アルファ・ロメオ2600SZ・・・圧倒的な存在感!グリルが立派なクルマ特集
クルマの個性は顔に出る! 今回はフロントまわりに印象的な形のグリルを据えた、国内外の個性派モデルをピックアップ。週替わりで紹介します。
アルファ・ロメオ2600SZ
戦前は今日のフェラーリのような高級スポーツカーとレーシングカーのメイクだったが、戦後は量産メーカーに転身したアルファ・ロメオ。その戦後第1作である1900から発展したモデルが1957年に登場した2000で、アルファの伝統であるDOHCの2リッター直4エンジンを搭載していた。そして、それを戦後アルファとしては唯一の直6エンジンとなる2.6リッターDOHCに換装したのが、2600シリーズである。
1962年にベルリーナ(サルーン)と、カロッツェリア・トゥーリングがボディーを架装したスパイダー、そしてベルトーネ(スタイリストはジウジアーロ)が手がけた2ドアクーペのスプリントがそろってデビュー。遅れて1965年にスパイダー/スプリントのシャシーにザガートがクーペボディーを架装した2600SZ(スプリント ザガート)が追加された。
異形ヘッドライトで盾形グリルを挟んだマスクを持つ、丸みを帯びた空力的なボディーは、ザガートらしい個性を放っている。だが、かつてのジュリエッタSZやジュリアTZのようなコンペティション向けではなく純然たるグランツーリスモで、ボディーもアルミではなくスチール製だった。1968年まで作られたが、生産台数は105台にとどまった。
[ガズー編集部]
グリルが立派なクルマ特集
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