ラリーを愛するオーナーの所有欲を満たしてくれる、トヨタGRヤリス

  • トヨタ・GRヤリスとホテル

昔からラリーが大好きでトヨタGRヤリスが発売されたタイミングで購入し、現在はラリー系のカスタムを楽しむ、石川県在住の寿司屋のせいさん。
もう1台の愛車パッソでは、車中泊旅をしながら全日本ラリーを見に行くことが日々の楽しみ。

「ラリーで活躍しているクルマを持っているというだけで自分の中で価値がある」と話す彼が、愛機GRヤリスと紡ぐ素敵なカーライフをお届けします。

――早速ですが、GRヤリスを購入したきっかけを教えてください

もともと昔からラリーが好きでして。ただ一時期熱が冷めてからは、ずっとラリーから離れてパッソで車中泊旅行に行くのが好きで日本中いろんなところを巡っていたんです。

でもトヨタがラリーに復帰したのを知って自分の中のラリー熱が戻ってきたんです。その頃GRヤリスが発売されることも知って、イベント会場で初めて実物を見て「かっこいいなぁ」と思ったのがきっかけです。

――どんなイベントだったのですか?

  • トヨタ・GRヤリスのプロトタイプ

2019年に富士スピードウェイで開催された『TOYOTA GAZOO Racing Festival』で、そこでプロトタイプが展示されていたんです。

それを見てラリーも昔から好きだったので、ラリー熱が復活して血が騒いだというか…先行ネット予約に飛びついてしまいました(笑)

――まさに一目惚れ状態だったと。ちなみにラリーが好きになったきっかけは?

昔ディーラーに行った時に、今度石川県で大会があるというのでラリー車がきていたんです。その大会を一度見に行ったら病みつきになりました。

それからはモータースポーツクラブに所属してラリー車を作ったりしたこともありました。その当時はクルマをいじるのが好きで。自分もクルマ関係の仕事をしていたので。

――なるほど。自分でクルマもいじれるんですね。このGRヤリスもカスタムしていますか?

  • トヨタ・GRヤリスとフォグランプ
  • トヨタ・GRヤリスとマッドフラップ

はい。ラリー仕様にしたいなと思い、マットフラップやフォグランプをつけたりカーボンシートを貼ってみたり、ネットオークションでインテリアパーツにいいものを見つければそれを購入したりしています。

――いいですね! 衝動買いとはいえ、買ってよかったなという感じですか?

そうですね。お陰さまで今はラリーやドリフトを見に行ったり、ヤリスをちょっといじってみたりととても楽しんでいますから。
そうそう、ラリー動画や写真を現地で撮ってSNSでアップするのも今は楽しみのひとつなんですよ!

――おお! どんな風に楽しんでいるのですか??

  • トヨタ・GRヤリスの左フロントビュー

TikTokにアップして自分の好きな音源を入れて映像と共に流しているんですが、それなりに反応してもらえるのが嬉しいです。まだフォロワーは1900人くらいですが、5万回再生されている動画もあります。

あとはラリー関係とは別に行った旅行の思い出をアップしたり、自分のクルマを旅先で撮って残すことももちろんあります。

――しっかりSNSを活用されているのですね。旅行はどの辺りに行くことが多いんですか?

昔は日本全国全部回りました。ただ、今はラリーの開催に合わせて動くことが多くて、最近は中部地方ばかりですね(苦笑)

――それはパッソの方に乗ってですか?

そうですね。万が一どうにかなっても諦めのつく方で…(笑)

  • トヨタ・パッソ

――GRヤリスはそんなに大事に乗っているわけですね。今は具体的にどんな風に旅を?

会社の有給も使って長い休みが取れれば、10日間くらいずっと旅行していますね。まず、行き先を決めないんですよ。ある程度だけ決めて行き当たりばったりで。

――ということは、一人旅ですか?

そう。昔は友人と行っていたけど、ひとりで行ってみたらそのほうが自由で楽しくて病みつきになってしまって。

旅行先から帰ってくると、自分の街が新鮮に見えるんです。街の明かりが暗いなーとか、都会から田舎に帰ってきたという感じがしまして。仕事を忘れて別世界に行くと言うか、ぼけっとする感じですね。そんな感じでずっとクルマで旅行していました。

クルマの前はバイク旅していたんですけど、大きな事故をして11ヶ月も入院してバイクも廃車になったので、クルマで旅するようになったんです。

――それからはずっとパッソに?

