23歳のソアラオーナーは、中学の頃からソアラのコミュニティにどっぷり
「このクルマは、お父さんが昔乗ってたクルマなんだぞ」と、ソアラを写真で見せてもらって以来、大人になったら絶対に乗ると決めていたと話してくれた「安岡さん」。
そして、月日は流れて23歳になった今、念願叶ってやっと乗れるようになったということです。愛車として迎え入れるまでは、色々な人に助けてもらったということですが……。
今回は、安岡さん×ソアラGZ20 のお話をお届けします。
――写真を見せられて、どういう所がかっこいいと思ったのですか?
パッと見てソアラだと分かる、バブル期独特の直線的で個性的なデザインと、ボディはそこそこ大きいのに、ドアは2枚という2ドアクーペボディがとてもカッコいいなと思ったんです。
なんというか、今じゃ考えられない贅沢なドアの使い方をしていると言いますか(笑)。ほかには、内装に高級感があってデジタルメーターだったりと、当時の贅を尽くした佇まいに興味を引かれました。
――お父様は、クルマ好きだったのですか?
はい♪僕がクルマ好きになったのは、父の影響がかなり大きいと思います。
父は、カタログやプラモデルなど、クルマに関する物を沢山コレクションしていたから、それを見てずっと育ってきたんです。そういうのもあって、クルマという存在が身近なものになったことは間違いありません。
そんな父のコレクションを、中学校3年生の時にSNSに投稿し始めたのかキッカケで、ソアラに絶対に乗ろうと思うようになりました。
――なぜ投稿しようと思ったのですか?
こんなのが家にあった〜!みたいな感じで、クルマに関する何かをアップしたかったというのと、ソアラに乗っている人のことを知りたかったんです。
どうやって維持しているのかとか、ソアラでここにドライブに行ったなど、見ていて楽しいし勉強になるじゃないですか。だから、そういった方のフォローやいいね!をして、よくチェックしていましたね。
そうすると、「お若いのにソアラが好きなんですね〜」とか、「ウチにクルマがいっぱいあるけど見にくる?」など、声をかけて頂くようになったんです。
―それって、すごく嬉しいですよね。
そうなんです。公共交通機関では行きにくい場所でイベントが開催されるときは、近くに住んでいる人がわざわざ迎えに来て下さったりなど、かなり助けて頂きました。
そういう方々のカーライフを見て、自分もこうなりたいともっと憧れていきました。そして、社会人になってお金も稼げるようになった今、ソアラGZ20を愛車として迎え入れたんです。
――探すのが、かなり大変だったのでは?
そうですね〜。僕が外せなかった条件が、後期型で、純正のフルエアロが付いていて、ターボが付いていないGTだったんですけど、これに当てはまるのがなかなか無くて苦労しました。
――この条件を外せなかったのは、何故ですか?
後期型が良かったのは、バンパーにフォグランプが付いたり、テールランプの色の配色が、前期型は上が赤色、下がオレンジだったのに、後期型は赤→オレンジ→赤の配色に変わったりと、より僕好みになっていたからです。
特に、テールの形は後期がよくて、前期はウイングのようなデザインになっていたのに、後期はダックテールっぽい感じになっていたから、もう後期一択でした。
純正のフルエアロにこだわったのは、付いていた方がスタイリッシュに見えるし、後から付けたくなっても探すのに時間がかかりそうだなと思ったんです。
ターボがついてないGTを選んだのは、ターボが付いていると維持が大変だとか、壊れやすいという声を聞いたからです。僕は出来るだけ長く乗りたいので、少しでも維持しやすいグレードにしようと考えたわけです。
――結構細かい指定があったのですね!どうやって見つけたのですか?
6月の中頃にネットを見ていると、ポッとソアラがオススメに出てきたんです。
それで、自分でも買えるような車両価格だったし、写真を見る限り綺麗だったのですぐに現物を見に行くと、想像以上に良い状態だったので即決したという感じでしたね。
――乗ってみてどうでしたか?
直列6気筒のメカメカしいエンジンの音、ハンドルから伝わる振動、吹き上がりなど、全てにおいて最高でした。
なんと言えば良いのでしょうか……、今のクルマにはない魅力があるんです。これは、実際に乗ったら分かるんですけどね〜。
2000ccしかないので、高速の合流などではかなりエンジンを回さないと加速しないのですが、その分最高のエンジン音が聞けるので良しとしています。
納車して1週間が経ちましたが、仕事から帰ってきてカバーを外して見ているだけでも幸せなんです。
それこそ、今日は僕が免許を取る前からお世話になったクルマ好きの方とお話ししたんですけど、知らないうちに高校生になって、大学生になって、ソアラに乗るようになったんだね。親の気分だよと言われました。
確かに、ソアラに乗れたことも嬉しかったんですけど、そのために沢山の方と出会えたのも僕にとって財産となりました。これからも、ソアラと人との出会いを大切にしてカーライフを送っていこうと思います。
今後は、純正の良さを維持しながら走っていきたいと話してくれた安岡さん。外装には手を変えず、オーディオ関係を充実させたいそうです。
この記事がアップされる頃には1ヶ月が経っているでしょうか?ニコニコしながら記事を見ている姿が想像できます。
(文:矢田部明子)
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