2024 WRC 第4戦 クロアチア・ラリー レポート

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目次

1.スケジュール
2.チーム&ドライバーズ / コ・ドライバーズ
3.ランキング
マニュファクチャラーズランキング
ドライバーズランキング
4.レース 結果&レポート
・第1戦 ラリー・モンテカルロ 結果 レポート
・第2戦 ラリー・スウェーデン 結果 レポート
・第3戦 サファリ・ラリー・ケニア 結果 レポート
・第4戦 クロアチア・ラリー 結果 レポート
5.WRCとは

第4戦 クロアチア・ラリー レポート

クロアチア・ラリーは、様々なキャラクターのターマックステージによって構成される。流れるようなコーナーが続くハイスピードなステージ、ツイスティで道幅の狭いステージ、路面がダーティな農道など、いろいろな道が組み合わされる多様性のあるラリーである。そのため的を絞ったセッティングをクルマに施すことが難しく、ドライバーには対応力の高さが求められた。

DAY1
朝から爽やかな青空が広がり、絶好のラリー日和となったこの日は、4本のステージを各2回、合計8本 距離119.74kmとなり、3日間で最長の戦いとなった。
午前中は全般的にドライコンディションであったが、午後は天気が崩れ始め、雨や雪が降るステージもある状況であった。
エバンスは、グリップが刻々と変化する難しい路面コンディションの中、結果、首位と同タイムで並び大激戦の一日を終えた。
勝田はトリッキーなコンディションのステージでやや苦戦するも、確実性の高い走りを続けながら改善を続け、総合6位となった。

DAY2
サービスパークを中心に、ザグレブの西側から南側にかけてのエリアで、4本のステージを日中のサービスを挟んで各2回走行。合計8本のステージの距離は108.76km。天候は悪化して雨が強く降る可能性があるとの予報であった。
当日、午前中は雲こそ多かったものの、路面は全体的にドライコンディションが保たれていたが、午後は天気が崩れ、SS13は降雨により路面が濡れて滑りやすい状況となり、タイヤの選択が勝敗を分けた1日となった。
この日も激しいトップ争いが続き、エバンスは首位ヌービルと4.9秒差の総合2位に、オジエは11.6秒差の総合3位につけ、勝田はペースを上げながらも最後まで安定した走りを続け、総合6位の座を堅守した。

DAY3
サービスパークを起点に、ザグレブの北側エリアで2本のステージを各2回走行。4本のステージの合計距離は54.78kmとなる。
朝から爽やかな青空が広がり、路面コンディションはドライ。降雨の可能性はほぼない状況であったが、一日を通して履き続けることになるドライタイヤに関してはチョイスが分かれ、ハードタイヤとソフトタイヤの装着比率はドライバーごとに異なっていた。
オジエは、SS18でエバンスがスピンを喫しタイムロス、首位ヌービルもまたコースオフにより多くのタイムを失った結果、一気に首位に浮上。また、最終のパワーステージで3番手タイムを記録するなどし、今大会優勝を飾った。
エバンスは、スピンを喫しタイムロスしたものの、パワーステージで5番手になるなどし、総合2位を獲得。ドライバー選手権2位の座を維持した。
勝田は、オープニングのSS17、SS17の再走ステージであるSS19でベストタイムを記録。また、パワーステージで4番手タイムを記録し、日曜日だけの合計タイムで競われる「スーパーサンデー」を初制覇。総合5位でラリーを終えた。
今大会、オジエにとっては、昨年の第7戦サファリ・ラリー・ケニア以来となる優勝、またWRC通算59勝目、そして100回目のポディウムフィニッシとなり、チームはクロアチア・ラリーで負けなしの4連覇を達成した。
なお、プリント・スポーツからGR Yaris Rally2で出場したサミ・パヤリは、Rally2カテゴリー3位を獲得。総合でも10位に入った。
また、TGR WRCチャレンジプログラムからGR Yaris Rally2で出場した山本雄紀はWRC 2クラス11位、小暮ひかるは12位で完走した。

MORIZO on the Road