「僕にとっての架け橋」三菱・ランサーエボリューションⅨ&Ⅹで見つかる、大切な仲間と父との絆
てる@えぼまるさんにとって、三菱・ランサーエボリューションシリーズは幼少期からの憧れで、父がエンジンに携わっていたという特別なクルマ。そんな思いの強いクルマだけに初めてのマイカーとしてランエボⅨ、そして現在の愛車にランエボⅩを選ぶのはもはや必然と言えるでしょう。
そんな思いの強いクルマを手にしたことでどんなカーライフになったでしょうか?
そんな、てる@えぼまるさん×ランサーエボリューションのお話です。
――てる@えぼまるさんは現在がランエボⅩ、その前がランエボⅨということでしたが、車歴はこの2台のみということですか?
そうです。初めてのクルマがランエボⅨでした。
――もともとクルマが好きだったのかな?と思ったのですが、ランエボにこだわった理由というのは?
中学のころにやったゲームでランエボという車種を知ったのと、父が三菱自動車に務めていてランエボのエンジンの製作に携わっていたことがあったんで親近感があったんですよね。それで「いつかは乗りたいな」と思っていたという感じです。
――ちなみに最初のクルマとしてランエボⅨを選んだ理由は?
実は最初はランエボⅦを希望していたんですよ。映画「ワイルド・スピード」でブライアンが乗っていた車種でカッコイイなということでぜひと思ったんですが、これと思ったクルマがなくて。
それで探しているときに出会ったランエボⅨに惹かれてしまって、こっちを選んだという形でした。エンジンもこだわったところがあったのでランエボⅨでよかったかなって。
――そのランエボⅨを3年ほど乗られてから、今のランエボⅩに買い替えたということだったんですが、買い替えの理由とは?
ランエボⅨの走行距離が結構かさんできて、消耗品の交換が増えてきたところで将来的なことを考えるとそろそろ買い替えないとかなと思っていた時に、フォロワーさんに相談したら「ランエボⅩはどう?」みたいな感じで紹介してもらったのがキッカケですね。
――ランエボ以外には目を向けていなかったんですか?
実はその時はランエボ以外も考えたんですよ。シビックとかもいいなと思ったし、スイフトスポーツも楽しそうだなって。ただ……四駆で走るという魅力に取りつかれてしまって(笑)。四駆で蹴り出すあのパワフルな走りが忘れられなくて、またランエボってことですね。
今思えば、最初に四駆乗ったのが間違いだったかもしれないですね(笑)。
――間違いということはないと思いますが(笑)、ランエボⅩも生産終了してからしばらく経つクルマなので中古車探しも苦労したのでは?
はい。予算としては500万円以内で走行距離は10万キロ以下、将来的なことを考えると5万キロ以下がいいなとは思っていたのですが……なかなか見つからなかったですね。お店も5~6軒回ってっていう感じでした。
――そうして今のランエボⅩに巡り合えたんだと思いますが、このクルマにしようと考えた決め手は?
走行距離が圧倒的に少なくて、当時1.6万キロしか走っていなかったんですよ。ディーラー店で販売されていたんですが、フルノーマルですべて純正だったのもいいなと思ったんです。
ただ、お値段は相当張って。SSTというグレードだったんですが、それでも500万円もして。一応予算内でギリギリ手が届く額だったので、それで決めました。
――納車の日なんてドキドキしたのでは?
もう納車の前日からワクワクでしたね。ランエボⅨを手放してから半年近く経っていたので「やっと乗れる」と楽しみで仕方なかったです。
――そんなランエボⅩに乗った際の第一印象はどうでしたか?
ランエボⅨと比べたら「重たいな~」と感じました。その分車内が広くなっていて居住性が上がったんですが、サイズが大きくなった分、出だしが重いなとは最初のころは思っていました。
ただ、車重が重くなることは想定していたのでイメージ通りの走りはしてくれました。あとカーブの安定性がよくて、ランエボⅨよりも剛性があるなと感じました。
――前の愛車ランエボⅨと今とではお出かけの頻度は変わりましたか?
それはあまり変わらないと思いますが、フラッと出かけたいと思うのはランエボⅨの方が多かったかもしれないですね。ランエボⅩはAT車なのでちょっと物足りないところがあって。それでフラッと出かけることは減ったかもしれないです。
やっぱり左手が寂しくなるんですよね。MT車から乗り替えちゃうと(笑)。
――ランエボⅩで行くお気に入りのドライブスポットはありますか?
