【連載全20話】第11話 日産ローレル ハードトップ(2代目)・・・懐かしい日本の2ドアハードトップ

昔に比べて少なくなった、国産の2ドアクーペ。なかでも過去の車型となってしまった“ピラーレスの2ドアハードトップ”を、週替わりで紹介します。

日産ローレル ハードトップ(2代目)

1972年4月「ゆっくり走ろう。ゆっくり生きよう。」をキャッチコピーに掲げてデビューした2代目ローレル(C130)。プラットフォームは同年9月に登場する通称ケンメリこと4代目スカイライン(C110)と共通化され、これ以降両車は兄弟関係となる。ボディーはひとまわり大きくなり、ハードトップはリアフェンダーに力強いキャラクターラインが走るアメリカのマッスルカーを縮小したようなスタイリングをまとったが、5ナンバーサイズのなかでうまくまとめられていた。

パワーユニットは先代から引き継いだ旧プリンス設計の1.8リッター/2リッター直4 SOHCクロスフローのG18/G20型に加え、新たに日産の主力ユニットのひとつだった2リッター直6 SOHCのL20型を設定。最高出力130PS(グロス)を発生するそれのSUツインキャブ版を積んだSGXがトップグレードだった。シャシーは初代の4輪独立懸架からセダンではリアサスペンションがリーフリジッドに変更されたが、ハードトップには初代と同じくセミトレーリングアームの独立懸架が採用されている。

1973年のマイナーチェンジの際に2.6リッターエンジンを積んだ3ナンバーの2600SGLを追加。1975年にはそれを2.8リッターに拡大、また直4ユニットを日産設計のL18に換装するなどして排ガス規制をクリアした。1977年1月、3代目へと世代交代するが、2代目のハードトップは中古車になって以降、アメリカンな雰囲気やチューニングベースに適していることなどから若者の間で支持が拡大。今も同門のハコスカやケンメリとともに旧車の世界で根強い人気を誇っている。

[GAZOO編集部]

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