  • トヨタ・カローラレビン
  • トヨタ・パッソの右サイドビュー

いいえ、最初に乗ったのがRX-7で、その後に豊田章男会長も乗っていたのと同じカローラGTに。その後買ったAE92型レビンは2トントラックとぶつかって廃車になって、その代わりにきたのがインテグラ。

その次に買ったのがAE111型レビンで、それをボロボロになるまで乗ってからウグイスメタリックのパッソを買ったんですよ。

ただ、そのパッソが今年の冬にラジエター凍結でエンジンまで凍結して壊れてしまったので、また小豆色のパッソを中古で買った感じです。

――なるほど。結構スポーツカーも乗られてきたのですね! ちなみに車中泊はいつ頃から?

車中泊での旅はパッソになった7年くらい前からかな。ただ、沖縄に行った時は流石にクルマを持って行けないんで、レンタルバイクを借りて久しぶりに乗ったなぁ。

――さきほど旅行は行き当たりばったりとおっしゃてましたが、どんな感じに現地で行く場所を決めているのですか?

  • トヨタ・GRヤリスと藤原豆腐店

まずは地図で向かった先の道の駅や観光案内所で地図をもらって、それで行き先を決めて旅をします。

でも行ったことのない場所では、道路に見えた『○○の生家』や『○○像』のような看板を見るとついついそっちの方に(笑)。あとはお城や岬などを巡るのが楽しいですね!

――素敵です。ではGRヤリスではどんなところに?

群馬県の榛名山や新潟、高山にも行きました。あとは一度富士スピードウェイでGRヤリスのオーナーズミーティングがあって、そこでパレードラン的に参加したことがあります。

  • トヨタ・GRヤリスのオーナーズミーティング
  • TOYOTA GAZOO Racing Festivalの記念

――いいですね! パレードランではなくサーキット走行をしたことは?

福井県のタカスサーキットで1回、愛知県のスパ西浦モーターパークというサーキットで1回走ったことがあります。

――GRヤリスでも結構いろいろなところに出掛けられているんですね。

そうですね。でも一度車庫の中に入ったらずっと入りっぱなにもなったりするので、買ってから3年目でまだ1万キロくらい。せっかくスタッドレスタイヤも履いたのに、雪の中は一度しか走ったことがなかったり…(苦笑)

  • トヨタ・GRヤリスとサーキット
  • トヨタ・GRヤリスと雪景色

――それでは、これからもラリー観戦と抱き合わせでのクルマの旅を続けられたらいいなという感じですか?

そうですね。特にラリージャパンは絶対に観に行きます。日本のラリーと世界のラリーとでは全然違うんですよ。ヤリスの走りの速さと迫力は本当にすごいので。

――それだけラリーが好きだと、ご自身がGRヤリスを持っている意味が大きくなりそう!

はい。ラリーで活躍しているクルマを持っているということ。それだけで自分の中では価値があるんです。

――ラリー仕様カスタムは、寿司屋のせいさんのリスペクトの現れなのですね

  • トヨタ・GRヤリス

そうですね。あとは行きつけのGRガレージ白山インターの営業さんと仲がいいので、パーツの装着をお願いしたりおすすめのブレーキオイルを教えてもらったり、最新のヤリス情報も手に入れるようにしています。

――GRヤリスを楽しむ環境はバッチリですね! 最後に、今後やってみたいことがあれば教えてください

やっぱり中部地方ばっかりではなく、九州か東北&北海道に行きたいです。北海道で開催される全日本ラリーを観たいなという気もあるし。

京都の全日本ラリーに行くのに合わせて鳥取や島根の方まで行こうかなと思ったり。そんな感じでラリーをメインに楽しみつつ、ついでに旅を楽しみたいです。

地方に行くとそこに根付いたお祭りやっていたりするので、それを見ることができたら楽しいですよね。

  • トヨタ・GRヤリスと桜

終始楽しそうにお話しをしてくださった、寿司屋のせいさん。
愛機と同じクルマが活躍する大好きなラリーを楽しみながら、日本全国車中泊の旅をするカーライフ、とっても素敵だと思いました。

そして愛機GRヤリスのラリーカスタムは、今後ますます加熱していきそうですね!

(文:西本尚恵)

MORIZO on the Road