CR-Zで車中泊&N-ONEで雪巡り。春夏秋冬を楽しむ長距離ドライブ
「長距離ドライブが大好きです」と、休日の楽しみを語ってくれたremixver23さん。
CR-Zで全国を走り回り、コンパクトなクーペながら車中泊をしながら早朝や夕方の一番魅惑的な風景をバックに愛車の写真を撮影する、そんなライフワークを長年続けているというremixver23さんに、続ける理由や魅力について語ってもらいました。
――remixver23さんのインスタグラムを拝見しますと、地元の千葉や富士山近郊、能登半島、紀伊半島などいろいろなエリアに出かけられていますね。トップの写真は房総半島で有名な場所です
千葉の鴨川にある大山千枚田という、日本の棚田でも有名な場所です。雨水のみで耕作を行なっているそうで、東京から一番近い棚田であり風景も美しいですよね。
私は風景を撮影するのが好きで、旅のコンセプトも山や海、湖や紅葉など、自然をバックとした「好きな風景」を探して撮影しています。
深夜に出かけて日の出まで仮眠をして朝焼けを味わい、散策を終えて昼食を食べたら帰るということもよくやります。
あと、前に出かけた旅先で、違った写真を撮影するのも好きです。時間帯や天候で写真の雰囲気は変わってきますし、角度を変えたりして撮影を楽しんでいます。
――河口湖で写された写真は菜の花が美しいです
私の住んでいる千葉からはアクアラインを通れば富士山付近はそんなに遠くないのでよく行きます。1月から2月の伊豆や春の富士五湖など季節感満載です。
こうした明るい景色も好きですし、朝方&夕方の「マジックアワーの景色」も日本らしい、と感じます。
――精進湖の水面に富士山がキレイに写っています!
「ふと、見たくなる」――こんなイメージを富士山にもっています。千葉には高い山がないからか、高い山に憧れを抱いてしまいます。
富士山で朝靄を撮影したときは、その場所から目にした雲の流れがおもしろかったです。あっという間に晴れてきました。今は移住先として山梨県を考えるほどです。先日弾丸旅をした富山では立山連峰に惚れ、住みたいと感じました。
――今まで旅した場所で、一番思い出深いのはどこですか?
最初に長距離ドライブをした能登半島です。保育士の免許を取るため、一度働いてから短大に通ったのですが、多忙な短大生活中、実習の合間を縫っての夏休みに、前車のWiLLVS(写真下)で6日間ほど能登半島にドライブ旅行しました。初めての長距離運転がきっかけで、今も長距離ドライブを続けています。山を越える楽しさも、このときに感じました。
下の2枚は、今春に能登半島で撮影しました。夜は愛車と二人きりで天体観測をしました。キャンプ場を管理する方々に「このクルマでキャンプ? 車中泊?」と不思議に思われたのも思い出です。
――クーペで車中泊するのは珍しいですね
車中泊ができるタイプのクルマではないですが、ホンダ特有のフラットな荷台の恩恵と、運転席を前に詰めると170センチぐらいの間隔ができます。それまでは無理矢理アームレストに足を置き、目の前にはリアハッチのガラスが鼻スレスレの状態で寝ていましたが、7年掛けてフラットで眠れる空間を作り上げました。加えて後部にヒッチキャリアも装着しました。
当時は誰もしていなかったのですが、今は登山グッズが豊富になり、スポーツカーでキャンプをする人も増えて、いろいろな方々との関りが楽しいです。
――そんなカーライフの相棒にCR-Zを選んだ理由を教えてください。
前の愛車であるWiLLVSのメーターが戦闘機の計器類に似ていたのも気に入っていましたが、CR-Zのスーパー3Dメーターに一目惚れしたんです。あとは、運転したかったマニュアル車だったのも購入理由です。
――CR-ZのほかにもN-ONEで出かけられていますね
CR-Zはレジャー用に、N-ONEは四輪駆動なので雪道や山登りなど、旅行の用途で乗り分けています。
