【連載全18話】第3話 日産スタンザ リゾート・・・懐かしい日本の5ドアハッチバック

みんなで乗れて荷物も積みやすい“使い勝手に優れたクルマ”といえば、5ドアのハッチバック車。今回は日本車のなかから、独自のボディーが与えられた5ドアハッチバックを週替わりで紹介します。

日産スタンザ リゾート

1977年5月にフルモデルチェンジし、初代(710型)の曲線基調のデザインから一転、名車の誉れ高い510型ブルーバードを彷彿(ほうふつ)とさせる直線的なボディーをまとって登場した2代目バイオレット(A10型)。同時に販売店違いのバイオレット オースター(後に単にオースターに改称)と名乗る双子車が加えられたが、3カ月遅れてさらなる販売店違いの3兄弟となるスタンザが加えられた。

4ドアセダンと3ドアハッチバッククーペが用意された兄弟に対して、ミニ・セドリック的な豪華な内外装をまとったスタンザは、当初は4ドアセダンのみだった。だがデビューから2年後の1979年8月にリゾートのサブネームを持つ5ドアハッチバックがスタンザのみに追加された。その名のとおり、レジャーユースに適したユーティリティーを強調したモデルで、1.6リッター/1.8リッター直4 SOHCエンジンによるFRレイアウトをはじめ機構部分は既存の4ドアセダンと共通だった。

1980年4月には兄弟車のバイオレット/オースターにも5ドアハッチバックが追加され、翌1981年6月に3兄弟そろってフルモデルチェンジしてFF化された。スタンザFXと名乗る2代目(T11型)には4ドアセダンと5ドアハッチバックが用意されたが、リゾートのサブネームは消滅。その後1986年に世代交代した3代目(T12型)は、車名が単にスタンザに戻されてボディーも4ドアセダンのみとなり、5ドアハッチバックは2世代で終わった。

[GAZOO編集部]

【連載全18話】懐かしい日本の5ドアハッチバック

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