よく行くのは神戸のポートタワーの近辺とか、ナナガンという橋の下、ナンコウと呼ばれる東大阪PAという関東でいう大黒PAみたいなところがあるんでそこもよく行くし、あとは名古屋まで足を伸ばして名港トリトンにも行きますね。
――ランエボⅨ→ランエボⅩに買い替えた際、周りのクルマ仲間の方からの反響は?
いろんな反応されますね。MT車からAT車に乗り替えたから「物足りないんじゃない?」と心配される方もいるし、「ランエボⅩの方がカッコイイ」って言ってくれる子もいて、買い替えてよかったのかなとは思います。
――個人的にもランエボⅩの方がデザインは好みですが、てる@えぼまるさんとしてもランエボⅩの顔は好みですか?
顔は好みですね。リアはもうちょい何とかならなかったかなとは思いますけど(笑)。
――そうしたクルマ仲間と集まるオフ会などにも参加されるんですか?
直近のはいけなかったんですけど、関西で開催されているものにはよく行きます。イベントに参加するたびにカスタム欲が刺激されて、最初は純正だったランエボⅩがちょっとずつカスタムされていますね(笑)。
――そんな中でカスタムのコンセプトは決められましたか?
「派手にし過ぎない」ってことですかね。できるだけシンプルにしていて、ボディカラーもシンプルに黒赤だけで統一したいなって。
――前車のランエボⅨはホワイトで今回はブラックのボディカラーのクルマとなりましたが、もともとはモノトーンが好みなんですか?
人と被りたくないというところもあるんですが、シンプルな色のところにアクセントを入れて自分好みにしたいなって。
クルマに限らず、部屋やファッションのデザインでも自分の色を入れるようにしているので同じようにしているかもしれないです。
――そんなランエボⅩで特にこだわっていたり、お気に入りなポイントは?
ランエボⅩで言うと顔が一番好きなんですよ。インタークーラーもまるまる見えるというデザインもステキだし、このクルマならではの部分なので、それを生かすようにカスタムしたりしています。
あとリアがちょっと物足りなかったのでGTウイングを付けたんですね。そこを個人的には自慢したいですね。
――これひとつでグッとスポーツカーっぽさが増しますよね。これまでランエボⅨ、ランエボⅩと乗ってきて印象深い出来事はありますか?
思い出深いとはちょっと違うかもですが、どこに行っても話しかけられるんですよね。ランエボⅨでイベントに行ってもすぐに友達ができたのですが、「クルマを通じて友達になれるんだ」ってことで、すごく印象に残っています。
その方は関西在住の方ではないのでなかなかお会いできないですが、それでも繋がれるってすごいなって。
――えぼまるさんはけっこうロングドライブもされるんですか?
はい。一番遠くまで走ったのだと、当時住んでいた京都からイベントが開催される福岡の久留米まで行ったことがあります。休憩なしだと6時間程度でしょうけど、ゆっくり行ったので8時間近くかかったかなと思います。
運転している最中はアドレナリンが出ているからか、その時は疲れないんですけど、いざ現地に着いたら爆睡しちゃってましたね(笑)。
――ロングドライブにカスタムにとランエボⅩで遊び尽くしている印象ですが、今後の予定は?
エンジン周りをやりたいなとは思っていますが、現時点ではまだ純正の状態でのマックスを自分の身体にしみこませたいなと思うので、しばらくはやらないと思いますが……それをつかんだらいじろうかなって思います。
あと、行ってみたいところだと関東の名所である大黒PAとか千葉の方にも行きたいし、頭文字Dの聖地である榛名山とかも行ってみたいなとは思っています。
――マニアックなこだわりですね(笑)。お父さんがもともとランエボのエンジンを作っていたということでしたが、息子であるてる@えぼまるさんがランエボに乗るってお父さんはうれしかったんじゃないですか?
どうでしょうね。ただ、僕が買ってきたランエボⅨに乗って「久々に乗って楽しいな」みたいな話はしていたから、うれしかったのかもしれないです(笑)。
――では、てる@えぼまるさんにとってこの2台のランエボはどんな存在になりますか?
一言でいうと難しいですが……このクルマに乗ってから友達や知り合いがたくさん増えたし、父とも昔以上に仲良くもなれたし、もしかしたら僕といろいろなものを繋いでくれる懸け橋みたいな存在なのかなっていう気がします。
多分、ランエボに出会っていなかったら全然違う生活をしていたと思うし、他のクルマに乗っていたらここまでのめり込むこともなかったと思います。そういう意味でもランエボは僕の日常を変えてくれた存在だったのかな?と思います。
【Instagram】
てる@えぼまるさん
(文:福嶌弘)
[ガズー編集部]
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