以前はダイハツのネイキッドをCR-Zとともに所有しており、ネイキッドと同じ丸目で、かつぼくのこだわりである「リヤハッチに腰をかけて休憩できる」N-ONEを選びました。
デザインスケッチと同じインテリアの初期モデルであり、軽自動車なのに安全性と力強い走りを伴っていたこと加えて最上級モデルで色は黄色、ホイールベースがFITよりも長く長距離も楽しそうだと感じたためです。
フォロワーさんが、同じ色のN-ONEで風景写真を撮影していたのも購入理由です。
この富士山との雪の中での写真は、天候条件のいいタイミングで撮影できました。
――奇跡的な1枚ですね! 今年の2月にはCR-Zの納車7周年を記念して四国と九州へ。超がつくロングドライブにも行かれたんですね
5日間ほど休みが取れたので4泊の旅をしました。「愛車で阿蘇を走る」夢をかなえたかったんです。
高速で中国地方へ行き、山口県で降りて別府温泉へ向かい、まずはここで車中泊。
阿蘇ミルクロードを走ってから本州へ戻りそこから愛媛へ渡ってまた車中泊をしました。
翌日は高知の宿毛でキャンプをして、柏島から四万十川へ行き車中泊。
最終日は香川でうどんを食べて帰ってきた感じです。
この道のりは、インスタグラムを通じて現地を良く知るフォロワーさんや、現地に移住した高校時代の友人の教えで考えました。阿蘇って緑のイメージですが、冬の阿蘇はススキ畑のような感じでしたね。旅行の走行距離は2866キロでした。
長年旅をしていることで、CR-Zは走行距離13万キロを越えました。7年乗っていますので1年2万キロ前後です。1カ月に2千キロ弱走るわけですが、故障をしたことはありません。
――高知では「橋の上にポツンと1台」。とてもかわいいです
行ってみたかった四万十川の沈下橋です。増水した際に川に沈むよう設計されており欄干がありません。両サイドに何もない橋であり、渡ったときは気分も爽快でしたし、独特の雰囲気が素敵でした。
――撮影された写真を元にCR-Zのカレンダーを制作されているそうですね
インスタグラムで知り合った方が私を含めた仲間のクルマを撮影してカレンダーを作ってくれました。私の写真は能登半島を選んでいただきました。
このカレンダー製作がきっかけで、ホンダのLPL(開発責任者)である友部了夫さんとお会いすることができました。
ヒッチメンバーやトレーラー牽引もこのカレンダー製作をしてくださったTiny Trailersさんのおかげであり、こうした絆も、CR-Zがつないでくれたと感じています。
オフ会で知り合った新潟のゆっきーさん(夫婦でのWiLLVS乗りの方)、Shinyaさん、写真リスペクトがきっかけで今では週1で会っているshotaさん、CR-Zでトレーラーを牽引しているKazさんら、感謝している方々に会いたいのも、旅をする理由の一つです。
――休みのたびに旅行の計画を立てるのですか?
休みの前日に「あそこへ行こう」と思い浮かんだ場所に気分次第で行きます。そういう意味では行きあたりばったりで、気に入った景色があるとしばらく滞在します。
キャンプ場で周囲の風景を見ながら酒を飲み、車中泊をすることで心が洗われます。
「休みを130%楽しむ」と自分に言い聞かせています。
――日本全国、いろいろな場所に行かれていますが、今一番行ってみたいのはどこですか?
仕事上、長い休みが取れないので、北海道だけはドライブしたことがないです。2週間ほど休みを取って、人生の相棒であるCR-Zと「北海道で車中泊をする」のが、今の夢です。
旅先で撮影される素敵な風景写真に加え「嬉しい出会いがたくさんありました」との言葉を聞いて、remixver23さんの「休日の楽しさ」がとっても伝わってきました。
【Instagram】
WiLLBOYさん
(文・小川隆行)
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