【連載全18話】第10話 三菱ランサー・・・懐かしい日本の5ドアハッチバック

みんなで乗れて荷物も積みやすい“使い勝手に優れたクルマ”といえば、5ドアのハッチバック車。今回は日本車のなかから、独自のボディーが与えられた5ドアハッチバックを週替わりで紹介します。

三菱・ランサー

実質的に2代目ランサーだったランサーEX、およびミラージュの派生モデルとして登場して2世代続いたランサー フィオーレという2車種を統合し、初代以来、シンプルにランサーを名乗って1988年にデビュー。先に世に出ていた3代目ミラージュをベースとしているが、ミラージュが3ドアハッチバックと4ドアセダンだったのに対して、ランサーは短いノッチを持つ5ドアハッチバックのみ。全高が高めで大きなキャビンを持つ専用ボディーである。

パワーユニットは1.3リッター/1.5リッター直4 SOHC、1.6リッター直4 DOHC 16バルブ、同ターボ、そして1.7リッター直4ディーゼルの5種類。変速機は5段MTまたは3段AT、駆動方式はFFだがDOHCターボユニットを積む最強グレードのGSR 4WDはその名のとおりフルタイム4WDとなる。そのGSR 4WDには、ラリーで名をはせたランサーだけに受注生産となるラリー用ベース車両のGSR RSが用意された。

1989年にはマイナーチェンジを実施して1.3リッター/1.5リッターSOHCユニットを12バルブ化。追ってディーゼルターボの4WDや4段AT搭載車などを加え、翌1990年にもマイナーチェンジを行いグレードを追加。1991年にはフルモデルチェンジを迎えるが、新世代モデルは4ドアセダンのみだった。その後も5ドアワゴンがラインナップされたことはあるが、ランサーに5ドアハッチバックが存在したのはこの世代限りだった。

[GAZOO編集部]

【連載全18話】懐かしい日本の5ドアハッチバック

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