランクルですか?
いえ。初めてのクルマは、車高を落としたアリストでした。だから、ランクルは2台目ですね。
――おお! キャラクターの違うクルマを2台目に選んだのですね。
そうなんです。というか、むしろアリストを教訓にしてランクル60を選んだという感じなんですよ(笑)。
車検にはちゃんと通るくらいの低さではあったんですけど、コンビニの入り口でガリッ、友達の家の途中にある坂道でガリッという感じで、しょっちゅう擦ってボコボコにして……。
それが嫌になっちゃって、車高のあるクルマに乗り替えたという経緯ですね。
――なるほど……。それはそれは……。心中お察し致します
小さい頃から、スポーツカーが好きだったんですよ。速いし、地を這うように走っていく姿とか、マフラーの音とか、色々僕好みだったんです。だけど、いざ乗ってみると、見るのと乗るのは違うんだなって思い知らされました。
――だとすると、真逆の所にいるランクルに乗ってみてどう思いましたか?
これが、めちゃくちゃ良かったんですよ!
運転席に座ると遠くまで見渡せる所、重いハンドル。中古で購入したんですけど、リーフもショックも変わっていたから、フワフワで独特な乗り心地。とにかく、全てに非日常感があって、乗るとワクワクしたんです。
あとは、ディーゼルエンジンに乗ってみたかったら、念願が叶ったという達成感もありました。何より、アリストの燃費3km/lという地獄から抜け出して、ランクルの10km/lになったのは、お財布的にも嬉しかったですし!
――今となれば、燃費が10km/lはあまり良くはないけど……。村田さんのために黙っておこう……
あの、聞こえてますよ(笑)? でも、確かにこのクルマに乗ったことによって、感覚がバグってしまった所は何個かありますね。
例えば、僕のランクルはもともとラッセル車(除雪用車両)だったから下回りがサビサビなんですけど、これを“サビ”とは考えず“味”だと思うようにした……とかね(笑)。
――もしかして、ラッセル車ということはグレードも下の方だったりしますか?
ご名答です。だから、ドアの内張りは鉄板剥き出しだし、ガラスも素ガラス。そして、エンジンも3Bというショボいエンジンなんですよ。
なんてったってですね、高速で走っていると巡航75Km/hのトラックより遅いんですから。上が全く回らないんですよね〜。
ちなみに、妻と僕の実家のある宮城にランクルで帰ったことがあったんですけど、後付けのエアコンは全く効かないし、走るのが遅いから時間はかかるし、車内が険悪なムードになったこともありましたね(笑)。
――奥さん、よく乗り替えようと言わなかったですね
違う60に乗り替えようか?って話したこともあったんですけど、このクルマを納車した日に奥さんを迎えに行ってランクルの中でプロポーズしたから、売ると寂しいと言ったんです。
だから、ミッションを4速から5速に載せ換えたりして応急処置を施しています。それでも、快適とは言えませんけどね(笑)。故障も定期的にしますし♪
エンジンのファンプーリーが動かなくなってレッカーされたりとか、ゴールデンウィーク前日の会社帰りにエンジンルームから噴水したりとか。
あっ、でも60のスゴイところは、基本的にあまり人に迷惑をかけずに動かなくなってくれる所なんですよ。それこそ、ゴールデンウィーク中に高速道路で動かなくなってしまっていたら、大渋滞させていたでしょうし。
一度、事故というほどのことではなかったのですが、ゴツンとぶつかられたことがあったんです。ボディが凹んでしまって、これはどうするかなぁ……と思っていたら、相手が機械加工屋さんだったということもありましたよ。出来るやつなんです。
――すごいことなのか何なのかは分からないですが、す、す、すごい……。
でしょ! ん? まあ、こういうミラクルが起こるのが僕の60なんですよ。
僕は今、単身赴任中なんですけど、住み慣れた街を離れて寂しくもあるな〜と思っていたら、なんとインスタで繋がっていたランクルオーナーさんの家と、目と鼻の先の距離に僕の下宿先があったんです。乗ってると、こういう嬉しいサプライズなんかもしれくれるんですよ。
だから、このクルマを降りられないんだと思います。快適性とかそういうのだけ見たら良いとは言えないんですけど、人との繋がりとか思い出が沢山詰まっているから。
今ではお子さんも生まれ、ファミリーカーとしても活躍するランクル60ですが、運転席に座る度、次はどんなことが起こるのだろうと楽しい気持ちになるのだとか。
そして、きっとこれからも楽しいアクシデントを一緒に乗り越えていくのでしょう。
【Instagram】
Ryusei.Mさん
(文:矢田部明子)
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